ども![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4d/b0/0a890a39877b7381b8f00d31db465e76.gif)
ジョニーの作品で、「The Brave」に続き、語りたくて仕方のないものがあるんだ。
それは「The Libertine」。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5e/d4/05e413d2680a486ee8d9cf486f664019.jpg)
2006年に公開された作品。
17世紀旺盛復古期を疾風のごとく駆け抜けた放蕩詩人。
ジョン・ウィルモットこと第2代ロチェスター伯爵の短くも壮絶な生涯と
女優との秘めた恋を綴った物語だ。
実際撮影は2004年の3月からだったそう。
古くからのジョニーデップファンは、
「パイレーツ」で世界的スターになってしまい、ワイルドでバラエティに富んだ
小規模映画をやらなくなってしまうのだろうか?と危惧していた矢先のこの選択。
「ジョニーデップここにありというところか・・・」と
リバティーン公開を前にした雑誌「CUT」で特集を組まれいた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/62/66/66715d4ff2406ba03337f14c5f38aa22.jpg)
古くからのファンとは言えない私は、
彼の出演作品を見倒すことや、いろんなサイトから、
ジョニーデップ本人に少しだけ近くなった気がする情報を得て、
ますます、ジョニーに惚れ込んでいったわけだけど・・・
この「リバティーン」は強烈だった。
「脚本の冒頭3行を読んで、出演を即決した。
後にも先にも生涯で一度しかめぐり合わない作品さ-」
そんなジョニーの言葉を前面に押し出した予告を見て震えた。
で、選ばれてるシーンは、なるべく扇情的なものばかり・・・
ジョニー史上、最強のラブシーンが繰り広げられてしまうかも?と
あらぬ、期待と不安に胸を高鳴らせもした。
が、この作品は、そんな、いつもの私のテンションとは違った方向へと
いざなってくれたものとなった。
俳優ジョニーデップの役者魂に触れた気がした「リバティーン」
私なりに語ります。
でも、レビューというより、
監督のコメンタリーやジョニーのインタビュー、そして雑誌の記事から
「そう、ここが、私の惹かれた部分なのかも」と思うことを
タラタラと書きます。
ネタバレもあるし、長いよ・・・絶対。
お時間のある方はお付き合いくださいませ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1c/14/c85ce305258260f2618fa6835bf12b08.jpg)
「You will not like me」から始まるこのモノローグ。
「And I do not want you to like me」と・・・
もう、この段階で落ちた気はする。
監督がカメラを肩に担いで、
ジョニーの瞳をみつめて撮ったこのシーン。
「自分がジョニーに魅せられるなら、観客もそうなる」という監督の読みが
スバリ私を撃ち抜いたようだ。
「チャリチョコ」のあとでこれかい?
(チャリチョコのほうが2005年に公開された)
とジョニーの間口の広さと奥行きをあらためて感じながら、
もう、この時点でロチェスターの世界に落ちていった気がする。
そう、監督が
「ジョニーの人を魅了する力は驚異的で、
俳優としての力量をみせつけ、役になりきると共に、
彼が存在する世界へ観客を引き込んでしまった」
と言ってる・・・まさに・・・その通りだった。
脚本の冒頭3行を読んで・・・となっていたけど、
ジョニーは、
「オープニングのモノローグと、そのあとの目も眩むような数シーンを読んで」
「原作の戯曲を読んだときも、脚本を読んだときも
ページをめくる手を止めることができなかった」と
語っている。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/03/86/46093ba69d91152ff419ff4f823cffb0.jpg)
これですか・・・やはり・・・
この妻のエリザベスとの馬車でのシーン。
会話がたまりません。
17歳のときにエリザベスを馬車で誘拐して、その罪に問われたロチェ。
その後20歳で結婚したようだが、二人の劇的な馴れ初めは
二人だけの秘密でもあり、絆でもあり、
こうして、夫婦仲がさめてるようであり、火をつけるようであり、
ラストでは、この御伽噺のようなエピソードが
二人をずっと支えていることに涙がこぼれるわけだが・・・
ジョニーの色気放出な横顔と妻役のロザムンドさんの知的な横顔に
もう、こちらの目が眩む。
もう、ロチェ様・・・いけませぬ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3b/34/6ba0124f990f7d2c622d9b8bb176b01f.jpg)
え~。
なぜ、これほど、ジョニーが引き込まれたのか・・・
ロチェとの共通点を聞かれたジョニーは、
「ロチェスターは他人に祭りあげられたり、レッテルを貼られることを拒否し、
