室賀ジャズギター研究室

実技・理論の総合レッスン

個人レッスンのジャズギター教室

2拍目&4拍目②

2008年06月28日 | 基本・基礎
凶悪犯罪のニュースが続くと思ったら
岩手・宮城内陸地震。
暗澹たる気持ちになるが
被害、災害に遭われた方々、
無力ながら、
心よりお見舞い申し上げます。


前回のトピックの続き…

偶数拍を明確に意識すると言っても
決してハーモニックリズムの強拍、弱拍のタイミングが
逆転するわけではない。
1、3が強拍、2、4が弱拍なのは当然ジャズも同様だ。
(強、中弱、中強、弱)

ビルエバンスのようなウツムキ系のプレイヤーのイメージが強いと
ピンと来ないかもしれないが、
元来、ジャズはダンス指向が強い類の音楽なので
もともと強い強拍(奇数拍)をより強調してしまうと、完結してしまって
次の拍へ動きたいというモチベーションが弱くなってしまう。

そこでリズムの躍動感を表現するために偶数拍を重要視する。

例えば、
1、3拍目が跳び箱
2、4拍目が踏み切り台
だとすると
目的の跳び箱をスムーズに飛ぶために、
しっかりと踏み切り台をステップするという意味で
偶数拍を捉えてもらうと良いかもしれない。

留意して欲しいのは、
だからと言って
いつも裏にアクセントを付けるということではない。
レゲエでもスカでもないワケさ~(笑)
上記の側面だけではなく
リズム的コントラストも考察するべきだし、
(「タッタッ」に対して「ッタッタ」など…)
メロディックな要素、その他いろいろな切り口があるので…
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2拍目&4拍目

2008年06月13日 | 基本・基礎
ジャズの場合、偶数拍をしっかり身体が感じている事が必須だ。
2拍目、4拍目のみ
メトロノームのクリック音を鳴らす練習方法(ボサは別)は
多くのジャズプレイヤーが実践しているし、
効果的でポピュラーなトレーニング方法として浸透している。
例えばテンポが120の場合、60で鳴らして
それを2拍目、4拍目として聴き、プレイするという事だ。
この練習方法を知らなかった人は是非試して頂きたい。
最初は面食らうかもしれないが、慣れるまで演ってみて!
どうもタテノリになってしまうとか、スイングしないとか
多種多様な症状に効力を発する。

ちなみに
オフビート、アップビート、バックビート、アフタービートあたりが
偶数拍、弱拍を示す言い方かね…どれも、ほぼ同義語だと思うけど
気になる人は、色々検索してみて…

ところでハーモニックリズムで強拍というと1拍目次いで3拍目だ。
で、ジャズでは2、4拍目を…って、一瞬、逆のように思えるが、
その関係については、また詳しく
書くかも…イヤ、書かないかも…(笑)
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チューニング

2008年04月21日 | 基本・基礎
チューニングが苦手な人、甘い人が多い。
皮肉な事にメーターの普及がその要因の一つのように思える。
練習の際、基準音だけを採り、
あとは自身の耳で合わせる事をお勧めする。
チェック、答え合わせの要領でメーターは活用する。
ライブ等、チューニングの時間、機会が制限され、
メーターへの依存度が増加せざる得ない場合とは
別に考えると良いと思う。
せっかく耳を鍛えるチャンスの一つを逃してしまうのは残念だ。

持参したメーター、音叉にもくもくと合わせ
チューニング完了という人もよく見かける。
共演者/一緒に演る人とのバランスは?
鍵盤など、チューニング調整、変更が困難な楽器を
優先、中心として合わせたり、
お互いのコミュニケーションをよく取り、しっかり合わせる…などは
当然の事だが、忘れられてしまう事も多いようだ。

以前にも書いたと思うし、たくさんの人が言及していることだが、
どんなに素晴らしいプレイをしてもチューニングが甘ければ
全て台無しだ。

ギター等、弦楽器はちょっとした環境の変化で狂いが生じる。
‘2弦が気持ち悪いな…’など感覚を頼りに補正するわけだが
そもそも、メーター依存が激しいと
その感覚を鍛える機会も失ってしまう。
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絶対クリアしよう 実技編

2006年04月08日 | 基本・基礎
実技編の基本チェックポイントです。
慌てないで、各要素が体に‘しみこむ’まで1つ1つ。
すでにクリアしている人もオイラは平気と思わず、
ルーティーンとしてチェックを欠かさないようにするとよいと思います。
初心ナンとかってヤツですね。

・マイナーペンタ+b5(ブルーススケール、メジャースケール+b3)を
 ネック上あらゆるポジションで
・メジャースケールをネック上あらゆるポジションで
・ハーモニックマイナースケールをネック上あらゆるポジションで
・メロディックマイナースケールをネック上あらゆるポジションで
・メジャー、マイナーのトライアド(3和音)の各転回を
 ネック上あらゆるポジションで
・プレーン(ノーテンション)の
 7th基本コード(Maj7,Dom7,m7,m7b5)の
 クローズド分解(アルペジオ)をネック上あらゆるポジションで
・基本7thコード(Maj7,Dom7,m7,m7b5)の
 3声のルートポジション(ルート+ガイドトーン)を6弦ルート、5弦ルートで
 (5度カットなのでm7、m7b5は同形)
・プレーン(ノーテンション)の
 7th基本コード(Maj7,Dom7,m7,m7b5)の
 ドロップ2、3の各転回型を2弦トップ、1弦トップで
・3度、6度の音程をメジャースケール内、ネック上あらゆるポジションで
・ディミニッシュスケール、クローズド分解(アルペジオ)
・ディミニッシュコード、ドロップ2、3
・ホールトンスケール、オーグメントトライアド、7th、ドロップ2、3
・コードトーンのクローズド分解とターゲティングの組み合わせ

