【井戸水の貯水槽へ温度センサーを取り付ける】
前回はトマトの栽培漕にセンサーを取り付けました。
このセンサーは毎日栽培をする上で、いつも温度確認をする非常に大事な物です。
去年の7月末にずっと35℃をマークしていた栽培漕を、どうにかトマトが快適に成長していける為の苦肉の策です。
一般的にトマトの快適な気温は30℃までと言われていて、気温が高くなるにつれ結実しにくくなります。
また、根の温度は22℃前後が最適らしいです。(品種による)
あくまでも家庭菜園の延長ですので、気温の管理は難しいですが、根の温度は何とかしないと、と思い去年井戸を掘り、根を冷やす方法を考えていました。
今回は、循環ポンプの真水を冷やす井戸水の貯水漕温度を制御するセンサーを作ってみました。
これが井戸水の貯水漕です。
ここに電動ポンプで井戸水を入れ、ラジエター内に流れている真水を冷やし、循環ポンプにより、他の養液漕内のラジエターを通じて養液を冷却します。
いや、その予定です(^_^;)
循環ポンプの詳細はこちら
<根を快適にしてあげたい!2014 配管編>
そのセンサーですが、WEB上で見つけたのがこれです。
<マイコンドットコム>が出している、温度センサーキットです。
前回製作した物と違い、センサー部分にサーミスタではなくIC型温度センサーを使っています。
そしてセンサーケーブル長が1mと、長いのでとても使い勝手が良い~(^^)
袋から出して見ました。
非常に部品点数が少なく、すぐ完成しそうです。
ホントに1時間ちょいで出来ました。(笑
後日、やはり100円ショップで買って来たホビーケース?に組み込んでいる所です。
さて具体的に動作を説明しますと、養液漕で暖められた真水は循環ポンプでこちらの井戸水の貯水槽に帰って来ます。
貯水槽のラジエターで井戸水と温度交換して貯水槽の温度は上がっていきます。
任意の温度になった時、リレーが作動、電動ポンプの配管出口に付けられた電磁ポンプが開き、井戸水が貯水漕の温度を再び下げます。
下がった温度を感知したセンサーはリレーの電源を再び切る事になります。
ちなみに貯水漕はオーバーフロー方式で溢れた水は排水されます。
一度水を抜く事も考えましたが、安全上 能力は落ちますがオーバーフロー方式を採用しました。
・・・と、ここで問題発生!
栽培漕のセンサー回路では、25℃でオン 23℃でオフというような幅を持たせたヒステリシス設定でしたが、こちらでは1秒間の温度測定猶予を持たせたプログラムになっているので、リレーがオンして井戸水が入り出したらすぐにリレーがオフしてしまいます。
といって、幅を持たせた温度設定は外気温や天候、栽培漕の温度の上がり具合で調整が必要となりますので(一度に汲み上げられる井戸水の量が心配)、ここはシンプルに貯水漕の容器に井戸水が1.5杯入るくらいの時間、90秒でプログラムします。
ようするに、23℃でリレーがオン、90秒井戸水を汲み上げリレーオフです。
さてさて、これでやっとトマト達が快適に成長出来るようになるはず?です。
次回は経過報告です。
そうそう、書き忘れました。
このプログラムの書き換え、当然今の私ではどうにも出来ませんので、マイコンドットコムの店長さんにお願いしてやって頂きました。
ゴールデンウィーク中でしたが、非常に迅速に対応して頂き、とても好感の持てるお店です。
あと今更ながらですが、一般の方はやってはいけない事が沢山あります。
昨今、私たち職人ですらそこそこの工務店の仕事に行くと、免許携帯していなければ仕事をさせてもらえません。
昔と違い、社会のしくみが変わってきて、非常にシビアな世の中になってます。
どうかその辺を踏まえて、趣味の水耕栽培を楽しんで下さいね(^^)