シン・チョロＱじゃけん

　え〜っ、結局おなじクルマか〜？。

んまー、そうともいえるんじゃが……。

んじゃが、ただのスマートじゃないけん。

ディーラーで見せてもろた時は、エンジンマウント壊れとってのう。

それで試乗もできんかったんじゃが……。

ただ、エンジンをかけた瞬間にココロが動いたけん。

軽自動車より小さいエンジンは、トーゼン音も振動も大きいと思うとった。

じゃがコレは、わしの認識を改めさせる穏やかさじゃ。

よう整備されたクルマちうのは、まるで別モノなのじゃな。

ディーラーさんもこの反応を見越して、未完成の状態で見せてくれたんじゃろう。

ちなみに、一緒に見せてくれたんがこのホルスタイン号。



コレにもビビッときたんじゃが、ホントにわしの好みを見透かされとるけん。

んでも、わしは直感に従うて赤いのをわし専用にするけん。

赤いみみぞう号、みみあか号じゃ！。

アイドルじゃけん

　きょうは愛猫ミミゾウくんの命日じゃな。

いま思い出しても、これ以上ないほどの美形だったのう……。

ノーブルな顔だちに、ぴんと立った大きい耳。

ヒゲが長くて、シルクのような柔らかい手ざわり。

コレでしっぽが真っ直ぐなら、非の打ち所がないのじゃがな……。

イナズマのように折れ曲がっとったけん、きっとピカチュウの血が入っとる。

小さい時は耳ダニに悩まされてのう。

それで手がかかったんじゃが、そんなネコほどかわゆいもんじゃ。

んじゃが〜……。

そろそろきちんとお墓に納めてやりとうなったけん。

いまは、わしの枕元にお骨を置いとるんじゃが。

ちゃんと弔ってやらんとのう……。