自分のやりたいようにやり、好きなように生きた。
そして死が迫ってきたときも、自分なりのスタイルでそれを受け入れた。
こういう点が好きだ。
彼があれほどいろんなトラブルに遭った理由は
-ぼく自身がこの業界でいろんなトラブルに遭ったのも同じ理由だと思うけど-
真実の追究に異様な執念を持ち、
妥協を受け入れることができない性格だからだ。
ぼくが尊敬する人間は、みんな、このタイプが多いよね」
と答えている。
すごくロチェスターと似てると思ったんだね。
すっと入ってしまったのだろう。
ジョニーが、なぜ、破滅に向かわなかったかは、
ご存知の通りに娘を授かった瞬間に全てが変わったから。
自分の生きてる意味や、守るべきものがわかったから。
もし、30代前半までのジョニーの生活が続いたら、
私がジョニーのファンになる前に、会えなかったかもしれない・・・
そんなことを考えることはよくある。
そんなジョニーとだぶりながら見てしまうから余計に
ロチェスターの輝かしい時間と墜落していく様に
釘付けにされたということか。
ジョニーと監督は、長い時間をかけて
実在したロチェスターを研究し、話し合いを重ねて
撮影に望んだ。
その過程でジョニーがますます、
ロチェスターと重なっていったことは言うまでもない。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/12/41/ea5b58ad45b98fd85f08c0c9ba4262ff.jpg)
時折見せる、穏やかであり、かつ、寂しさをたたえたこの表情。
ジョニーは、ロチェが、なぜあそこまで破天候な行動をとり、
酒や女に溺れたかを理解しようとするため、
図書館で彼の直筆の手紙を読んだりして、
本当に熱心に研究し夢中になったようだ。
「ただの快楽主義者じゃない」と言い切っているジョニーにしか、
この表情はできないのかもしれない。
②へ続く・・・
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4d/b0/0a890a39877b7381b8f00d31db465e76.gif)
ジョニーの作品で、「The Brave」に続き、語りたくて仕方のないものがあるんだ。
それは「The Libertine」。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5e/d4/05e413d2680a486ee8d9cf486f664019.jpg)
2006年に公開された作品。
17世紀旺盛復古期を疾風のごとく駆け抜けた放蕩詩人。
ジョン・ウィルモットこと第2代ロチェスター伯爵の短くも壮絶な生涯と
女優との秘めた恋を綴った物語だ。
実際撮影は2004年の3月からだったそう。
古くからのジョニーデップファンは、
「パイレーツ」で世界的スターになってしまい、ワイルドでバラエティに富んだ
小規模映画をやらなくなってしまうのだろうか?と危惧していた矢先のこの選択。
「ジョニーデップここにありというところか・・・」と
リバティーン公開を前にした雑誌「CUT」で特集を組まれいた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/62/66/66715d4ff2406ba03337f14c5f38aa22.jpg)
古くからのファンとは言えない私は、
彼の出演作品を見倒すことや、いろんなサイトから、
ジョニーデップ本人に少しだけ近くなった気がする情報を得て、
ますます、ジョニーに惚れ込んでいったわけだけど・・・
この「リバティーン」は強烈だった。
「脚本の冒頭3行を読んで、出演を即決した。
後にも先にも生涯で一度しかめぐり合わない作品さ-」
そんなジョニーの言葉を前面に押し出した予告を見て震えた。
で、選ばれてるシーンは、なるべく扇情的なものばかり・・・
ジョニー史上、最強のラブシーンが繰り広げられてしまうかも?と
あらぬ、期待と不安に胸を高鳴らせもした。
が、この作品は、そんな、いつもの私のテンションとは違った方向へと
いざなってくれたものとなった。
俳優ジョニーデップの役者魂に触れた気がした「リバティーン」
私なりに語ります。
でも、レビューというより、
監督のコメンタリーやジョニーのインタビュー、そして雑誌の記事から
「そう、ここが、私の惹かれた部分なのかも」と思うことを
タラタラと書きます。
ネタバレもあるし、長いよ・・・絶対。
お時間のある方はお付き合いくださいませ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1c/14/c85ce305258260f2618fa6835bf12b08.jpg)
「You will not like me」から始まるこのモノローグ。
「And I do not want you to like me」と・・・
もう、この段階で落ちた気はする。
監督がカメラを肩に担いで、
ジョニーの瞳をみつめて撮ったこのシーン。
「自分がジョニーに魅せられるなら、観客もそうなる」という監督の読みが
スバリ私を撃ち抜いたようだ。
「チャリチョコ」のあとでこれかい?
