冒頭に「くもわ」「はじき」を使わない指導は、生徒と教師の負担軽減につながると書きました。
この「くもわ」「はじき」を使用停止にされたならば、世の先生たちは他にどのような選択をお持ちなのか
お聞きしたいところですが、組織を通じたこの指導法は各地域に相当浸透しているようで、公教育始め
塾教育の殆どが採用されているようです。
一部の研究者となんとなくこの言葉のもつ意味不明な部分に首をかしげながら止む無く使用している
指導者が、これまた数多くおられます。
私は、研究開発した事柄を対案として、即刻「くもわ」「はじき」を使用した指導法の中止を求めると
同時にその弊害を検証して、なぜ文章問題が今日まで生徒たちを苦しめてきたのか考えなければなら
ないと思っています。
「くもわ」は、もとの量Xわりあい=くらべる量 教科書会社によって
” X ” =くらべられる量 (答えの部分に2種類の言葉が存在)
もとの数(量)は比較的探しやすい しかし くらべる・くらべられるとなると動詞・助動詞となって
国語力を算数学習の中においても生徒はいやが上にも求められる。
親・先生の両者から「もっと本を読んで読解力を付けなければいけないよ!」と、
私が小・中学生時も同じ事を両者から言われた苦い経験を持っています。 今も昔も同じですね。
何故でしょうか? 「はじき」も同じ事ですよ。
それはね、 発想の転換がないまま今にきているからですよ!
算数学習に国語力(読解力)を取り入れすぎているからです。
文章を取り除けば算数力1本になって、「わりあい指導」を指導者がもっと研究して指導法も
改革が起こり、分かりやすい教え方と覚えやすい習い方が、夢のように画期的に変化をもたらすの
です。
意味はお分かりでしょうか。
たとえば、
A さちこさんは、48kgのお母さんから1箱28.5CCの化粧水を5箱買ってくるように
たのまれました。全部で何CCの化粧水を買ってくることになるでしょうか?
これを、文章を取り除き 数字と単位だけ(割合指導のみ)使って教えます。
B 48kg 1箱で28.5CC 5箱 何CC これだけになってしまいます
二つずつの単位がいるのにkgは孤独です。惑わすのに使っています
Aは、文章読解力を追い求めるでしょう
Bは、数字と単位だけになりました どうですか!Bは国語力(読解力)必要ですか?
1箱を5箱に増やしています(割合を増やしています)
1あたり量が28.5CC それが何CCに(割合を増やしているので)増えていますかと
捉えれば、割合力(算数力)だけで解けて、国語力は入る隙がありません。
そうなんです。算数文章題は、文章は殆ど必要ないんです。文章は捨ててください。
皆さんは、算数文章問題においてあまりにも文章読解を追いすぎるのです。
私にすると、無理やり国語力を入れてそれが為に「割合をむずかしく」しているように
思えるのです。
次回ブログ投稿で前回でも少し紹介しましたが、カルタ的割合指導教具をお示し
したいと思っています。現在までいろいろな方にそれを使った勉強会を催しましたが
全員理解が到達しています。おそらく画期的に他の皆さんも理解できる事と思います。
次回投稿までしばらくお待ち下さい。