『ピンケーブルとシールドとアース vol.11』の続きです。
欠点だらけのピンケーブルですが、なんとか使いこないしてみようという試みです。
前回の実験によって、試作したケーブルのシールドにマイナス電位を加えた方が良いことが判りました。
なぜそうなったのかを考えてみましょう。
外来ノイズの影響を減らすには
ピンケーブルの信号線のマイナス極とプラス極間にノイズが乗らないようにすれば良いことは間違いありません。
ピンケーブルではマイナス極はアンプの中でアンプのボディに接続されています。
アンプのボディは仮想的にグランド電位、つまりゼロボルトだと考えることができます。
(実際にアースが接続されている場合は、仮想的にではなく、本当にグランド電位です)
ピンケーブルのシールドを通常の接続方法で使用した場合、
外来ノイズはシールドからアンプのボディを介して大地に戻っていくので
音楽信号が流れているプラス極にはノイズが乗り難くなります。
これがシールド線の効果です。
ところがシールド線の網と網の僅かな隙間から外来ノイズが入り込むことがあります。
そのため、シールド線の編組率をあげたり(細かな編み目にする)、2重シールドにしたり、
信号線をツイストすることによって
ケーブルメーカーは外来ノイズの影響をより受けないようにする努力をしてきました。
これが何十万円もするピンケーブルです。
今回の実験ではシールドにマイナス電位を与えることで
外来ノイズをシールド線に無理やり引っ張り込み、
強制的にアンプのボディから大地へと流してしまおうという試みです。
実験結果を見るとうまくいったようです。
しかし、これは仮説です。
当社にある測定機材ではこのノイズの流れを測定できません。
それを測定できる測定器はどこにも存在しないかもしれません。
とはいえ、簡単な実験ですので、追試をしていただくことは可能です。
ただし、気を付けていただきたいことがあります。
接続を間違えて、プリアンプの入力に9vの直流が付加される状態になると
プリアンプを破損してしまう可能性があります。
十分に注意して実験してください。
次回に続きます。
当社のモデルハウス前では朝顔が満開です。
≪お知らせ1≫
コンポーネントに最適化されたインシュレーターhbシリーズが発売になりました。
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カタログはこちら
≪お知らせ2≫
求人サイトでおなじみの『マイナビ』が運営する
『マイナビおすすめナビ』というコンテンツがあります。
これは『エキスパート』と呼ばれるその道のプロがお勧めできる商品を紹介するのですが、
私もオーディオ機器のご紹介をしていくことになりました。
『スピーカースタンドのおすすめ5選! 音響メーカーのCEOが選び方を解説』
ぜひご覧ください。
≪お知らせ3≫
Ibuki4シリーズの発売にあったって2種のセットを発売しました。
『はじめてのアナログプレーヤーセット』¥44800
『はじめてのHigh Quality Audio Set』¥39800
≪お知らせ4≫
当社試聴室(ログハウス)のオーディオ試聴とログハウス見学の混雑状況です。
8月
26日
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27日
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28日
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15:00~17:00 ×
◎すいています。ご連絡なしで試聴・見学OKです。
〇ご連絡なしで試聴・見学OKですが、念のためお出かけになる前にお電話でご連絡下さい。
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