室賀ジャズギター研究室

実技・理論の総合レッスン

個人レッスンのジャズギター教室

ハーモニックメイジャー

2006年04月29日 | 練習・アドバイス
リムスキーの和声的長旋法なんて言い方もされるみたいだけど、
シェエラザード、熊蜂などで知られる、
あのリムスキーコルサコフの‘リムスキー’ですね。
ドビュッシーとかもよく用いたスケールです。
あれ?ジャズギターブログだよな?と思われた方、
ご心配なく。ジャズでもやはり使われるのです。
ジョージラッセル氏のリディアンクロマティックコンセプトあたりから
多くのジャズプレイヤーが意識し始めたという感じでしょうか。 

長音階の短調終止形。
ハーモニックマイナーのb3をmaj3に置換したもの。
以前書いたように
ハーモニックマイナーとそのモードは モーダルな環境に不向きですが、
ハーモニックメイジャーは問題ありません。

Cをトーナルセンターにすると、
C,D,E,F,G,Ab,B

そのスケールに3度堆積したダイアトニックコードと派生するスケール

Cmaj7       Harmonic Major
Dm7        Dorian b5
Em7        Phrygian b4(Mixo b9#9b13,Altered5)
Fmmaj7      Lydian b3(Lydian Diminished)
G7         Mixolydian b2
Abmaj7#5     Lydian #2 #5
Bdim7       Locrian bb7(Diminished b9)

3番目のPhrygian b4(Mixo b9#9b13,Altered5)は
Em7というより
b3の音を#9と捉えてE7#9とし、
マイナーコードのⅤ7として 使用することが多い。
Hmp5↓と同様のユーセージ。

先程も書いたようにモーダルな環境にも適応するので
4thヴォイシングにして弾いたり練習したりするのもよいです。

無伴奏ソロギター ②

2006年04月22日 | 練習・アドバイス
一昨日のソロギターについて、続編的なお話を書きます。

リハーモナイズ、チェンジコードの自由度が増すと書きましたが、
リズムに関しても同様です。

インテンポで弾く、
ルバートで弾く、
アッチェル(だんだん速く)、リット(だんだん遅く)をかける等、
自由です。
とは言っても、レッスンでもそうなのですが、
雰囲気を作るのは、なかなか苦労される方が多いようです。

最終的には、自由なリズム設定で弾くとしても、
しばらく全てインテンポで弾いてみると、
流れのなかで、どのように持って行くとよいか
アイディアが湧いたり、判断しやすくなると思います。
もっとゆったりした感じが欲しい場所、
よりスピード感があると活きる箇所などを
デフォルメする感じでルバートなどをつかうとよいと思います。
難しいから遅くしちゃおう的な、
弾く都合を優先させたリット(?)などは
非音楽的になってしまうので避けるようにするといいでしょう。

その他、ダイナミクスなどをはじめとして
留意するべきポイントはたくさんあると思います。
なんといってもソロギターは
自分ひとりで音楽として成立させるので、
それ相応のプレッシャーはかかると思います。
実際に演奏する場合は、
コンボの演奏の合間にでもソロを1、2曲弾く機会を、
なるべく作るようにして感触を掴むとよいです。
まるまる1ステージ、ソロで演奏するのは、
表現力を含め、自身の良い部分も悪い部分も全て露出します。
音楽的側面からみた音楽のみではなく、
ジャズやギターを通して要はドーしたいのサ的な
本質を問われるような部分もあるので、
相当な力をつけちゃいましょう。(コワ!)

とは言っても、部屋で一人で弾いても楽しいし、
気楽な感じからソロギターを楽しんでみると生活にウルオイが.....。

無伴奏ソロギター

2006年04月20日 | 練習・アドバイス
まず曲のテーマ部分ですが、
ベースやピアノ等、他の楽器との衝突を気にする必要がないので、
音楽的な流れさえしっかりしていれば、
リハーモナイズ、チェンジコードはかなり自由になります。
Ⅱ-Ⅴ、ドミナント進行等による細分化をはじめ、
いろいろバリエーションを考えリハモするといいでしょう。
典型的な32小節AABAのスタンダード等は、
Aパートが繰り返されるので、
その部分のリハモのバリエーションを変えて、
同じメロディーを違ったハーモニーで聴かせるのは大変有効です。
メロディーがロングトーンになっていたり
長めの休符等のデッドポイントの箇所はフィルインを考えてみて下さい。
シングルノート、ベースライン、コードソロまたは
それらの組み合わせのフィルインもよいです。

