高尾あたりではキジョランが多く、そこではアサギマダラが沢山羽化する。
ここ南大沢ではキジョランをあまり見かけないのだが、一カ所だけある。
毎年アサギマダラが産卵に来る。
ここ数年小さな幼虫を複数見かけるのだが、大きくなるにつれだんだん数を減らし、サナギになる前にいなくなってしまう。
野鳥か何かに食べられてしまうのだろうか?
いつも羽化まで見ることができない。
昨年の11月下旬に、5mm程の小さな初齢幼虫がいくつも見つかった。
12月の中旬には、2齢幼虫だろうか小さな角が出てやや大きくなった。
そのまま越冬なのだろうか、あまり大きくならず、ほとんど同じ大きさのままだった。
4月1日に見ると3齢幼虫だろうか以前より大きくなっていた。
そして4月19日についに終齢幼虫となった。
そして4月26日にいよいよ前蛹となった。
もう一息で蛹になるのだが、今年はどうだろう。
そして4月28日に緑色のきれいなサナギとなる。
さあ、これから羽化まで葉の裏で無事過ごせるのだろうか?
時々見に行っていたが、約3週間後の5月19日夕方に色が変わり翅が黒く見え始めた。
これはいよいよだ。
翌朝羽化すると思い、5月20日8時に行ってみたら、すでに観察している人がいた。
サナギは真っ黒になっていた。
そのうち、さらに数名が見に来て5名でまだかまだかと待つが一向に変化なし。
羽化を楽しみに成長を見に来ていた人を、まだ数名知っているので、かなりの人が観察していたようだ。
9時になっても変化がなく、用事のある方が帰って3名で見ていると9時16分にサナギの上の方の一部に割れが出来た。
下の方が割れるとあっという間に羽化してしまうようなので、見守っているのだが、なかなか動きがなく、9時35分に頭の方が割れだした。
そして1分後にはサナギの透明の殻から半分以上出た。
するっと全身が出たら体の向きを変えて殻につかまった。
更に2分半経過すると、身体の水分を送って翅もだいぶ伸びた。
頭が出始めてから約11分。
ここまでくれば大丈夫、後は羽ばたけるまで待つしかない。
他をぐるっと回って12時過ぎに寄ってみると、同じ形でまだ飛立っていなかった。
透明のサナギの殻が見えるが、この中からこれだけの大きさになるのが出て来るのだからすごい。
その後、飛び立つまで見れなかったが、翌日は透明の殻だけ残っていたので無事飛んだのでしょう。
幼虫のうちは動き回るので、ここの写真は同一個体とは限らないが、前蛹になったあとはすべて同じ個体です。
今年は、初めて羽化まで見ることができて本当に良かったです。
こういうものは中々見られるものでは
ないですからね。
動物や昆虫の誕生や羽化の瞬間と言うものは
やはり感動ものです。
次なるドキュメントを期待しています。
ではでは。。。。。。や
アサギマダラは毎年話題になる蝶なので私も興味あります。高尾山でも見かけます。
アサギマダラの幼虫には苦い思い出があります。大事にしていたクサタチバナに虫がついていたので、写真を撮り、虫を草から離しました。写真を取り込み、調べてみるとアサギマダラ、急いで虫を置いた場所を見たのですが姿が無くなっていました。折角うちへ来てくれたのに残念な事をしました。クサタチバナの代わりにガガイモを残しておくのですが、それ以来、来てくれません。
その後、キジョランに付いた小さな虫を観察している人を見かけました。
小さい時から特徴のある模様の虫ですね。
毎年狙っていてダメになってしまい、やっと羽化までたどり着きました。
その日だけの出会いでなく、こういう長期観察もいいですね。
アサギマダラの幼虫は、毒のあるキジョランの葉を食べるので、目立つように独特の色をしているようです。
本当に鳥はこの幼虫を知って食べないのかなと疑問に思ってしまいますが。
自宅で産卵するといいですね。
自然のまま観察するのはなかなか難しいですが、面白いですね。