以前、旅先で水耕栽培のトマトを買って以来、いつか家でも水耕栽培をしてみたいと思っていました。
家で庭いじりをしていていつも思って居た事は、この水耕栽培と土壌栽培との違いです。
興味のある方は知っていると思いますが、普通植物は土壌で生育します。
だからこの土作りから全ては始まります。
ところが、水耕栽培のトマトを見せて貰った時、トマトの根はただ流れる水に浸かっているだけでした。
だけど、地上部分は見た事もない大きなトマトの木?に成長していました。
これは見方を変えれば、きちんと養分を与えてやり、根が思うようにストレス無く伸びる事が出来れば植物の本当の力が見れるのではないか? と言う事でした。
もちろん、そんな事までしてとか色んな思いはあったのですが、やっぱりどうしても見てみたいのと、とにかく楽しみたいという思いから、この栽培方法に挑戦してみた訳です。
ちなみに最近では水耕栽培の発展型として水気耕栽培と言って、ただ養液に浸けるのではなく同時に酸素も積極的に供給する栽培方法になっています。
6月20日
栽培のきっかけと成った
<ハイポニカの協和(株)>へ見学に行ってきました。
当日はあいにく結構な雨でしたが、見学自体はほぼ温室内でしたので全く問題はありませんでした。
雨の中、事務所から傘をさして一番最初に入ったハウスで出迎えてくれたのは、やはりトマトでした。

温室の向こうの端までトマトの栽培の列が数列並んでいました。
特徴的だったのは、トマトの苗は規則正しく斜めに仕立てられ、下のトマトはもうかなり赤く熟しているようです。
そして、気がついたのがこれ

社員の方の説明によると、苗が伸びてある程度の高さになると地面に降ろし、また下から育てるとのことでした。
だから、地面には下ろした茎が何本も横たわっています。
水耕栽培ならではの発想です。
そして、どうしても見ておきたかった栽培槽がこれ。

やはり思ったとおりかなり浅い!
酸素供給の為には、浅い方が良いのですね。
一見、見たところ5センチ~7センチといった所でしょうか。
そのあと色々話を伺いながら見せて頂いたのは、

メロンや

キュウリ

ゴーヤなどなど。
実の付き方はもちろんの事、葉の色が非常に綺麗なのです。
ん~凄すぎ・・。
このハウス内で最後に見たのはウチでも今やっているトマトの放任栽培の棚でした。

画像では何回も見ていますが、やはり圧巻です。
このトマトの栽培槽は太い銀色のパイプの上にある容器です。
もちろん一株でこの大きさになっています。
昨年の秋に植えられ、春の最盛期は2000個の実がなっていたようです。
今秋からの栽培の為、もうじき撤去されると言ってました。
あと、肥料を自動で混合している装置や
養液の循環用ポンプ
養液を地下で管理しているタンクの説明してもらい、
次のハウスに移動です。
次のハウスでは葉物野菜を中心に栽培していました。

作業しやすい高さで栽培槽がずーと続いていました。
端から順々に日にちをずらしながら、苗を植え付けていました。
コレはサンチュ

レタスもそうですが、この栽培では大きくなった物を一度で抜かず、下の葉から順に採っていく事が可能です。
画像の向こうのサンチュは下から収穫した結果、椰子の木のように高くなっています。

これは小ネギ

サニーレタスです。
毎日家では手探りで栽培しているので、今回のように実際に見学に行くと色んな事が見えてきました。
それに、家でも他に試せる事が沢山ある事も分かって本当に勉強になりました。
あ~行って良かったです。
さてさて、まだまだ楽しみますか(^^)