弦に対して平行にピックをあてるような弾き方は、
サウンドが薄く細くなるので
ジャズではあまり好まれない傾向です。
そこでピックに傾斜を与えるのですが
ハーブエリス、マンデルロウ、パットマルティーノ等のように
親指の先が下向き気味になる感じのグリップをするタイプ、
ジョージベンソン、ジムホール、ジミーレイニー等のように
親指の先が上向き気味になる感じのグリップをするタイプに
ざっくり大別できるかもしれません。
ピックに与える傾斜が逆になります。
詳しくは、かなり長くなるので省略しますが
それぞれの奏法の利点、不利な点など考察してみるのも面白いと思います。
アルタネイトピッキングで弾くか否か...なんてーのも
良く耳にする、目にする話ですが
体にリズムを条件反射的、習慣的に吸収させるというか、
リズムの側面からでは、アルタネイトは非常に優れた奏法です。
リズムに不安な要素がある人の場合は徹底的にこの奏法でトレーニングすることを
強くおすすめします。
体にしっかりリズムができている人の場合は
アルタネイトと共にトランスヴァースピッキングも練習することをおすすめします。
トランスヴァース?(横断)・・・要は、エコノミーピッキング、スイープピッキングみたいな類です。
あまり偏執的にこの奏法で、と考えるとアクセントのコントロールの難しさ、左手への負担等で
平坦になりやすくジャズ的なニュアンスが失われがちです。
ジャズ的なトランスヴァースピッキングというか、落としどころのようなものが
あるように思います。
いずれの奏法も自在にコントロールでき、臨機応変に使い分けるっつーと
素晴らしいですが、中々難しいですね...
私も精進したいと思います。