クレーマー

医療の現場で、小児科や産科の医師が減っている原因のひとつが、クレーマー患者の存在だそうです。

今日の「斉藤さん」は、まさしくクレーマー問題を取り上げていましたね。

ちなみに、この「斉藤さん」は、予想以上の高視聴率だそうです。
想定外の、十代の視聴者が多いそうです――斉藤さんってカッコイイ！　そうです。

この医師に噛みつくクレーマーさん達ですが、いったい何がしたいのでしょうか……
現代医学（西洋医学）というのは、科学です。

この人達は、科学が万能だと信じているのでしょうか――それに携わる、医療関係者も万能だと、信じているのでしょうか……

ハップル宇宙望遠鏡、って知っていますか？
まあ、たいていの人は、名前くらいは知っていると思います。

この望遠鏡が、衛星軌道に打ち上げられた時、たいていの人は――これで宇宙の謎が解明できると、期待し信じていました。

――ところが、ハップル宇宙望遠鏡が、映し出した銀河系の外は、現在の科学では解明できない謎が、多数有ったのです。

ちょっと、科学や医療をかじった人間なら、誰でも知っていること――それは、今日の常識は、明日の非常識――ということです。

科学（西洋医学）は、馬鹿でも再現できることしか、信用しません。
一部の、神の手、は科学的にはありえないことなのです。

だから、私も信用する医師は、限られています。
近所の内科の開業医の先生――風邪を引いてかかると、「うん、暖かくして、寝てね」――と言われて、薬をもらえずに追い返される先生――くらいです。

でも、この先生は、ちょっとでも危険な兆候が有れば、キチッと検査します――その上で、「あんた、どこも悪くないよ」――と、追い返されます。

今、かかっている精神科の先生は、典型的なリピーター医師、という感じです。
もう、２年近く処方される薬も変わってないし、診察もコピーのように、同じことの繰り返しです。

ただ、信頼している内科の先生が、紹介してくれた医師だから、機械的に通っているだけです。

それでも、私は今の医療に、文句を付けようとは思いません。
しょせん、たかが馬鹿でも再現できる科学ですから……

個人的な感情で、クレームを付けるよりも、診てくれる医師がいなくなる方が問題だと、思えないのでしょうか。

そんなことを思った、今日の「斉藤さん」でした。