室賀ジャズギター研究室

実技・理論の総合レッスン

個人レッスンのジャズギター教室

へクサトニックヴォイシング

2006年05月30日 | へクサトニック
トライアドを2つ組み合わせたへクサをコードヴォイシングとして
プレイするには、ピアノの方が圧倒的に有利です。
演奏不可能なものはないし、
アッパー、ロワーいろいろな転回の組み合わせで弾けます。
それに比較するとギターで弾く場合は、かなり限定されますが、
面白い、捨てがたい響きが多々あるので、
弾けるものは弾いてしまいたいものです。
へクサヴォイシング的な要素が必須で、且つ演奏不能な
ときはベースや他の楽器との兼ね合いを考慮しつつ、
なるべくポリコード的な効果を失わない範囲で、いくつか
ヴォイスをオミットするなどの工夫が必要なケースもあると思います。
ちなみにへクサヴォイシングのロワーのヴォイスを2つ抜くと
トライアドオーバーベースとオーバーラップするものもありますね。
それから、コードとして使用する際にはスケールと違い、
当然、アッパー、ロワーを意識する必要があります。

例をいくつか.....。

・D/C
6弦から1弦の順に(以下同様)
G,C,E,A,D,F#
6、5、4弦がCトライアド、3、2、1弦がDトライアド。
または
E,G,C,F#,A,D
上と同じく、
6、5、4弦がCトライアド、3、2、1弦がDトライアド。

・Gb/C
G,C,E,Bb,Db,Gb
6、5、4弦がCトライアド、3、2、1弦がGbトライアド。

・Bb/C
E,G,C,F,Bb,D
6、5、4弦がCトライアド、3、2、1弦がBbトライアド。

・F#m/C
G,C,E,A,C#,F#
6、5、4弦がCトライアド、3、2、1弦がF#mトライアド。

・Bb/Cm
Eb,G,C,F,Bb,D
6、5、4弦がCmトライアド、3、2、1弦がBbトライアド。

・Dm/Cm
Eb,G,C,F,A,D
6、5、4弦がCmトライアド、3、2、1弦がDmトライアド。

こんな感じで、いろいろ考え,各へクサヴォイシングが、
どんなコード(通常の)にフィットするか考えてみて下さい。

開放を使用、左手親指使用、その他グリップの工夫などで
バリエーションを増やせると思います。

丁度、一ヶ月間に渡ってへクサトニックについて書きましたが、
これで終了です。
もっと詳しく書きたい気もしますが、
キリがないので、後はみなさんで研究してみて下さい。
毎度、読んで頂いている方々、重ねて、
ありがとうございます。

へクサ スケールユーセージ

2006年05月28日 | へクサトニック
成立したへクサトニックスケールは右のスケールの一部と考えられる。
但し、16)17)を除く。
16)17)は、そのスケールそのもの。

1) Db/C        C Hmp5↓
2) D /C        C Lydian
               C Lydian Dom
3) Gb/C        C H-W Dim 

