20周年

僕が生まれて。

いや、だいぶ嘘だけど。
僕が6歳になってからの20周年なら、
明日から始まる月のどこかに潜んじゃいる。

今朝、今井美樹の歌手20周年記念なんてニュースがやっていた。
別にCDとか1枚も持っちゃいないけど、なんとなく女として好きな人ではあった。

普段は寝ぼけている時間帯。
朝からけだるい気持ちと引き締まった部屋の冷たい空気に体は動かないが、
目は動く。あまり時間がないながら、じっとＴＶに目を注ぐ。
わからないけど、僕の中の僕の知らない僕は、そこに何かを求めていたようだった。

さて、彼女がインタビューで答えていた内容は、主にこういうことであった。

①音楽が好きだったが、（歌詞とか、タイアップとか、）何でもかんでも
　既に出来上がっているということに、カルチャーショックを受けた。
②布袋（現ダンナ）との結婚は、自分に布袋を支えられる自信がないため
　殆ど無理と思っていたが、彼のライブを見たときに、
　今別れたら今の距離感でライブを見られなくなる、と思った。
　そこで、やってもいないのに、なんで無理って思うの？と考えた。
　そして、結婚を決めた。胸がとても軽くなった。
③歳を取るのはいいことだ。昔のような溢れるばかりの生命力はないけれど、
　今自分に何が大事かということが、わかるようになっている。
④今日もダンナの車で幼稚園に行った。

40を越えているのに、なんだか可愛らしかった。

インタビューの何割が真実を語るものか、真実であっても
緞帳を上げた結果どんなものが見えてくるのか。それはわからない。
し、わからなくちゃいけない義務はない。
わかった気になって大滝を掌で受け止めるような過ちを冒すくらいなら、わからないままでも、いいのかな。

とかく朝からほんのりした。