帰り道、ふと寂しくなる。弟に会った後はいつも不思議な気分になる。今日は弟とアクアリウム日本橋に金魚を見てきた。最近の観光は専ら弟とである。ふと楽すぎて、あと東京に住みたくて弟と暮らせないかなーと本気で思う。いや、弟は嫌がるだろうが。他人と共存できないわりに弟とは仲がいい。なんでかな？と考えた。兄弟だから。親でも恋人でも子供でもない。兄弟だから。お互いに期待をしないから争わないし、期待をしないからもめない。兄弟とは不思議なポジションだ。まあ、弟があたしを構ってくれてるだけかも知れないけど。タバコも、あんま吸わない方がいいよー。あ、僕んち禁煙だこらねー。あ、ここ喫煙所。みたいな。気を使わないというか恥ずかしくないというか、やっぱり不思議なポジション。あたしは弟がいることは神様に感謝できる。ある意味、弟がいる限り縁は遠退くかも知れない。美大に行っていた弟はお芝居の話も芸術の話も何でも出来るし、タトゥーマニアだし。いつも新しいことを教えてくれる。あたしのくせに理想が高くなりそう。価値観に対して。なんて言ってはみても弟もやはり男。話せば若い女性、しかも面食いだ。いずれ結婚するだろう。そしたら本当に寂しくなるなあ。てか弟といると愚痴を言わないなあとまた微妙な気持ちになる。赤毛のアンのマシューとマリラのように暮らせないかしら？ああ。でも期待しない関係って上部だけってこと？寂しい関係？いや、兄弟に寂しいもないでしょう。なんていうか、あたしは弟ゆある意味尊敬しているんだな、あたしのないものを全て持っているから。弟よ、まだ結婚しないでくれ。せめてアホな姉がしっかりとした職につくまでは。