球形ダイスの目

90%の空想と10%の事実

映画メモ:竜とそばかすの姫

2022-11-20 | 趣味(旅行・娯楽・読書・食)
すずめの戸締まりを見た勢いで?
Netflixでやっている掲題のタイトルにもちょっかいを出してみました。

どんな話?
幼い時に、よその子を救うために母を亡くしたそばかす少女(鈴)は、
その心の傷を引きずり、好きな歌が歌えなくなり、自己評価も低い子であった。
しかし最近流行のVR界(劇中では"U"というサービス名)でこじれた心を歌ったところ歌姫(ベル)として非現実的な人気を博す。
リアルでもU上でも噂や誹謗中傷を浴びつつ、
依然自己評価が上がらないながら、友人や近所の人のお節介を頂いて
それなりに会話のある日々を過ごしていた。ただ、父には自分の思うことを話せないでいた。
そんな中U上に、強烈な闘志と弱い素顔を隠し持った"竜"に出会い、
彼と心を通わせる。そのうちに、彼もまたリアルでは心を閉ざす不幸な環境にあることがわかり、Uと現実を交えて竜の心を救うため力を尽くす。

どうだった?
うーん…正直、内容が良いとは言い難い作品だったかな。
以下の2点を述べておきます。

①始まった瞬間に自分が予想した筋が大体あってる
話が始まった瞬間に、"あーこれ、途中で紆余曲折ありつつもとりあえず歌ったら万事解決して終わるという展開になるのでは?"という思いで見ていて、
残念ながら大きくは外れなかった。ちょっと尾ひれがついた程度。

②主題がよく分からない
描かれているのを述べていくと…
小さい頃からの好きな人・SNSの醜さ・美女と野獣的なドラマ、Uの世界の美しさ、高知の素朴な風景、近所の人たちも何となく加担してのどんちゃん騒ぎ、仮面家族、喪失感…

等が描かれているのだが、
どの要素をメインして取り上げるにも断片的で一本通った筋になっていない。

小さい頃からの好きな人 → 彼(しのぶ)の存在が空気。いなくてもいいような…
SNSの醜さ → 内容が薄い
美女と野獣的なドラマ → 本家に勝てていない気がする
Uの世界の美しさ → 絵の動きに対してフレームレートが少ない
高知の素朴な風景 → 主題というわけではない
近所の人たちも何となく加担してのどんちゃん騒ぎ → これのせいで、鈴の境遇が悪い感じが全くしない。
仮面家族 → 恵(ケイ/竜のリアル)の描写が少なすぎてよくわからない

という感じで、特に鈴の周りには賑やかしが沢山いて、
結局サマーウォーズみたいになっているので鈴の不幸さが薄く、
鈴と恵を似た者同士とはあまり感じなかった。
という感じで、視聴者おいてきぼりと感じた人が多いのではないかなぁ。
ちょっと残念だったか。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする