冥土 in Japan -メイドインジャパン-

闘病記録を後悔ブログとし、
更なる病人の参考に供せむとてすなり

●2019年新型コロナウイルス(2019-nCoV)の検査について

2020年07月25日 23時36分55秒 | コロナ
2019年新型コロナウイルス(2019-nCoV)が大流行して大騒ぎになってます。
特に、検査について、間違った認識が非常に広く信じ込まれているようなので、指摘しておきます。

    2020年7月25日補筆
    以前の記事で誤解を生じている部分や、新しい状況が出てきたので修正します。

  1. 「PCR検査では、付着しただけのウィルスを検出する」という理論
    これは全くの詭弁です。現在の検査では、本当に付着しただけのウィルスなのか、感染後、粘膜などに出てきたウィルスなのかを区別することは出来ませんが、検出されたウィルスが病気を起こさないとは言えません。
    不顕性感染という「感染はしているけれど症状は出ない」というケースもあります。
    このウィルスは少量で感染する事が判っているので、わずかでも検出された場合は、症状が無くても経過観察をしなければなりません。
    また、実際に、空中を漂ってきてたまたま付着した一個しか居ないウィルスを検出するという事が、どれだけのまぐれ当たりか考えれば、陽性データを放置していいという事にはなりません。

  2. 検査で陰性を保証してはいけない
    どんな高性能な検査法でも、必ず全ての患者を検出できるという事ではないからです。
    病気にもよりますが30〜40%位の見逃しが出ます。潜伏期や、検体を取った時、そこにはウィルスはいなかった、という事があるのです。
    検査が確実に拾ってくれると思ってしまうと、検査でマイナス(陰性)だったから、大丈夫だと信じて帰りウィルスを撒き散らす人が出ることになります。
    また、検査しに病院に来て、そこで感染してしまえば、まず引っかからないし、検査後に感染する事もありえます。
    そういう人達が、検査でマイナスだった事で安心して歩き回って広げることになります。
    そして、いざ発病すると「検査でマイナスだったじゃないか❢」という事になり、医療に対して不信感をつのらせてしまいます。
    検査は陰性の人を確定するのに使うと、このような事態を引き起こします。


  3. 現在、検査可能件数が大きくなってきたのに伴い、不特定多数を検査して、陽性の人を早く発見して治療する事が行われるようになりました。
    また、この検査を専門にやる「発熱外来」なども、取り組まれてきています。
    しかし、これでまた出て来たのが「陰性の保証」の問題です。
    先に述べたように、検査で陰性を保証することできませんが、事実上、そういう運用が行われています。
    本来なら、病院以外で隔離し、簡易的な医療も行える隔離施設を拡充することが何よりも重要ですが、我が国では、この点が殆ど取り組まれてません。


2020年7月25日 デキサメタゾンの有効性

2020年07月25日 12時58分01秒 | コロナ
この病気で、初めて有意義に死亡率を下げる薬が見つかりました。
デキサメタゾンというステロイド系の薬です。
こうなると、もし罹ってしまったら、多くの人が医師に「デキサメタゾンを使ってくれ❢」と要求するのですが、これは絶対にやめてください
理由は、今回、確認された有効性は、人工呼吸器レベルの重症患者に限っての事だからです。
軽症の患者に使った場合は、統計的には評価できませんが、逆に少し死亡率が上がっています。
この判断は医師でないと出来ません。
治療の邪魔になるような要求をする事は、治療に悪影響を及ぼすだけです。