テーマ以外の部分ですが、
シングルトーンで数コーラス、
コードソロで数コーラス、
ハーモナイズドベースラインで数コーラス
という具合に、
いろいろな要素をまず独立して練習するとよいでしょう。
各要素がそれぞれまとまってきたら、
だんだん自由に演ってみるという具合にしていくと、
無伴奏ソロギターの感触が把握できてくると思います。

インントロ、エンディングも必要ですが、これらについては
また別の機会に。

ハーモナイズドベースライン

2006年04月18日 | 練習・アドバイス
ジムホールのアンダーカレントでのマイファニー~や
ジョーパスのソロギターの一部あたりを
イメージしてもらうといいと思うのですが、
ベースのように一拍ずつラインを出し、
かつハーモナイズされたコードを刻む手法です。
以前のブログで少し触れたこともあると思うのですが、
ソロギターやベーシストがいない編成、
もしくはベースソロの伴奏などでしばしば弾きます。
4ビートをくっきり出すので、いかにもジャズギターらしい感じがします。
どの話題もそうですが文章できっちり説明するのは難しいので
概略だけでも掴んで頂ければいいと思います。

・ベースライン
ベーシストと同じ、もしくは迫るレベルは困難だとしても、
ラインの基本的な考えかたからはじめて、
自由にラインが考えられ、描けるようにしていきます。

・ベースラインに3声でハーモナイズ
ベースの役割が、
ハーモニー、リズム両側面の輪郭、
アウトラインを構築するのが重要な要素であるように
ハーモナイズド~もそれに準じます。
使うコードも、余計な音を選んで
ソロプレイヤーを阻害、制限、限定することをなるべく防ぐため、
必要最小限な3声のボイシングで
ハーモナイズ、プレイするのが基本になります。
もう少し具体的にお話しすると、
ドロップ2の高い方から3つ目の音をカット、
違う言い方をしますと
ドロップ3のトップボイスをカットしたボイシング等を使用します。

・強拍(1、3拍)のみコード付けする場合、
4拍全てコード付けする場合などがあります。
前者はその時点の、強拍のコードサウンドのみハーモナイズして、
弱拍はシングルノートでつなぎます。
弱拍といえども
コードをつければソロプレイヤーと衝突する可能性が増すので、
そのリスクが少ないというのが利点です。
後者はそのリスクを負いながらも、
偶数拍にもコードが付いているので、
アクセントを加えるなどしてスイング感を構築するのに有利です。
また、全てコード付けする場合、
あまり5度音程が連続するようなパターンは避けるとよいです。
ハーモニーが浅くなります。
当然、4拍全てコードを付けているのがエライわけでもなんでもなくて、
ケースに応じて弾き分けるとよいでしょう。


・ピック/フィンガーピッキング
ピックで刻む。
または、
親指でベース、人差し指と中指で残り2声を弾くフィンガーピッキング
などが主な奏法ですが、
ニュアンスが、かなり違ってくるので、
どちらの弾き方も習得されるのをおすすめします。
ピックの場合、ゴーストピッキング等をうまく絡め、
スイング感を強調するのに向いています。
フィンガーの場合は親指のベースと
その他の指、声部をうまくコントロールすれば、
ベースとピアノが絡んでいるような効果が出せると思います。

・テーマの伴奏として弾く場合
テーマの伴奏として弾く場合は、
極力、メロディーと衝突しないように、
特にb9の音程等が発生するようなことは避けるとよいです。
テーマが活きるように、
メロディーとの対位、カウンター的なことを考えるのもいいと思います。

リハーモナイズ

2006年04月16日 | 練習・アドバイス
リハーモナイズについて。

・メロディーの各音の性質を読み取り、その音に合った
コード付けを心がけると理想的です。
アンティシィペイト、シンコペイトされた音、装飾音、経過音、
コードトーン、テンション などなど。

