11月25日(金)の夜、池袋ジュンク堂で、「こんなに面白いカメムシがいたのか!ベニツチカメムシの驚異の保育行動」という題でトークショーがあったので参加してきた。
これが、ものすごく興味深い内容で面白かった。
司会進行が鈴木海花さん、それにカメムシ研究者の向井裕美さんと昆虫写真家の新開孝さん。
まず、聞きなれないベニツチカメムシですが、残念ながら関東にはいなくて、九州以南だそうです。一部四国や本州でも観察例があるようですが。
新開孝さんのブログで時々紹介されるので、保育をする変わったカメムシというのはなんとなくわかっていたが、見た事もないし見られるとも思っていなかったが、なんと写真に撮ることができました。
トークショーの始まる前、ジュンク堂前の歩道で(店内に持ち込めないというので)、鈴木海花さんが虫かごに入れたのを持っていてくれたのを撮らせてもらったのです。
これが、鮮やかな赤と黒の模様のベニツチカメムシの成虫です。
さて、特設コーナーには昆虫に関する本・グッズそれにカメムシ関連の展示がありました。
新開さんの大きなカメムシ卵の写真展示もありました。
そしてトークショーが始まりました。
会場はびっしりで満員でした。
ベニツチカメムシの行動で知られているのは、食樹のボロボロノキの実を拾いに行って巣に持ち帰り幼虫に与え、3齢幼虫くらいまで子育てをするということです。
今回初めて聞いたのは、産卵したメスは、卵を球体にまとめて持ち運ぶことができる。
卵には受精卵と栄養卵がある。
孵化するときに共生菌のあるゼリーを卵塊にかける。
ゼリーが固まる前に食べさせたいため、親が振動を与えて一斉に孵化させる。
振動を与えないと短時間で孵化せず、そして孵化率が下がる。
等々、向井さんが発見して発表したとのことです。
まだまだいろいろなことを話してもらえました。
(若干表現が違っていたらご容赦を)
新開さんからは、ベニツチカメムシの生息地についての話や、いろいろなキンカメムシたちの興味深い話を聞きました。
まあ、九州に行かなくてはいないのだから、話を聞いただけだなと思っていたら、最後に耳寄り情報がありました。
実は、東京でも普通に見られるツチカメムシの仲間で、ミツボシツチカメムシが子育てをするそうです。
そこで、来年の3月ごろに、ヒメオドリコソウやホトケノザの群落の地面を探してみようと思っています。
見つかるかなあ?
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