長すぎる「ひとこと感想」その17。
メモには「アニメーションとしては、『バッタ君町に行く』のその後を観ている気がした。2Dアニメの良さは、こういった(動きのデフォルメの)自在さ!にあったのを、久方ぶりに思い出させてくれたという意味で、新旧2作は(70年近い歳月を隔てていても)私にとっては共通の魅力を持つ作品だった。」などと。2作とも「時代を反映した」設定・内容だったので、余計に共通のモノを感じたのかもしれない。
例えば、この映画のプリンセスはアフリカ系で、若くして亡くなったお父さんの代わりに自分のレストランを持つことを夢見ている、自立心の強い女性だ。王子の方は(架空の国とはいえ)アラブ系?という風貌で、これまで私が観た中では群を抜いての、金持ちのぼんぼん風バカ王子(笑)。
物語の舞台はジャズのメッカ、ニューオリンズはフレンチ・クォーター。プリンセスの父親は、どことなく現アメリカ大統領にも似て?見えて、現実にはハリケーンで一大被害のあった街で繰り広げられる、カエルになった王子と王女(候補)のロード・ムービー??は、不思議なことにグリム童話の世界を感じさせる正真正銘のファンタジー・・・。観た後「ディズニーって不滅かも~♪」などと、半ば本気で思った。
色々なキャラクター達が登場し、例によってそれぞれとっても魅力的。(例えば、人間とセッションするのが夢というトランペッターの巨大ワニ!は、その名も「ルイス」(笑)。)
でも、一番印象に残ったのは自称フランス系のホタルの「レイ」だ。誰よりも美しい「エヴァンジェリーン」を遠くから見つめ、身を焦がしている彼のエピソードは、彼の善良なキャラクターと相俟って、もうなんと言っていいかワカラナイ(涙)。
私はディズニーの作品ではこういうコトは起きないのだと、いつの間にか思い込んでいたのだろう。でも『魔法にかけられて』のお姫さまがマンション!で歌うとゾロゾロ集まってきた生きものたち・・・というシーンを観て以来、「ディズニーだからこそ、今まであり得なかったようなことも平然!とやってのけるんだな~」などと思い直したりしている。(それができるからこそ・・・不滅?なのだと(笑)。)
蛍のレイについては、ビックリ仰天。
アニメって踏みつぶされても生き返るじゃないですか。
で、星になるなんて嬉し泣きでした。
ディズニーで再見したいのは『ピノキオ』。未見も結構ありますが、『ファンタジア』(オリジナル)、観たいです~。
『バッタ君』、パスして(&ムーマさんの感想のお陰で)損しました(笑)。
『ファンタジア』も、観たの小学生だったから、(オトナになった今だからこそ)観たい観たい~~。
『バッタ君』はDVDで観てもキレイでいいかも♪ですよ。
(アーケードでは、たまたまちょっと条件が良くなかったので。)
素朴で、あんまりロマンチックでもないんですが
「小さな生きもの」への目線が優しくて、私にはとっても良かったです。
『アリエッティ』を思わせるような庭も素敵でした(って、さらに見せびらかし~(笑))。