長すぎる「ひとこと感想」16。
『トイ・ストーリー3』が公開される前に過去の1、2も(新たに3D化されて)上映されると聞いて、大喜びで観に行ったもの。(別に3Dでなくても構わない。とにかく大画面で一度観たかったのだ。1、2の日本公開は96年、2000年で、当時の私は映画館どころか、家で家族が観ていたのを一緒に観るという精神的な余裕さえ無いような生活をしていた。)
今回落ち着いてゆっくり観た後で、改めて思ったことがメモに残っていた。「ピクサーのアニメーションが好きなのは、作品自体の良さもあるけれど、作り手を"同じ人種"と感じるトコロがあるからかもしれない・・・。」
少なくとも1では、作り手は"人間よりもそれ以外が好き"?としか思えない。(冗談みたいだけれど、今の場合は文字通りの意味だ。)オモチャを苛める子どもは、ただ単に子どもでは当たり前の乱暴さという以上に、なんだか昔々の自分(或いは他の誰か)を苛めていた、現実の子どもを思い出させるような生々しいモノがある。子どもに限らず、人間の描き方一般に作り手の嫌悪?のようなものを感じるというか、ただ単なる悪役に対する以上の感情を、気配として感じてしまう。
もちろん、子ども向きの作品でもあるので、そういうダークさ?は強くなりすぎないように注意を払われているのも判る。けれど、例えばあの「改造された口をきかない(きけない?)オモチャの不気味さは、単に子どもの好む奇異なモノ、残酷さ・・・といった範囲を超えているように私には見えてしまうのだ。(私が深刻に取りすぎると言われれば、それまでなのだけれど。)
それに比べてオモチャ同士の友情、助け合う姿はあまりに明るくて、そちらの現実を信じてしまいそうになる自分!と、信じて当然!!と思う自分が、今でさえ私の中のどこかには居て、子どもの頃からアニメーションが大好きだったのは、要するにこういうことだったのかなあ・・・などと、ひとりで可笑しかった。
そういった意味では、2は1よりもさらに明るく、その分作り手の個人的な負の感情?のようなものは、作品の表面からはきれいに取り除かれている気がした。若い友人はあっさり、「ソッチの方向(明るく一般向け?)に行く方がディズニー&ピクサーとしては正解。というか、それ以外あり得ない。」と言っていたけれど、そうなんだろな~と思いつつも、あまりに明るいアニメーションになってしまわないといいな・・・という思いも私には残る。
何はともあれ、『トイ・ストーリー』というシリーズの作り手たちに大拍手~。個人的には別に3Dにする必要を感じないけれど、この映画の後、3の公開を楽しみに待つ気分になったのを今も覚えている。
トイ・ストーリーも観たいなと思いながら、まだ観ていません。
ムーマさんの感想を読んで、納得しました。
私も人間以外のものがつくづく好きなんですね~。
ピクサー(今はディズニー傘下に入ってるけど)のアニメーションは、「人間以外」が好き♪な雰囲気に満ちてますよね~(笑)。
映画館で観ると、同時上映される短編アニメーションも観られるんですが、私そういう短いのも好きです。
大体「人間以外」のキャラが主役です(笑)。