室賀ジャズギター研究室

実技・理論の総合レッスン

個人レッスンのジャズギター教室

Ⅱm7の6th

2008年11月29日 | 基本・基礎
スウィング、バップ等、機能和声をベースにした環境下で、
小さな音価で経過音としてプレイするのは構わないが、
長い音価では回避するべき…というのがアヴォイドノート。

ところが実際コピってみると
Ⅱm7で6thが堂々とプレイされていることはしばしば。
疑問に思ったことがある人も多いだろう。
モーダルな環境ならカラートーンということになるが
バップ期のプレイヤーだって積極的に6thをヒットしていたりする。

なぜか?…

…つづく…(笑)

だらだらフレーズの原因 ②~音の安定度

2008年11月22日 | 練習・アドバイス
ここ数日、すっかり冷え込む。
ヨダレも凍ってしまいそうな寒さだ。
そんなこんなで今年も残り僅かとなってきた。

さて、前回の②④、

②呼吸感を意識していない。
 8分音符で弾きっパ。リズムバリエーション、休符、ブレスが少ない。
④フレーズの終止感の不足。音楽的センテンスの句読点不足。
 一つのフレーズを言い切らないうちに、次のフレーズに行ってしまう。
 フレーズの文尾が曖昧。

…あたりの対処策だが

②については
・弾きっパになりやすい人は
 スペースを空けることに不安をもってしまうことが多い。
 音を伸ばしたり、ストップする場合、妙な音を選択してしまうと
 不協、衝突が際立ってしまう。その事実から逃避するために
 ひたすら弾き続けてしまうという状態に陥る。
 で、まず、休符を使いなれる。
 弾く小節、弾かない小節を交互に(1小節毎、2小節毎など…)
・フレーズを弾く際は、息を吐く、休む際は息を吸うなど
 サックス、ラッパ、ヴォーカルなどをイメージして
 自然なブレスを習得、無機質なブレスレスフレーズを防ぐ。

④については

 ‘ここ数日すかり冷え込むヨ
 ダレも凍ってしまうな寒さだそん
 なこなで今年残り僅かなてきたョ’

 …みたいに、コミニケーションが困難なフレーズになってしまう
 ということだ。
 ま、一生懸命日本語猛勉強中のフィリピーナと会話しているみたいで
 楽しそうではあるが…

 フレーズを終止したい場合はスムーズに、音を跳躍させず
 安定した音をターゲットに締めくくれば容易だ。
 例えば
 メジャー終止で
 最も安定しているのは
 ルート
 次いで
 5th
 次いで
 3rd
 … テンション、7th … アウトサイド という感じ。

 上記はオーバートーンシリーズ(倍音列)での出現順や
 スタンダードのテーマの最終音の統計のようなイメージで
 捉えてみるとよいと思う。

 メージャーコード以外のコードタイプの音の安定度も
 同様に考える。

 細かく書くと
 7thコードは自然和音なので
 ルート、5th、3rd、b7th…テンション…
 マイナーやハーフディミニッシュ、ディミニッシュは
 類推的コードなので、上記の自然和音を根拠に同じように。
 
 終止感とは話が段々ずれてくるが
 安定/退屈
 不安定/スリル
 は、表裏一体、諸場の剣なので
 音を考察する際、
 安定感という視点からと
 スリル感という視点からでは
 逆方向という感じだ。

だらだらフレーズの原因

2008年11月15日 | 練習・アドバイス
‘だらだらと切れ目が無い、掴み所が無いインプロになってしまう’
という症状、悩みを割とよく聞く。

まず、絵に例えると解かりやすいと思うが、
キャンパスをやたら塗りたくり埋め尽くすことが
良い結果に繋がるということではない。
ある程度スペース、緩急があって、均整、バランスが取れる。

切れ目無しのだらだらフレーズ、ソロになってしまう原因としては
主に以下等が考えられると思う。

①スケール等、音数が多い束、単位で考え過ぎている。
②呼吸感を意識していない。
 8分音符で弾きっパ。リズムバリエーション、休符、ブレスが少ない。
③音の優先順位、
 どの音をメインに、またはサブにという捉え方が不得手。
④フレーズの終止感の不足。音楽的センテンスの句読点不足。
 一つのフレーズを言い切らないうちに、次のフレーズに行ってしまう。
 フレーズの文尾が曖昧。

など…

いくつか対処策のようなことは次回書く予定。多分(笑)

①③は以前にも類似することを記したと思うけど
②④あたりをもう少し詳しく…と思っています。

気がつけば冬

2008年11月07日 | Weblog
なにか一昔前のムード歌謡かビニ本みたいなタイトルだ。
前回のブログでも触れた風邪は、その後もしつこくて、
やっと、完治かな?…と、
ふと気がつくと、過ごしやすい秋はすっかり終わっていて
冬になっていたという具合だ。
生徒さんも数人風邪を引いていて
話を聞くと、やはりズルズルと長引く風邪で、なかなかスッキリしない…と
ワタシと同様の症状の人が多かった。

指や手の軽いトラブルは悪化しないで済んだけど
なぜか右手親指の爪がひび割れた。
すかさずアロンアルファでくっつけたが(笑)
数日後、そんなことをすっかり忘れて
‘ウエスって、たまにアップ使うよねェ?!’とか
ブツブツ心の中でつぶやきつつ
親指の爪部分で弦をペキペキしてたら(※注)
ぺキッ!てアロンアルファでの修繕部が…もっと割れてきた。
まったくバカなんじゃないの?と自分に呆れつつ…、

ブツブツと言えば
ちょっと前からアンプがブツブツ言いはじめた。
プリ管やらパワー管やらケーブルやら
いろいろ交換してみたが改善しない。
まだそれほど気に障るほどのノイズでもないんだけど
ボチボチ、アンプ屋さんに診てもらわないとなぁ…

※注 
ウエスのアップはダウン同様、親指の腹部分が
メインと言うか多いと思います。
文中の誰かさんのように
爪部分でペキペキ演ってるわけではないので…(笑) 
ちなみにウエスが退屈そうな顔をして、
ずーっと、爪でペキペキしているところを
勝手に想像するとナゼか笑いが止まらなくなる…