前々号でご案内致しました、集会所での学習指導は、集会所の都合により使用できなくな りましたので、自分宅に変更しています。ご了承下さい。
さて、今回は、「一単位量あたりの大きさ」の続きです。
次のような文章問題は、問題から不必要な文章を取り除いて、「割合」を活用して解きます。やってみましょう。
例題・・・同じ油缶6この重さをはかったら、8/9kgありました。この油缶1この重さは、何kgでしょうか。
*文章を取り除きますと
6こ 8/9kg 1この重さは何kg
たったこれだけ残りました。 そこで「割合」の活用で、立式していきます。
1あたり量は、割合の根源です。
1こ に対して 6こ に増えています。 (こ) のワンセット 横・横の関係不変
何kg/1こ x = kg (kg)で2セット目 もとと答えの位置関係不変
これにより、計算式は、次のように出来上がって、わりざんと分かります。
■kg/1こ x 6こ = 8/9kg >>> 8/9kg÷6=8/9x1/6=8/54
約分をして、4/27 答え 4/27kg
このように、単位の2セットを見つけ、その中の「割合」の1を、式の位置関係の元に置く事によって、規則性を身に付けて考えて行くと、文章問題の難しさも生徒の弱点解消となる筈です。
1こ4/9kgのかんづめがあります。このかんづめ8この重さは、何kgになるでしょうか?
数字と単位だけ拾えば、即座に分かってくると思いますが、どうでしょうか。
1あたり4/9があって、割合の8が分かりますので、これは、かけざんとすぐに解釈できますね。このように、「割合」が理解出来る事によって、文章問題の苦手意識を劇的に変えられる方策があるんだ、ということを早く気づいて欲しいものです。
この方法で勉強を進めると、利点がもうひとつあります。 文章の中には、問題を解くのに関係のない数字と単位が書かれている場合がありますが、これも、2セットの関係不変・規則性の理解で難なく排除できますので、生徒たちには分かりやすいと思います。
文章では、長々となりましたが、授業の中での口頭説明では簡単ですよ!
次回も、例題によって進めるつもりです。 速さに関係する問題を例に挙げて、もうそろそろ(は)・(じ)・(き)を使っての授業は、取り止めてはどうでしょうかと提案してみる予定です。