弟の部屋。最近引っ越したから初！七階のマンションはある程度眺めがいい。弟はまだパソコンで仕事をしている。あたしは弟のジャージを着てだらだら過ごす。不思議なことはあたしは潔癖症ではないが、親の服とか着たくない。だけど、弟は平気なんだよね。今シャワー浴びたけど、弟の使ったバスタオル使った。おかしいかな？顔が似ていないから町を歩くと恋人に間違われる。人生そんなもんだ。幸せそうに見える人だって何かしら抱えているだろう。実家はタトゥー持ちのあたしは追い風が厳しい、というか母親の世間体でタトゥー隠している。弟が楽すぎてもう一緒に暮らしてもいいとさえ思う。ああ、ブラコンだ。弟が結婚したらある意味孤立無援だ。弟が作ってくれたウィスキーのオレンジジュース割りを呑みながらあたしは寂しいと思った。
今日は誕生日だった。自分へのプレゼントにVAMPSのライブに来た。で、弟の家に泊まる。ライブ・・。あたしやっぱりもう若くないのね。HYDE様の綺麗な顔ははっきり見えたけど、ぎゅうぎゅうのすし詰め状態に酸欠気味。満員電車よりひどいね。てか他人にこんなにくっついていーのか？って位みんな近い。近すぎる。本当、電車なら痴漢だ。間違えなく。でもあたしよりずっと年上っぽい人もノリノリで、ようはやっぱりその人の楽しみかた次第なんだと思う。人生も多分そうなんだ。無理にでも笑っていれば脳が楽しいと勘違いするらしいが、そこまで理論的にはなれない。久しぶりに他人とくっついていたから変な感じがする、まあみんなHYDE様に夢中だから、そんなんお構い無しだけど。好きなのに好きでいることが大変。あたしに余裕がないからかな？仕事もプライベートも楽しいと勘違いすればいいのかな？ばかなくせに変に理屈っぽいというか応用が聞かない。さて、とりあえず今日は弟と呑むか。誕生日、弟と過ごす微妙なあたし。