4) Dbm/Cm      C Alt5 
5) D m/Cm      C Dor
6) Gbm/Cm      C H-W Dim

7) D m/C        C MAJOR
8) Bbm/C        C Hmp5↓
9) B m/C        C Lydian 

10)Ebm/C        C H-W Dim
11)Gbm/C        C H-W Dim

12)B m/C+      C LydAug
13)Bbm/C+      C Hmp5↓

14)D/C+         C LydAug
15)B/C+         C Lyd#2#5 

16)D+/C+       C Whole Tone
17)B+/C+       C Augmented

18)Ddim/Cm      C H MINOR 
19)Bdim/Cm      C H MINOR
                 C M MINOR  

20)D dim/C       C H MAJOR
21)Ebdim/C       C H-W DIM
22)B dim/C       C MAJOR

23)Dbdim/Cdim    C Dim
24)D dim/Cdim    C Dim

25)Bdim/C+      C Ion#5
                 C H MAJOR

右のスケールの一部ということは、弾きなれた通常の
スケールのユーセージをそのまま応用できるということです。

へクサのロワーのルートと同じ音からのモードとして書いてありますが、
同じスケールのその他のモードでも試してみて下さい。

へクサ スケールリスト まとめ

2006年05月26日 | へクサトニック
②から⑪の結果、成立したへクサトニックスケール。

矢印はインターバルの方向。

1 )Db/C        ルートが半音間隔←
2 )D /C        ルートが全音間隔←
3 )Gb/C        ルートがトライトーン間隔

4 )Dbm/Cm     ルートが半音間隔←   
5 )D m/Cm     ルートが全音間隔←
6 )Gbm/Cm     ルートがトライトーン間隔

7 )D m/C       ルートが全音間隔←
8 )Bbm/C       ルートが全音間隔→
9 )B m/C       ルートが半音間隔→
10)Ebm/C       ルートが短3度間隔←
11)Gbm/C       ルートがトライトーン間隔
   
12)B m/C+     ルートが半音間隔→
13)Bbm/C+     ルートが全音間隔→

14)D/C+        ルートが全音間隔←
15)B/C+        ルートが半音間隔→

16)D+/C+      ルートが全音間隔←   
17)B+/C+      ルートが半音間隔→

18)Ddim/Cm     ルートが全音間隔←
19)Bdim/Cm     ルートが半音間隔→

20)D dim/C      ルートが半音間隔←
21)Ebdim/C      ルートが短3度間隔←
22)B dim/C      ルートが半音間隔→

23)Dbdim/Cdim   ルートが半音間隔←
24)D dim/Cdim   ルートが全音間隔←

25)Bdim/C+      ルートが半音間隔→


スケールとして重複しているものは、
一つのみピックアップしてリストしています。

次回はプレイする上で、
へクサを実際にイメージしやすくするリストです。 

へクサトニックスケール⑪

2006年05月24日 | へクサトニック
オ-グメンテッドトライアドとディミニッシュトライアドの組み合わせ。

Dbdim/C+  E ←×
D dim/C+  G#←×
Ebdim/C+  ☆ 
E dim/C+  E ←× 
F dim/C+  G#←×
Gbdim/C+  C ←×
G dim/C+  ☆   
Abdim/C+  G#←× 
A dim/C+  C ←×   
Bbdim/C+  E ←× 
B dim/C+  ☆ 

⑤⑥⑦同様、オーグメンテッドトライアドは構成音が全て
長3度間隔なので
C+=E+=G#+(Ab+)、お互いに転回型です。

ということは
Dbdim/C +(ルートが半音間隔)

F dim/E +(ルートが半音間隔)=Fdim/C+

A dim/G#+(ルートが半音間隔)=Adim/C+
よって
Dbdim/C+,Fdim/C+,Adim/C+は同系列。
構成音が1つ重複するのでへクサトニックとして成立しない。

同様に
D dim/C +(ルートが全音間隔)

Gbdim/E +(ルートが全音間隔)=Gbdim/C+

Bbdim/G#+(ルートが全音間隔)=Bbdim/C+
よって
Ddim/C+,Gbdim/C+,Bbdim/C+は同系列。
構成音が1つ重複するのでへクサトニックとして成立しない。

同様に
Ebdim/C +(ルートが短3度間隔)

G dim/E +(ルートが短3度間隔)=Gdim/C+

B dim/G#+(ルートが短3度間隔)=Bdim/C+
よって
Ebdim/C+,Gdim/C+,Bdim/C+は同系列。
成立。上のリストには☆で表記。

それから一応
同様に
C dim/C +(ルートが同じ)

E dim/E +(ルートが同じ)=E dim/C+

Abdim/G#+(ルートが同じ)=Abdim/C+
よって
Edim/C+,Abdim/C+は同系列。
構成音が1つ重複するのでへクサとして成立しない。


以上でへクサトニックスケールのリストは終了です。
①から⑪まで、つきあって頂いたみなさん、ありがとう。
ひとまず、お疲れ様。
前回書いたように、
成立したスケールのまとめ、ユーセージ、ヴォイシング等、
もう少し続く予定です。

へクサトニックスケール⑩

2006年05月22日 | へクサトニック
ディミニッシュトライアド2つの組み合わせ。

Dbdim/Cdim  ☆ 
D dim/Cdim  ★ 
Ebdim/Cdim  Eb,Gb←× 
E dim/Cdim  =Ebm/C  既出 
F dim/Cdim  =F m/B  既出
Gbdim/Cdim  C, Gb←×  
G dim/Cdim  =C m/Gb 既出    
Abdim/Cdim  =B m/Ab 既出
A dim/Cdim  C, Eb←×      
Bbdim/Cdim  ★ 
B dim/Cdim  ☆
 

同じスケールをまとめて書くと

・ルートが半音間隔     成立
Dbdim/Cdim    
B dim/Cdim       ☆印で表記

・ルートが全音間隔     成立 
D dim/Cdim   
Bbdim/Cdim       ★印で表記

・ルートが短3度間隔    構成音が2つ重複  
Ebdim/Cdim  
A dim/Cdim
  
・ルートが長3度間隔    ルートが短3度間隔の
マイナー/メイジャーとも考えられる。 
E dim/Cdim=Ebm/C 
Abdim/Cdim=B m/Ab     ④参照 
 
・ルートが完全4度間隔   ルートがトライトーン間隔の
マイナー/メイジャーとも考えられる
F dim/Cdim=F m/B    
G dim/Cdim=C m/Gb     ④参照(Gbm/C) 
   
・ルートがトライトーン間隔 構成音が2つ重複  
Gbdim/Cdim  

⑩までになったへクサのリストも次回が最終回です。
その後の予定は成立したものだけをまとめたり、
ユーセージ、へクサヴォイシング等を考えています。

へクサトニックスケール⑨

2006年05月20日 | へクサトニック
メイジャートライアドとディミニッシュトライアドの組み合わせ。

Dbdim/C  E,G←×   
D dim/C  ☆
Ebdim/C  ☆
E dim/C  E,G←×     
F dim/C  =Fm/Em 既出  
Gbdim/C  C  ←×  
G dim/C  G  ←×   
Abdim/C  =Ab+/G 既出 
A dim/C  C  ←×      
Bbdim/C  E  ←×   
B dim/C  ☆

Ddim/C、Ebdim/C、Bdim/Cが
純粋なメイジャートライアドとディミニッシュトライアドの組み合わせの
へクサとして成立。☆印で表記。

Fdim/CはFm/Emとも考えられる。③のDbm/Cm
参照。 

Abdim/CはAb+/Gとも考えられる。
アッパー、ロワー逆に表記するとC/Abdimだから⑥の※を参照すると
G#/Edim、C/Abdim、E/C dimと同型、
=で表記してあるMajor/+と同等の関係。

へクサトニックスケール⑧

2006年05月18日 | へクサトニック
マイナートライアドとディミニッシュトライアドの組み合わせ。

Dbdim/Cm  G   ←×    
D dim/Cm  ☆  
Ebdim/Cm  Eb  ←×
E dim/Cm  G   ←×    
F dim/Cm  =Fm/G+(B+,D#+)既出
Gbdim/Cm  C   ←×       
G dim/Cm  G   ←×  
Abdim/Cm  =Ab/G 既出
A dim/Cm  C,Eb←×         
Bbdim/Cm  E   ←×         
B dim/Cm  ☆ 

Ddim/Cm、Bdim/Cmが純粋なマイナートライアドと
ディミニッシュトライアドの組み合わせのへクサとして成立。☆印で表記。

Fdim/CmはFm/G+(B+,D#+)とも考えられる。
アッパー、ロワー逆に表記するとCm/Fdimだから⑤の※を参照すると
Am/Ddim、Dbm/Gbdim、Fm/Bbdimと同型、
=で表記してあるm/+と同等の関係。

Abdim/CmはAb/Gとも考えられる。
②の‘Db/CはDbdim/Fmとも考えられる。’という箇所とリンク。  

へクサトニックスケール⑦

2006年05月16日 | へクサトニック
オ-グメンテッドトライアド2つの組み合わせ。

Db+/C+ AUG  
D +/C+ W 
Eb+/C+ AUG  
E +/C+ × 
F +/C+ AUG   
Gb+/C+ W  
G +/C+ AUG   
Ab+/C+ × 
A +/C+ AUG   
Bb+/C+ W 
B +/C+ AUG

AUG- 半音間隔のオ-グメンテッドトライアド2つの組み合わせで得られるオ-グメンテッドスケール。
Db+/C+=F +/C+=A+/C+
B +/C+=Eb+/C+=G+/C+        

W  - 全音間隔のオ-グメンテッドトライアド2つの組み合わせで得られるホールトーンスケール。
D +/C+=Gb+/C+=Bb+/C+  

×  - 2つのオーグメンテッドトライアドの構成音が同じになってしまうもの。
(C+/C+)=E+/C+=Ab+/C+

要点としては、よく知られているホールトーンスケールやオ-グメンテッドスケールがオ-グメンテッドトライアド2つの組み合わせから得られるという事です。

へクサトニックスケール⑥

2006年05月14日 | へクサトニック
オーグメンテッドトライアドとメイジャートライアドの組み合わせ。

Db/C+  Ab  ←×
D /C+  ☆
Eb/C+  ※=G#/E dim
E /C+  E,G#←×
F /C+  C   ←×
Gb/C+  ☆
G /C+  ※=C /Abdim
Ab/C+  C,Ab ←×
A /C+  E   ←×
Bb/C+  ☆
B /C+  ※=E /C dim


前回同様、オーグメンテッドトライアドは構成音が全て
長3度間隔なので
C+=E+=G#+(Ab+)、お互いに転回型です。

ということは
Db/C +(ルートが半音間隔)

F /E +(ルートが半音間隔)=F/C+

A /G#+(ルートが半音間隔)=A/C+
よって
Db/C+,F/C+,A/C+は同系列。
構成音が1つ重複するのでへクサトニックとして成立しない。

同様に
D /C +(ルートが全音間隔)

Gb/E +(ルートが全音間隔)=Gb/C+

Bb/G#+(ルートが全音間隔)=Bb/C+
よって
D/C+,Gb/C+,Bb/C+は同系列。
純粋にオーグメンテッドとメイジャーの組み合わせのへクサとして成立。
上のリストには☆で表記。

同様に
Eb/C +(ルートが短3度間隔)

G /E +(ルートが短3度間隔)=G/C+

B /G#+(ルートが短3度間隔)=B/C+
よって
Eb/C+,G/C+,B/C+は同系列。
ルートが長3度離れたディミニッシュドトライアドとメイジャートライアドの
組み合わせのへクサとも考えられる。上のリストには※で表記。

それから一応
同様に
C /C +(ルートが同じ)

E /E +(ルートが同じ)=E /C+

Ab/G#+(ルートが同じ)=Ab/C+
よって
E/C+,Ab/C+は同系列。構成音が2つ重複するので
へクサとして成立しない。


ボロか寅舞竜(とらぶりゅー)の歌みたいに、
何番まで続くんだろう?という感じになってきたへクサトニック。

つづく..........

へクサトニックスケール⑤

2006年05月12日 | へクサトニック
オーグメンテッドトライアドとマイナートライアドの組み合わせ。

Dbm/C+  E,Ab←×
D m/C+  ※ =Am/Ddim
Ebm/C+  ☆
E m/C+  E  ←×
F m/C+  C,Ab←×
Gbm/C+  ※ =Dbm/Gbdim
G m/C+  ☆
Abm/C+  Ab ←×
A m/C+  C,E ←×
Bbm/C+  ※ =Fm/Bbdim
B m/C+  ☆


オーグメンテッドトライアドは構成音が全て長3度間隔
なので
C+=E+=G#+(Ab+)、お互いに転回型です。

ということは
Dbm/C +(ルートが半音間隔)

F m/E +(ルートが半音間隔)=Fm/C+

A m/G#+(ルートが半音間隔)=Am/C+
よって
Dbm/C+,Fm/C+,Am/C+は同系列。
構成音が2つ重複するのでへクサトニックとして成立しない。

同様に
D m/C +(ルートが全音間隔)

Gbm/E +(ルートが全音間隔)=Gbm/C+

Bbm/G#+(ルートが全音間隔)=Bbm/C+
よって
Dm/C+,Gbm/C+,Bbm/C+は同系列。
ルートが5度離れたディミニッシュドトライアドとマイナートライアドの
組み合わせのへクサとも考えられる。
上のリストには※で表記。

同様に
Ebm/C +(ルートが短3度間隔)

G m/E +(ルートが短3度間隔)=Gm/C+

B m/G#+(ルートが短3度間隔)=Bm/C+
よって
Ebm/C+,Gm/C+,Bm/C+は同系列。
純粋にマイナーとオーグメンテッドの組み合わせのへクサとして成立。
上のリストには☆で表記。

それから一応
同様に
C m/C +(ルートが同じ)

E m/E +(ルートが同じ)=Em/C+

Abm/G#+(ルートが同じ)=Abm/C+
よって
Em/C+,Abm/C+は同系列。
構成音が1つ重複するのでへクサとして成立しない。

相変わらずエンハーモニック(異名同音)は
時折グッちゃり気味だけど(説明のインターバルと食い違う程)
リストはフラットで統一、
オ-グメンテッドの構成音はR,3,#5で書いた結果です。
逆に分かりにくいという場合は置き換えて考えてみて下さい。

へクサトニックスケール④

2006年05月10日 | へクサトニック
メイジャートライアドとマイナートライアドの組み合わせ。

Dbm/C  E ←×
D m/C  
Ebm/C  =Edim/Cdim(Cdim/Edim)
E m/C  E ←×
F m/C  C ←×
Gbm/C  =Gbdim/Dbdim(Dbdim/Gbdim) 
G m/C  G ←×
Abm/C  =Ab+/G+(AUGMENTED SCALE)
A m/C  C ←×
Bbm/C
B m/C

D m/C,Bbm/C,B m/Cが成立。
Ebm/C,Gbm/C,Abm/Cは、
=で表記したトライアドの組み合わせとしても考えられる。

へクサトニックスケール番外編

2006年05月08日 | へクサトニック
メジャートライアド2つの組み合わせを
同じスケールは並べて書きました。

矢印は音程の方向

半音間隔 成立
Db/C ←
B /C →
全音間隔 成立
D /C ←
Bb/C →
短3度間隔 1つ重複
Eb/C ←
A /C →
長3度間隔 1つ重複
E /C ←
Ab/C →
完全4度間隔 1つ重複 
F /C ←
G /C →
減5度間隔 成立
Gb/C ←

マイナートライアド2つの組み合わせも
同じスケールは並べて書きました。

半音間隔 成立
Dbm/Cm ←
B m/Cm →
全音間隔 成立
D m/Cm ←
Bbm/Cm →
短3度間隔 1つ重複
Ebm/Cm ←
A m/Cm →
長3度間隔 1つ重複
E m/Cm ←
Abm/Cm →
完全4度間隔 1つ重複 
F m/Cm ←
G m/Cm →
減5度間隔 成立
Gbm/Cm ←

へクサトニックスケール②③と照らし合わせてみたりして下さい。
次回からは
メイジャー、マイナーのミックス版、
オーグメンテッドトライアドやディミニッシュドトライアドも順次登場予定。