・アプローチ処理の手法
クロマティックアプローチ、ダブルクロマティックアプローチ
ディミニッシュドアプローチ
ダイアトニックアプローチ
ドミナントアプローチ 等。

・テンションレゾル-ション等をもとに内声、カウンターラインを作成する。

・ハーモニーの音数のコントロールを考える。
例えば、出だしはシングルノートや2声で、
クライマックスに向かって4声もしくは、
それ以上のボイスにする.....など。

以上のこと等をきっかけ、足がかりに、スタンダードなどを題材として、
どんどんハーモナイズ、編曲をしていくと、慣れていくと思います。
同じ曲に対して、オーソドックスなハーモナイズ、かなり
モダンなハーモナイズなど、コンセプトを分けて何種類か
アレンジしてみるのも、よい成果に繋がると思います。

平行してコード、転回、代理などの理解を深めていくと素晴らしいです。

ランダムアドバイス ④  

2006年04月14日 | 練習・アドバイス
・先日、ちょっと触れたG7#11とG7b5、
Cmaj7#11とCmaj7b5等の表記について
☆G7#11
#11とか表記するからにはテンション扱い。ということは
基本サウンドとしてナチュラル5を含む可能性がある。
ナチュラル5と#11が同居しうる。
☆G7b5
基本サウンドの5度自体がフラットしている。
ナチュラル5と同居しえない。

なんだけど、あまり気にせず表記している楽譜等も多いです。

・Ⅴ7(プライマリードミナント)で、
9、13等も同居しうるナチュラルテンション系の場合、
一般的に想定されるスケールはミクソです。が、
9、#11、13となるとリディアンドミナントが想定されます。
例えばCキーでG7の#11というとC#です。
フラット系(アルタードテンション系)でしたら勿論問題ないのですが、
ナチュラル系かつ#11も使用となると、
以前お話ししたⅠmajでの#11同様、トーナリティ的には
狂いが生じます。しかしバーティカルな側面を優先し、
やはり、しばしば使用されます。(b5、ブルーノート的な意味も含みつつ)
例えばA/G7をⅤ7として弾くこともあるという事ですね。

・G7等(ドミナント)でmaj7の音はかなり厳しい音です。
が、ネイバリングトーンとして扱う以外、
アルタードテンションでサポートしつつmaj7を使用するケースもあります。

ランダムアドバイス ③

2006年04月10日 | 練習・アドバイス
・ハーモニックマイナー系のスケールはあまりモーダルな
環境に向いていません。
A HMでお話します。FからG#は短3度離れていて距離があり、
G#からAの、単一的なトーナルセンターに対しての
解決感が強調されてしまうためです。

・メロディックマイナー系のスケールにはアボイドノートはありません。
(ミクソb6を除く・・11がアボイド)
※アボイドとか言うからには機能的な視点ですが、
ミクソb6を除いてアボイドが無いということは
モーダルな環境(4thヴォイシング等)に向いていると.....。

・コメントの欄で、メジャーコードと#11についての質問を頂きました。
機能和声的にお話ししますと、Ⅳでは勿論#11は使用可です。
その他ノンダイアトニックメジャーもbⅡ、bⅢ、bⅥ、bⅦ等で
#11が使えます、というか一般的なスケールで言うとリディアンです。
それからⅠでの#11あるいはリディアンの使用も、
かなり古い時代を除けば、めずらしくありません。
普通にイオニアン(アイオニアン)だとすると
11の音は3度と半音でぶつかるのでアボイドですが、
#11でしたらバーティカルに有効です。
トーナリティー的には狂いを生じるのですが
縦の要素に重点を置いたと考えればいいと思います。
なかなかヒップな感じでよいです。
トライアドオーバーベース④他でも、
Ⅰで#11を含んだものを例にあげています。
最後に、maj7,#11のコードスケールとして
リディアン以外にリディアンオーグメンテッド等も比較的よく使用されます。

なんか最近めっきりマジメなブログだからそろそろ南国ばなしでも.....。
反応ウスメのスティールギターやウクレレのこととか(爆)
アロハシャツの話題もイイナ.....。

