室賀ジャズギター研究室

実技・理論の総合レッスン

個人レッスンのジャズギター教室

瞬発力

2008年05月24日 | 練習・アドバイス
基礎力としての
ガイドトーン、コードトーン、スケール、
コードの転回、代理コード等にしても
その他、様々なアプローチ、アイディアにしても
条件反射的に指板上で具体化できるようになるまで
トレーニングすると望ましいと思う。
あっ!とアイディアが浮かんでも、次の瞬間にえーっと?!と
いう時間を持ってしまうと
タイミングは遅れ、曲はどんどん先に進んでしまう。
コード、コード進行、メロディー、リズムや
他のプレイヤーのきっかけに対して
即、反応できるか
自身のツールをよくチェックしたいものだ。
覚え、練習した諸要素は、瞬発力が伴う段階までこなれると
初めて自分の言葉として活きてくる。

ギターの選び方②

2008年05月12日 | 楽器、楽器周辺
まず、ヴィンテージについて…

新しい楽器が好きな人、
以前のオーナーが何をしたか(笑)不安で
ヴィンテージや中古が苦手な人、

いや、枯れた、弾き込まれた音の魅力に勝るモノはない、
だいたいテカテカ、ピカピカした楽器なんて…という人

人それぞれだけど
確かにオールドは
骨董価値ばかりではなく、
経年変化により木が衰えて柔らかく響きやすくなるという面もあると思う。
よく弾く音、弾かれた音は特に。

同じ機種の新品と古い時代の楽器を弾き比べれば実感しやすいカナ。

それとジャズギターはアーチトップでないとダメなんですか?
という質問を時折受けるが
ナンでも良いと思う。

ただ…

ナイロンストリングス/ガットギター/クラッシックギターは
刻みの音がつぶれ易いという弱点がある。
ジャズバラード、ジャズワルツなどメローな音が欲しい時は
この手のギターでないと出せない雰囲気も…

ソリッドもケースによっては良いけど、

いわゆるウォームなジャズ特有のトーンが欲しいね♪となったら
そこでアーチトップの出番ということになるワケさ~。


手持ちのフルアコ、基本的にウマが合うんだけど
少しサウンドを重くしたいとか、軽くしたいという場合は
ぺグ、ブリッジ等、パーツを交換すると良い結果が得られる事も多い。
単純に、
パーツの重量が重くなれば音も重くなり
逆に軽くすればサウンドも軽やかにという感じ…かね…
例えば、ブリッジだけど
チューン0マティックのブリッジ
エボニーのブリッジ
ローズのブリッジ…等、いろいろ試してみると
結構、音は変わってくる。


鳴る、鳴らない、ということは、よく話題にされるが
音量より音質で楽器を選ぶと失敗しにくいという話を
お世話になっている楽器職人の方が以前されていた。
フムフム…だよね。

その他にも
塗装、
ボディー、ネックの素材のバランスなど
考察したいポイントはたくさんあると思うけど…


実際、楽器店に出掛けて購入する時は
今日は買うぞ!と
興奮して判断力が飛んでしまう。
…で、入手後しばらくして
なんでこのギター買ったんだろう?
なんてトンチンカンなことになったらイヤだけど
わたしは何度かありました(笑)

ギターの選び方

2008年05月06日 | 楽器、楽器周辺

新年度になって1ヶ月程。
イッチョ、ジャズギターを入手して…
という人々も多い時期。

ギターは弾いていたけど、
アーチトップだか、
ホロウボディーだか、
フルアコだかナンだか知らないが、
ジャズで使うギターはよく分からないという場合のために…

ルシアー、りペアー、楽器販売の方々などの情報より
曖昧な表現、側面もあると思うが、
ワタシなりの感触として書いてみたいと思う。
参考になれば…

アーチトップのギターは
フラットトップ(いわゆる普通のアコギ)と比較すると
トップやバックの丸みにより
音の反射がストレートではないためソフトな音。
音が乱反射すると表現すれば良いか…、
残響感、リバーブ感で言えばデッドな感触。

ピックアップを
フローティングか、はたまた
1ピックアップ、2ピックアップのものにするか
というのも悩ましい。

ちなみに…ここでは…
*フローティング
 ミニハムなどのピックアップがピックガードやネックにマウントされていて
 ボディからはフロートしている。
*1ピックアップ
 ピックアップが一個、直接ボディーにマウントされているもの
 (フロント位置のものが多い)
*2ピックアップ
 フロント、リア、ピックアップが2個、
 直接ボディーにマウントされているもの
 …ということで…

フローティングや1ピックアップのギターは
ピックアップからアンプに出力する音だけではなく
アコースティックな音も生かせる。
‘しっかりとした暖かいフロントの音が一つあれば充分、
ジャズには2つもピックアップはいらん!’
という人も多い。
ワタシもそのクチだが、実際弾いているのは2ピックアップ(笑)
フローティングや1ピックアップの弱点としては、ハウり易い。

2ピックアップのギターは、 
音の振動を伝達する上で重要なボディの中央部に
リアピックアップがあり、トップの振動を妨げるので
アコースティック面、生鳴りでは
フローティング、1ピックアップギターに劣る。
逆に電気を通した、アンプを通した音で言えば、
適度に余計な鳴りがカットされてコントロールしやすいというか…
プラス、2ピックアップの利点としては
上手にセッティングすればソロ、コンピングの切り替え他、
ボリューム、トーンのバリエーションをつけられる…

生鳴りとアンプからの出音って相反するような所もあって
ちょっと難しいけど
プレイする状況をイメージしながら考えるとイイかな?
生鳴りも生かしつつアンプからの音とミックスして聴かせる感じ…とか、
全体の音がでかいコンボで演るからアンプからの音メインで考えるとか…

まだまだ書きたいところだが長くなってきたので…
つづきは例によって
書くかも…イヤ、書かないかも・・・(笑)