murota 雑記ブログ

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ヨーロッパ変動の一時期を振り返ってみる。

2016年06月22日 | 歴史メモ
 イギリスのエリザベス1世(1558-1603)と同時期の頃、フランスでは1562年から1598年までの間に内乱が起きた(ユグノー戦争)。また、ネーデルラント独立戦争もあった。フランスのユグノー戦争は宗教戦争であった。フランスはカトリックの国だが、宗教改革の影響で新教、特にカルヴァン派の影響力が強く、宗教対立が激しかった。カルヴァン派のことをフランスではユグノーといった。国王を中心とするカトリック勢力とユグノーの諸侯が対立し内戦が続いた。内戦中の事件でサン=バルテルミの虐殺事件(1572)があった。それは、国王側と、新教側が和解することになり、王の妹マルグリットがユグノーの指導者ブルボン家のアンリと結婚、この結婚を祝うために、全国からユグノーの有力者がパリに集まってきた時に国王側が彼等をだまし討ちで虐殺したという事件だった。 . . . 本文を読む

驚きのヨーロッパの宗教改革史を振り返る。

2016年06月20日 | 歴史メモ
 ヨーロッパのルネサンスと同時期に起きた思想上の大事件が宗教改革、それがヨーロッパ政治の枠組みを大きく変えていった。宗教改革をはじめた人物はドイツ人のルター(1483~1546)、彼はドイツ中東部のヴィッテンベルグ大学で神学の教授をしていた。この時は西ヨーロッパの宗教はローマ=カトリックだけだった。ルターは大学時代に宗教に目覚めて修道士になる。神学の勉強をつづけて大学で教授になったが、ローマ教会の方針に対しては疑問を抱く。問題にしたのが免罪符だった。 . . . 本文を読む

(歴史メモ) イギリスにとっての革命を振り返ってみる。

2016年06月06日 | 歴史メモ
 日本で江戸幕府が成立したのが1603年、この年にイングランドではエリザベス1世が崩御した。後継はスコットランド人のジェームズ1世。チューダー朝からスチュアート朝に移る。ジェームズ1世は、エリザベス女王が処刑したスコットランド女王メアリの息子だった。スコットランド王としてはジェームズ6世、イングランド王としてはジェームズ1世、2つの国は同じ国王が治める連合国となる。王権神授説の信奉者だった王はプロテスタントの清教徒(ピューリタン)を締め上げたことから、その一部はメイフラワー号に乗って新大陸アメリカに渡る。1625年、息子のチャールズ1世が王位を継ぐ。父以上に王権神授説の信奉者は議会と対立してゆく。1628年、貴族たちは「増税には議会の同意が必要」「不当な逮捕、投獄、刑罰の禁止、人身の自由」などを定めた権利の請願を突きつける。400年前のマグナ・カルタを思い出させる。王といえども主と定めた法には従わねばならない。チャールズ1世はいったん同意するが、翌年には破棄する。 . . . 本文を読む

(歴史の散歩) 三国志時代前後を振り返る。

2016年05月22日 | 歴史メモ
 後漢は2世紀以後、幼い皇帝が続いた。大人の場合でも覇気のない皇帝が多い。前漢の末期と同じで、外戚や宦官が権力を握っていた。後漢の場合は宦官が力をもって宮廷を牛耳った。それは官僚にとっては面白くないこと。官僚はみんな儒学を修めているので、学問のない宦官が政治に関わることは理念的に許されない。宦官におもねって出世しようとする官僚もいたが、彼等の専権に抵抗して後漢の政治をまっとうな姿にしようとする理想家肌の官僚たちもかなりいた。こういう官僚のことを「清流(せいりゅう)」といった。清流官僚たちは宦官を批判し、世論もかれらの味方をする。こうなると、宦官としてはすててはおけない。清流官僚に対する大弾圧をおこなった。これが「党錮(とうこ)の禁」(166~169)、清流官僚たちのグループを政界から永久追放、殺された者もいた。 . . . 本文を読む

古代朝鮮の歴史と日本への影響が興味深い。

2016年05月05日 | 歴史メモ
 古朝鮮を建国した檀君(タングン)に関する記録は「三国遺事」に書かれている。壇君の神話の内容を簡略にいえば、天の国に住んでいた桓因(ファニン)の息子の桓雄(ファヌン)は天の下の人間の世を気にしていた、父が息子の気持ちを察して下界をながめて見ると、人間の世を作っても良さそうな気がしたので、桓雄(ファヌン)に天の息子の証”天賦印”を与えて下におりて治めることを許した。父の許可を得た桓雄は3000人の配下を連れて太白山(テベク山)の神壇樹に降りてきた、そこが神市。しかし、古朝鮮の第一代の王は桓雄ではなく壇君である。桓雄が世を治めているとき、毎日人間になりたいと心からお祈りをしている虎と熊が同じ洞窟に住んでいた。毎日、お祈りをする虎と熊を見て、二匹の動物にひとにぎりのヨモギとにんにく20個を渡し、桓雄は「それを食べて100日間太陽の光を避ければ人間になれる」と告げた。虎は我慢できずに飛び出してしまう。熊は言いつけを守りきれいな女性に変わる。女になった熊は、毎日、神壇樹の下で、子どもを生めるようにして下さいと祈り続ける。そこで、桓雄は男に変身してその熊女(ウンニョ)と結婚し、子どもが生まれる、その子が檀君だという話になる。 . . . 本文を読む