コルトレーン チェンジ

2006年03月26日 | 練習・アドバイス
ご存知コルトレーンのジャイアントステップス等での
長3度下降のコードプログレッション。
長3度上行下降に拘わらず
3トニックシステムと言うこともあります。
ジャイアントステップス等でプレイするだけでなく、
一発もの、ⅡⅤ等いろいろなケースに
スーパーインポーズして使うことも多いです。
その際効果を上げるためには、
あまりスケールワイズ、ホリゾンタルにアプローチせず、
トライアド、ペンタ等でチェンジの流れをはっきり出したほうが
いいかもしれません。
5度進行とやや勝手が違うので集中的な練習が必要だと思います。

GIANT STEPS,MY FAVORITE THINGS,
COLTRANE'S SOUND等をはじめアトランティック時代
あたりのレコーディングを参考にして下さい。

コルトレーンチェンジを使用したトレーンのオリジナル曲と
関連性があるスタンダード

COUNTDOWN⇔ TUNE UP
FIFTH HOUSE⇔WHAT IS THIS THING CALLED
LOVE
UNTITLED ORIGINAL(EXOTICA)
⇔I CAN'T GET STARTED
SATELIGHT⇔ HOW HIGH THE MOON
26-2⇔CONFIRMATION .....,ETC.

プラス BODY AND SOUL,
THE NIGHT HAS A THOUSAND EYES,
BUT NOT FOR ME等もトレーンチェンジでリハモ。
コリ性だな。

QUARTAL(4TH INTERVAL) VOICING

2006年03月25日 | 練習・アドバイス
機能和声/非機能和声、
トーナル/モーダル、
3度堆積/4度堆積などなど、
いろいろなコントラストというか切り口があります。
切り口といっても、きっぱり分かれていて別物と捉えるのではなく
お互いの関係性によく注意を払って意識するといいでしょう。
例えば、3度堆積でG7をヴォイシングするとG,B,D,Fです。
では、それをSUS4にするとG,C,D,Fです。
次にそれをドロップ2するとD,G,C,Fです。
というわけで4度堆積になりました。
一見、対照的に思われるものも密接な関係があったりします。

ビブラート

2006年03月20日 | 練習・アドバイス
ビブラート。英語的にはヴァイブラートの方が近いかな?
まぁ、言い方なんて何でもいいと思います。
アルタードロクリアンとかも
ロクリアン#2でもロクリアンナチュラル2でもいいし、
アルタードもオルタードでもディミィニッシュド-ホールトーンでも
スーパーロクリアンでも、なんだったら
旋律的短音階第7とかでもいいかも(良くないか)。
で、ビブラートなんですが、
ネックに対して左指を平行に揺らす、垂直に揺らす等がありますが、
平行にかける場合は押さえてるフレットの音程に対して、
まとわりつくようにピッチが上下します。
垂直の場合は上がる、戻るの繰り返しです。下がりません。
平行は落ち着いた感じ、
垂直は少し誇張した感じに聴こえるかもしれません。
何はともあれ聴感上、効果が違うので、使い分けるといいと思います。
あとはエイドリアンブリューみたいに
ネックとボディーをワシ掴みにしてグリグリするやつとか.....。
カッコいいけどギターの寿命は縮みます。
個人的には、ボディーを持ち上げて、エンドピンあたりの右手と、
ネックで音を押さえた左手を支点に
クリンクリン回すのが気に入っています。
見た目は笑えるし、音も効果的に揺れるのだ~。
マネしないでね!したい人いないと思うけど。(爆)
だんだんふマジメになってきたので本日のブログ終了。

編成によるプレイの違い

2006年03月15日 | 練習・アドバイス
デュオ、トリオ、カルテットなどなど、
編成によってギターの演奏をどう対応させるか。
ヴォイシングを例に書いてみます。
デュオ等、少ない編成やベースがいない場合など、
ある程度サウンドを安定させるため
ボトムにしっかりルートがあるヴォイシングを中心にする。
ベーシストがいる編成の場合、ルートをボトムに置いたものも構わないが、
ルートレスヴォイシング、ボトムがルート以外のインバージョンも
積極的にプレイしてみる。
ピアノがいて且つそのピアニストが充分サウンドを充たしている場合、
ギターはガイドトーンをはじめとする2声程のヴォイシングで
充分かもしれないし、
まったくストロールしてしまうのが効果的なケースも多い。
などなどです。
それから、ハーモナイズドベースラインは
ギターどうしやピアノ+ギターのデュオなどベーシストがいない場合、
もしくはベーシストのソロでの伴奏として弾いて下さい。
あたりまえだけど、念のため。
ジャズギターらしくてカッコイイからといって、
やたらと弾くとベーシストとの人間関係に問題が生じるヨン。

ギターはスケート?

