ひとりを楽しむ

がん、脳梗塞を経験したバツイチ。
残りの人生ひとりを楽しみたいと思っている
おばさんの記録です。

掃除機の話

2016年09月02日 | 身辺雑記
6年前掃除機が壊れた。
そのときは今の仕事を始めたばかり、
そしてそれまでの買物依存で
ほとんど貯金がなかった。
掃除機も買えない‥。
仕方なくほうきで掃除をしていた。

そして、がんを宣告された。
早期がんではないので、まず転移してないか検査しないといけないということで、
紹介状をもらい、某病院に検査に行った。
8月に入ったばかりの暑い日だった。

検査の結果は1週間後、検査代は23000円だった。
また、目の前が真っ暗になった。
けど、何週間もほうきで掃除していて腰が痛くなり、
ほとほと困っていた。

帰り道、電気量販店に何気なく寄った。
すると、特価でサンヨーの掃除機が3980円で売っていた。
このぐらいの値段なら買える。
よかったと思い、掃除機を抱えてバスを乗り継ぎ帰った。

とっても落ち込んでいたけど、
それでもなんとか希望を見つけたいと思っていた。

その掃除機は安いわりにはよくってがんばってくれた。
しかし、さすがに紙パックの留め金がはずれたり、
ブラシのコマも音が鳴るようになってきた。

今月は私の誕生日月なので
Joshinからハガキがきていて、
だったらと思い、掃除機を買った(配送は後日)。

あの掃除機とももうすぐお別れだ。
あの掃除機を買った日のことは今でも鮮明に覚えている。
あの頃はほんとにお金のことが不安だった。
掃除機もあの値段でなければ買えなかった。
今も別段すごく暮らしがラクになったわけではないけど、
掃除機を普通に買えるぐらいのところまではきた。
それだけでも喜ばしいと思う。





コメント
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