私が高校生の時は親に酷く心配をかけた。
その頃の母の年齢と今の私の年齢がほぼ同じになった。
母はいつも首にタオルを巻いていた。
暑い暑いと言っていた。
私は単に母は暑がりなんだと思っていた。
今考えると母は更年期だったのだ。
その時期に私は。。
なんて親不孝だったんだろう。
母が寝込んでしまったのもこのころだ。
私のせいだった。
その事を考えると急に胸が苦しくなった。
母は必死で私のことを考えてくれていたはずだ。
そしてどんなに悩んでいたことだろう。
どんなに苦しかったことだろう。
母はその時のことを覚えているだろうか。
今日は敬老の日。
孫の顔を見せて上げることができない私は
未だに親不孝だ。
人間として「人の親」になれない自分が情けないけれど
そのことを嘆いていても仕方ない。
もうすぐ母の誕生日。
毎年送る化粧品。
今年も何か・・と思ったけれど
母は「何もいらないよ。逆にこっちからいいもの送るから楽しみにしててね」と。
今夜それが届くはず。
いつまでも母には勝てない自分。
どうかまだまだ元気でいて欲しいと願うだけだ。
私はいま、首にタオルを巻いて
暑い暑いと 言いながら
秋が来るのを待ち遠しく感じている。