算数学習において難しい・易しいは、人それぞれ違います。
また、ほかの科目でも同じ事が言えます。
私の指導研究は、易しいと答えられる生徒さんには、残念ながら
該当しないかも知れません。私の対象は頑張る意思があるのに
ある壁に阻まれて悪戦苦闘している”生徒の皆さんに”捧げるものです。
算数で言う壁とはいったいどの様なことでしょうか?
1. 計算力が向上しない(筆算計算・分数計算・四則計算ほか)
2. 割合の意味と使い方の両方とも理解が伴わない
3、 図形関係が、特に円周率が絡む問題が理解できない
4、 文章問題が特に理解できない
先生からは、問題を解くときは「文章の読解力」が必要に
なるので、力をつける為に「本」を読みなさいと言われた?
5、 テストにおける得点が、思うようにならない
「壁」とは、自分が目標とするラインをなかなか越えられない
状態、何かひとつでもと思うのだがそのひとつさえ思うように
ならない状態・・・この状態は自分が作ったのか!どうか。
私は考えました。何とかしようと思っている生徒さんには
絶対に非はありません。強いて言うならば「指導者」の側に
あると言えます。適切な指導がなされていない可能性がある
のではないかと思われます。
と、言う事で、私は教え方ひとつで「分からなかった事も分かる
ようになる方法」があるんですよと主張しているのです。
現状は、文章問題に照準を当て、「文章問題の立式は100%
間違いを防げる方法」を編み出して、岡山県赤磐市吉井の
「子どもサイエンスプラザ吉井」算数講座にて実践中です。
先日の11日(日)午前の部・午後の部と指導して今、資料を
集めていますが、旧来の指導法ではとても太刀打ちの出来ない
子ども自身が、はたまた参観の母親が特にびっくりするほどの
効果・結果を生み出しています。
その指導法の一端をご披露します。
前回のブログと重複する所があるかも知れませんが、ご了承
ください。
まず第一に今までの発想ではなく、新しい視点を持って指導法
を考えて下さい。
例えば次の問題があるとします。 あなたならどのようにして
教えますか。分からせますか?
* 4mの重さが8/3kgのアルミパイプがあります。このアルミパイプ
1mの重さは何kgですか
一度だけ文章は読みます。
次が新しい視点です。 今までは数字の関係を捉えさせるのが
先であったと思いますが、どうでしょうか。
新しい視点は、単位の行く場所決めのルールを作って、それに
合わせた式作りをさせるので、一定性と一貫性が伴って正しい
式作りが出来て、生徒たちに安心感を持たせながら学習させる事ができます。
数字は後から単位についていくので、その時に「割合関係」が正しく
理解できるし、割合に関係する数字なのか・もとの量と比べる量に関係する
数字なのかどうかが手に取るように分かります。メリット大なるものがあります。
要するに、単位の関係を先に指導して、数字の指導は後で良いと言う事です。
算数講座 あなたを応援
「出来る事で 希望の光がさして
自信が芽生え やる気を引き出し
ここから前進が始まります」
B 問題(10P) A問題も(10P)
「単位」というものは、1単位量に使える単位であって
これを出来るだけ沢山の単位を思い起こさせてカルタ風の
「カード」を作る事から始めるのが、この指導の「コツ」に
なると思います。
このカードは、非常に扱いやすくて指導に応用がよく効く
と言うメリットが多く含まれています。使えばこの点よくわか
ると思います。
m・kg・個・台・本・頁・時間・分間・秒間・ダース・L(ℓ)その他
同じもの2枚1組として、また(倍)という文字と(の)(は)(です)
というカードを同時に作成しておくとより便利です。
終わりに、「壁」の話の4番に文章読解力・・・
とありました。
私は、算数学習に読解力なる国語力は持ちこま
ないでいただきたい。算数科目で分からない生徒
に本を沢山読めば文章問題に役立つよはあるの
でしょうか。これは欺瞞だと思います。
算数力でしっかりと分かる言葉を使ったり、工夫
力の伴った子どもに親切な指導を考案するべきで
出来ないで困っている生徒にとっては、国語力を
言われると本当に邪魔でしかありません。
私は、困っている生徒を一人でも多く救いたい
為に研究実践している者で、赤磐市子ども支援
ボランティアに登録して公民館活動に参加して
います。(カードの使い方は前回に説明済み)
文章問題アレルギーを解消する手段は、このカルタ風カード
特にお勧めです。習うもラク・教えるもラク・・・
どうぞ研究なさって下さい。