手順を示しますから真似てみて下さい。
1. 英語の単語暗記帳のようなサイズで、算数に出てくる
1単位あたりの記号を出来るだけ沢山作ります。
たとえば、 円・m・kg・個・など思い浮かぶ記号最低10種類を
各2枚ずつ作ります。
2. 少し長めの厚紙で (分子)/1あたり (分母)X = の
型を作ります。 分母・分子は書く必要ありません
3. これで準備は終了です。・・・・・これだけで文章題に強くなっていきます。
A 文章題の式がたやすくできる
B 単位の付け間違いが皆無
C 1の意味と使い方がよく分かる (1+0.05)などの意味は即座に!
D 1の意味が分かる事により、「わりあい」の意味と
もとになる量 ・ 割合 ・ くらべる量の関係式がすぐに理解できる
く も わ なる暗記言葉を覚えさせる必要性が消えてしまう
例題を交えて2問ほどやりましょう
普通の授業では、数字が出てきてその関係の意味を捉えようとあの手この手で
わりあいの説明に繋げていますが、手順を変えて「単位のきまりごと」から入ると
教える側も習う側もすごく楽でよく理解出来ています。
例題1
まさおさんの組でいもほりをしました。広さ12㎡の学級園から、87.6kgの
いもがとれました。1㎡あたり何kgとれたことになるでしょう。
ここで「単位のきまりごと」を、先のカルタで教えます。
すべてのカルタは、2枚で1組を作っています。そうなんです・・・
例題1をじっくり見て下さい。単位を見て下さい。数字は後回しです、
数字は単位についていきます。追っかけます。心配ご無用!
文章を無くしてしまいます。すると
(㎡) (kg)
(㎡) (kg)が残ります。2枚1組になっているでしょう。
次に「単位のきまりごと」を 厚紙で作っていた「型」に当てはめ方を教えて
カルタを置かせます。
「きまりごと」は、2枚1組で次のようになります。
kg/ 1 ㎡ X ㎡ = kg どのような問題でも同じです
生徒にカルタとして置かせる練習を重ねると自然と覚えます。
慣れてきますと、たった1枚のカルタを渡すだけで式を作り上げるように
なります。それも短期間(1日)で出来ます。
それでは、数字を追っかけさせてみましょう。
1㎡あたり何kgとありますので
?kg/ 1 ㎡ X = が分かります。1は基準値のため不変
つぎに 基準値1㎡に対して(わりあい)が12㎡と増やした関係が分かり
?kg/ 1 ㎡ X 12㎡ = まで分かってきます
つぎに もとに使っている?kgが(わりあい)の数値により87.6kgになって
いる事も分かって 全部が埋まり
?kg/ 1 ㎡ X 12㎡ = 87.6kg という絶対に間違いのない式が
出来てしまいます。 慣れますとどこか1つの単位が分かると式が
作れます。
例題2 ご自分でどうぞ!
3.5㎡のかべをぬるのに19.6㎗のペンキを使います。 このペンキで
1㎡のかべをぬるのに、何㎗のペンキが必要でしょうか。
おことわり・・・現在の授業ではℓ はLを指導しています。 またこの2問題は旺文社(なっとくワーク6)
から載せています
文章問題分からなくて困っている方、こんな方法もあるんだよ!
子供さんはそうだけど、保護者・先生もカルタを作って当てはめながら
「わりあい」の意味を掴んで分かりやすく教える事が出来るように、ぜひとも
頑張ってください。こんなに簡単な方法はなく他に、「速さの問題」「縮尺の問題」
「換算の問題」「比の問題」など全く同じ考え方で解けますから!
明日も、赤磐市の公民館算数講座でこの方法で教えてきます。
この記事は少し長めに読んでいただきます。
お役立て頂ければ幸いです。なにかトピックスがあればまた投稿します。