(チャリチョコのほうが2005年に公開された)
とジョニーの間口の広さと奥行きをあらためて感じながら、
もう、この時点でロチェスターの世界に落ちていった気がする。
そう、監督が
「ジョニーの人を魅了する力は驚異的で、
俳優としての力量をみせつけ、役になりきると共に、
彼が存在する世界へ観客を引き込んでしまった」
と言ってる・・・まさに・・・その通りだった。
脚本の冒頭3行を読んで・・・となっていたけど、
ジョニーは、
「オープニングのモノローグと、そのあとの目も眩むような数シーンを読んで」
「原作の戯曲を読んだときも、脚本を読んだときも
ページをめくる手を止めることができなかった」と
語っている。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/03/86/46093ba69d91152ff419ff4f823cffb0.jpg)
これですか・・・やはり・・・
この妻のエリザベスとの馬車でのシーン。
会話がたまりません。
17歳のときにエリザベスを馬車で誘拐して、その罪に問われたロチェ。
その後20歳で結婚したようだが、二人の劇的な馴れ初めは
二人だけの秘密でもあり、絆でもあり、
こうして、夫婦仲がさめてるようであり、火をつけるようであり、
ラストでは、この御伽噺のようなエピソードが
二人をずっと支えていることに涙がこぼれるわけだが・・・
ジョニーの色気放出な横顔と妻役のロザムンドさんの知的な横顔に
もう、こちらの目が眩む。
もう、ロチェ様・・・いけませぬ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3b/34/6ba0124f990f7d2c622d9b8bb176b01f.jpg)
え~。
なぜ、これほど、ジョニーが引き込まれたのか・・・
ロチェとの共通点を聞かれたジョニーは、
「ロチェスターは他人に祭りあげられたり、レッテルを貼られることを拒否し、
自分のやりたいようにやり、好きなように生きた。
そして死が迫ってきたときも、自分なりのスタイルでそれを受け入れた。
こういう点が好きだ。
彼があれほどいろんなトラブルに遭った理由は
-ぼく自身がこの業界でいろんなトラブルに遭ったのも同じ理由だと思うけど-
真実の追究に異様な執念を持ち、
妥協を受け入れることができない性格だからだ。
ぼくが尊敬する人間は、みんな、このタイプが多いよね」
と答えている。
すごくロチェスターと似てると思ったんだね。
すっと入ってしまったのだろう。
ジョニーが、なぜ、破滅に向かわなかったかは、
ご存知の通りに娘を授かった瞬間に全てが変わったから。
自分の生きてる意味や、守るべきものがわかったから。
もし、30代前半までのジョニーの生活が続いたら、
私がジョニーのファンになる前に、会えなかったかもしれない・・・
そんなことを考えることはよくある。
そんなジョニーとだぶりながら見てしまうから余計に
ロチェスターの輝かしい時間と墜落していく様に
釘付けにされたということか。
ジョニーと監督は、長い時間をかけて
実在したロチェスターを研究し、話し合いを重ねて
撮影に望んだ。
その過程でジョニーがますます、
ロチェスターと重なっていったことは言うまでもない。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/12/41/ea5b58ad45b98fd85f08c0c9ba4262ff.jpg)
時折見せる、穏やかであり、かつ、寂しさをたたえたこの表情。
ジョニーは、ロチェが、なぜあそこまで破天候な行動をとり、
酒や女に溺れたかを理解しようとするため、
図書館で彼の直筆の手紙を読んだりして、
本当に熱心に研究し夢中になったようだ。
「ただの快楽主義者じゃない」と言い切っているジョニーにしか、
この表情はできないのかもしれない。
②へ続く・・・