光市母子殺害事件の判決が出ました。「死刑です!死刑判決です!」と報道の方々が
息を切らしてカメラに向かって叫んでいました。
被害者の遺族である本村さんは、今までと変わらない冷静な記者会見での様子でした。
言葉の一つ一つがしっかりしていて、重く伝わってきます。
あれから9年、戦うために相当勉強なさったのでしょう。長い年月ですね・・・
よどみない言葉が深く胸に響きます。心情的には本村さんを応援していました。
でも・・・彼の言葉はそんなに軽いものではありませんでした。
この方は憎しみや悲しみや苦しみを乗り越えて、真に大切なものを見ている人だと
感じました。自分の言葉で全ての質問に答えています。
あの静かな水面のような雰囲気の中で、つまらない質問はして欲しくないと思いました。
記者の方々もそれは感じていたのでしょう。本村さんはあくまで静かでした。
感情が表に出ようとする瞬間がありました。こみ上げてくるものを抑えながら語るのを
見ていて、私も熱いものがこみ上げてきました。
被告の元少年に、「反省して残された人生をまっとうに生きて胸を張って刑を受け入れて
欲しい。」とおっしゃいました。
奥さんと子供さんを含め、「この事件で3人の命が失われることは大きな損失だ。」とも。
全ての命の重さ、大切さを説いていらっしゃると感じます。
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