2006年03月13日 | 練習・アドバイス
ギターは、ピアノのペダルのような役割を果たす機能がないので、
音が切れて聴こえやすい楽器です。
で、ギターは押さえたり離したりする楽器だという認識が
強すぎる場合は、
迷わずプチ・プチ君になってしまいます。
トリノオリンピックは終わったけど、
フィンガーボードがスケートリンクで、
自身の左指はスケート選手みたいなイメージで
ギターをさばくといんじゃねーのと思います。
押さえる離すというより滑るという感じですね。
もーれつに左手のフォームをチェンジ、移動しなくてはいけない、
で、ど~しても切れてしまうという箇所は
スライドその他工夫をして‘切れていないように聴かせる’のも手です。

ソロの構成(後編)

2006年03月11日 | 練習・アドバイス
ソロに緩急をつけるための大切な練習の一つとして、
音数をコントロールするトレーニングが考えられると思います。
まず白玉を中心とした大きめの符割で数コーラス弾いてみて下さい。
基本的な音の把握力があれば、
その時々の重要な音を確実に選択できると思うので、
任意の音をピックアップしたら、ゆったりその音を味わう感じで、
デッサンのように大きなラインを描いていきます。
‘止まると死ぬ!’みたいなプレイが癖になっている場合にも
非常に効果的な練習です。
次は、普通に8分中心に数コーラス。
次に倍テンを中心に数コーラス。
倍テンのフレーズは、ともするとスケールを右往左往するだけの
退屈なものになったりするので、普段から練っておくなど、
倍テンになってもフレーズのクオリティをキープできるような工夫もすると
良いと思います。
以上の練習がこなれてくると場や気分にフィットするように
自由にペースが切り替えられるようになっていくと思います。
ソロに緩急をつけるためには、この他、
レンジのコントロール、コンソナンス、ディソナンスのコントロールなどなど、
たくさん考えられると思います。
ソロの構成という意味では、クライマックスやピークの設定なども
一考の価値があります。
またその辺のことも後々ブログで書いてみたいと思います。

ソロの構成(前編)

2006年03月09日 | 練習・アドバイス
各場面に対応するフレーズ、ネタはそれなりにあるんだけど、
ソロ全体としてなんか退屈になってしまうというケース。
構成を練る、考える段階だと思います。
パーツパーツが良いフレーズでも、
ず~っと8分音符で休符もなくだらだら一本調子で弾いたりすると、
つらいです。
まずコンピングしている共演者がつらい。というかダルイ。
次に聴衆もダルイというか帰りたくなる。楽しいのは御本人様一名のみ。
な~んて悲しいですね~。ぜひアボイドしたい場面です。
ソロに緩急をつける。どうぞお心がけ下さい。

フレーズを広げる

2006年02月05日 | 練習・アドバイス
CD、教則書、レッスン等から仕入れたリックやフレーズ等のネタを、
そのまま元ネタと同じコード進行の所に、
はめ込むだけの練習だったりしていませんか?
1つフレーズを仕入れたら、それを何倍にも広げるようにしましょう。
例えば、半拍休んでクロマティックでルートに向かって上昇し、
インダイレクトした後、今度はスケールワイズに再び上昇、
なんて具合にアナリシスが済んだら、
同じマナーで違うディグリーの音からスタートしたり、
違うコードタイプに置き換えてみたり、
次は、上降系のフレーズだったら、
鏡の要領で下降のフレーズに変換してみたり、等など.....、
かなり広げられると思います。
たったひとつのネタでも相当オトクな感じに増えます。
文章では伝わりにくいけど、ちょっと試行錯誤してみて下さい。
フレーズをバラして、弾いて、試してみると要領がつかめると思います。
研究室の皆さんで‘まだそんな話は聞いていないゾ’という方は、
進度の過程の中で、いずれレッスンでも詳しく説明するのでご心配なく。