朝10時すぎ、近くでサイレンが聞こえたので外に出てみるとすぐ近くで煙が激しく上っていました。
こんな時間に、何の煙だろう?まさか住宅火災とは思わず火元を確かめに走りました。
共撰所の下のスウェーデンハウスからの煙でした。北側の窓からは赤い炎も噴出していました。
このお宅は一昨年完成して若いご夫婦とお子様が住みはじめて約一年です。
がっしりした基礎で災害にはビクともしないように見えました。断熱効果もしっかりしていたはずです。
熱源はオール電化で火災の心配も少なかったと思います。「それなのに何故?」
目の当たりにした私達からはそんな言葉が出ていました。
旦那様は出勤、お子様は幼稚園に、奥さまは火が出てからしばらくして現場に来られました。
どなたにも怪我が無かったことは幸いでしたが、あまりにも非情な光景でした。
広い道路から大分中に入った場所で、消火栓から水を引くのに時間がかかり、なすすべもなく見ていました。
ようやく水をはじいた頃には家の中はほぼ全焼。赤い屋根も中央から崩れてしまっていました。
すべてが燃えていくのを見ていた奥さまのお気持ちを思うと、お気の毒でなりません。
奥さまのご実家はすぐそばで、お父様も駆けつけ呆然と成り行きを見ていらっしゃいました。
大事なものも、思い出の品も、すべてを焼き尽くす火事は恐ろしいものです。
何があるか分からない毎日。ご家族がショックから立ち直るには時間がかかるでしょう。
今日治療を受けてきた生体の先生に「何もなく生きていることに感謝しなければ」と諭されてきました。
体のこわばりは心のこわばり、体を変えることで体調は良くなると。最近は眠剤なしで眠れています。
山間のこの地域で、しばらくはこの火事の話題が飛び交うことでしょう。