 などなど。

各要素、必ずメトロノーム等を鳴らしたり、止めたりしながら(半々位)弾いて下さい。
たえずリズムを意識して、いろいろなテンポで、時間がとれない場合は
スロー、ミディアム、アップなどに大きく分けて。

また、アコースティックで弾いたり、アンプを通して弾いたり、タッチを確認しながら。

覚えている真最中の人はキーやコードを固定してね。
慣れてきたらだんだんキーを増やして下さい。
ギターは特にズラせる楽器という感じなので
ワンキーでしっかり覚えると後は割と楽です。
ただしソコが弱点にならないような工夫もして下さい。
よく自分の音を聴きながら、あるいはハミングしながら、
口笛で音を追いかけながら練習して下さい。
あと、楽しみながら。
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絶対クリアしよう 理論編

2006年04月06日 | 基本・基礎

基本となるもののキーワードをリストアップします。
理論と言っても弾くために必要なものばかりです。
キーワードを見ただけで、ハハーン、なるほどと納得しちゃう場合は
バッチリです。
なんだそりゃ?というところがある場合は要チェックです。
レッスンでも要復習なので遠慮せずに言って下さい、
もしくは再質問して下さい。
これからはじめる方はここらあたりを中心に意識していくと
よいと思います。

・音程(インターバル)
・ダイアトニックスケール、アヴェイラブルノートスケール
・機能和声基礎(サブドミナント、ドミナント、トニック、
 トライトーン、導音、下行導音、etc.)
・サイクル オブ 5th
・ヴォイシング基礎(クローズドヴォイシング(密集和音)、
 オープンヴォイシング(開離和音、ドロップ2、3))
・セカンダリードミナントとコードスケール
・サブスティテュ-トドミナント、
 トライトーンサブスティテュ-ション(ウラコード)、
・ナチュラルテンション/アルタードテンション
・アルタードスケールとユーセージ
・ディセプティブケーデンス(偽終止)
・3種類のマイナー 派生するコードとコードスケール
・テンションレゾル-ション
・ディミニッシュコードとドミナント7thb9コードの関係
・同主短調からの借用和音、サブドミナントマイナー、
 モーダルインターチェンジ
・オーグメント7thコード、ホールトーンスケールとユーセージ
・ハーモニックリズム  など

各トピックにフォーカスをあててブログに書くこともあると思います。

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初心者(2)

2006年03月03日 | 基本・基礎
基本的な事はだんだん吸収しつつあるし、ぼちぼちスタンダードを
覚えていこうかなという方々にワンポイントサジェスチョン。
慣れるまで、譜面だけではイメージを掴みにくいので
CD等の音源を参考に聴くと思うのですが、ギターをはじめ、楽器ものは、
テーマ、メロディをかなり崩しているものや
原型をとどめていないものも多々あるので、‘ホントにこの曲?’とか
‘なんだこりゃ?わけわからん’なんて状態になったという話を
よく耳にします。そこで登場するのが歌物です。
勿論メロを崩している物もあるのですが、
楽器ものと比較すれば、そうでもないものが多いし、
当然、歌詞もあったりするので、‘この曲ってどんな感じ?’という場合、
全体的に把握するという意味では相当参考にしやすいです。
ケッセルやガルブレイス等、ギターが伴奏しているものは
歌伴のイメージまで掴めるという特典付。
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初心者

2006年03月01日 | 基本・基礎
‘初心者なんですけど大丈夫でしょうか?’
という問い合わせがしばしばあります。
教室はオールレベル対応なので
‘弾きたいという気持ちがあれば大丈夫です。’という類の
お答えをしています。初心忘るべからずという言葉があるように、
最初の気持ちはとても大事なものです。
どんな名ギタリストも最初からバリバリ弾けた人はいるはずもなく、
音楽やギターを大事にして、楽しみながらも
時間や労力を惜しまなかった人に音楽も答えてくれるのだと思います。
音楽に対するスタンスは人それぞれ違います。
費やせる物理的時間も違うと思います。
自身の状況を把握してペースをつかめば、
音楽はずっとそばにいてくれるのではないでしょうか。
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リズム

2005年11月09日 | 基本・基礎
ジャズを演奏するにあたって大切な事はたくさんあると思います。
リズムはその中のひとつです。と言うわけで、リズムの話を...。
4BEAT,四つ刻み、
ジャズギタリストにとって非常に重要なトピックですが、
R&Bやファンク等のパターンのような派手さは無いし、
1拍ずつ刻むだけで弾き手も聴き手も体が動いてくる、
いわゆるスイング感を出すのは、なかなか大変です。
一時の練習だけでは到底足りません。
ルーティーンの練習として継続すると良いかと。
直接的に刻んでいない時、ソロの時、大きな音符、8分ペース、倍テン、
シンコペイション等で弾いている場合等も、
常にインターナルクロックとして、パルスとして
体に4BEATが鳴っている状態になると素晴らスィですね。
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