コリ性と言うよりシツコイな!という領域に入りそうなので
研究室の皆さん他の評判次第で話題変更もありだな.....。

へクサトニックスケール③

2006年05月06日 | へクサトニック
今日はマイナートライアド2つの組み合わせ。

←×の表記は前回同様、2つのトライアドの構成音の内、重複する音。

・Dbm/Cm  半音下げるとCm/Bm。前回の説明に
より、リストの最後と同じ。
又、Dbm/CmはDbdim/Abとも考えられる。  
・D m/Cm  全音下げるとCm/Bbm。リストの最後
から2つ目と同じ。
・Ebm/Cm  Eb←×
・E m/Cm  G ←×
・F m/Cm  C ←×
・Gbm/Cm
・G m/Cm  G ←×
・Abm/Cm  Eb←×
・A m/Cm  C ←×
・Bbm/Cm  全音上げるとCm/Dm。リストの最初から2つ目と同じ。
・B m/Cm  半音上げるとCm/Dbm。リストの最初と同じ。

結果、
Dbm/Cm(Bm/Cm)、Dm/Cm(Bbm/Cm)、
Gbm/Cmの3つがへクサトニックスケールとして成立。

へクサトニックスケールがどの様な経緯で得られるか、
まだリストアップを続けると思います。
何かとそうだと思うのですが、
経緯が体に入っていれば実際に弾く際にツールとして自由に使えます。
今回のトピックに限らず、
種々のアプローチと距離が縮まれば自身の言葉になっていくと思います。

へクサトニックスケール②

2006年05月04日 | へクサトニック
今日は、メイジャートライアド2つの組み合わせ。

←×の表記は重複する音

・Db/C  半音下げるとC/B。
2つのトライアドの組み合わせでスケールを構築するので、
スケールに関してはアッパーもロワーも区別の必要がない。
と言うことはC/Bはリストの最後のB/Cと同じ。
よってDb/CとB/Cは同形のスケール。
又、Db/CはDbdim/Fmとも考えられる。
・D /C  全音下げるとC/Bb。
先程の理由によりリストの最後から2つ目のBb/Cと同じ。
よってD/CとBb/Cは同形。
・Eb/C  G←×
・E /C  E←×
・F /C  C←×
・Gb/C
・G /C  G←×
・Ab/C  C←×
・A /C  E←×
・Bb/C  全音上げるとC/D。
先程の理由によりリストの2番目のD/Cと同じ。
・B /C  半音上げるとC/Db。
先程の理由によりリストの最初のDb/Cと同じ。

と言うわけでDb/C(B/C),D/C(Bb/C),Gb/Cの3つが
メイジャートライアド2つの組み合わせから
得られるへクサトニックスケールとして成立。

次回からはその他のトライアドの組み合わせ、
実際のユーセージなどを順次、
気が向く順じゃなくてわかりやすい順に書いていきます(予定)。

※リストはだんだん音が上がっていくので#で書いていくべきなんだけど
ジャズ畑的に(?)直感しやすく、実感が湧き易いように
bで書いてしまっています。ご了承の程。

へクサトニックスケール①

2006年05月02日 | へクサトニック
へクサトニックスケールって、
思わずオヤジギャグのひとつでもカマシたくなって
ウズウズするタイトルだけどグッとこらえてと.....、
6音階スケールということなので、
ホールトーンスケールやオーグメンテッドスケールも
へクサなんだけど、
今回はトライアド/トライアド(3和音/3和音)で、
アッパーとロワーの構成音が
重複しないトライアドのコンビネーションによって
得られるスケールの話です。
インプロの素材としては勿論、
ヴォイシングの素材としても重宝します。
モダンなピアニストはしばしば使うし、
ギターで演奏可能なものは限定されるけど
弾けるものは6弦全て鳴らして弾きます。
完全なへクササウンドが演奏不可なものは
いくつか音をオミットする、ピアノ等、他の楽器との
コンビネーションでアンサンブルとしてサウンドを満たす等の
工夫が必要だと思います。
エキゾティックな現代的な響きなので好んで弾く人も多いけど
僕個人も気に入ってる手法の1つです。
次回のブログで、もう少し具体的に書きたいと思います。