Verdure 4F

茶道25年、ブログ19年! 家業を継いで13年。息子は10才。子育て、茶道、季節行事、料理、日記、読書の記録など。

五百羅漢

2011年05月28日 | art
チケットをいただけることがあって、先日、江戸博の特別展「五百羅漢」を観てきました。
増上寺秘蔵の仏画100幅 一挙公開!
豪華です。

しかし、伺ってみたらさすが五百羅漢。延々と羅漢さんです。
きれいな女性とか、登場しない。。。
かといって渋い仏画かというと、色彩鮮やか、場面も様々、食事あり浴室シーンあり裁縫シーンあり建築現場あり、地震あり台風あり、動物園?あり竜宮あり天国あり地獄あり。
多彩にして迫力があります。


興味深かったのが、羅漢さんの手にする宝珠や仏像から、邪鬼を退けたり善人を助けたりする光線が発すること。
解説板に「ビーム」と書いているのも面白い

いやービーム出ちゃっているよと笑ってしまうのですが、羅漢さんの厳しい表情と併せて、なんとも迫力があります。
仏力の迫力を演出する描法なのでしょう。

ビームの威力を楽しみながら観て行ったら、後半、とうとう、宝珠を持つ羅漢さんの腕が伸びてしまいました!

いやびっくり。
増上寺秘蔵の仏画に、少年マンガかテレビアニメのような表現法です。
それが決して稚拙などでなく、効果的に仏力を感じさせるからよけい驚いてしまいます。


しかし狩野一信は数巻を残して病に倒れ、最後の10巻は下絵を描いただけ、あるいはまったく関与できなかったか、没後の製作か… とのこと。
それが、気の毒なほど、絵のレベルが落ちます。弟子が仕上げたって、師と弟子でそんなにも差があるものなのか…
細かい技術どうこうでなく、構図、羅漢の存在感、絵としてのパワー。


きれいな色のきれいでない羅漢さんばかりの絵を見て、いろいろ感銘をうけて帰ってまいりました。

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2 コメント

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ビーム (赤坂 うさぎ)
2011-05-28 21:55:14
色々な人と接していて、目線のビームや心のビームを感じさせられる事がたまにあります。相手の信念や想いが光線となってほとばしると言えばいいのでしょうか?それが線でなく空間化したものがオーラでしょうか。年を重ねてもそういう力を有した人間でいたいものです。
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オーラ (ぴんくこあら)
2011-05-31 11:15:17
そうですね、時々いらっしゃいますね。どちらかというと、年齢を重ねるなかで出てくるものかもしれませんね。
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