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初めはショックで泣くどころではなかった
こんな展開、こんな最後ってありなの?
クリント・イーストウッド演じる、レイシストで偏屈な隣のじいさんが、モン族の姉弟と友情を育み
ご近所と交流するようになって、とても微笑ましい展開だったのに・・・
モン族のギャングにレイプされた姉スーが自宅に帰されたときのシーンが、
思った以上に衝撃的・・・
誰かに突然殴られるなんて、それも顔面を、そんなことあり得ない
この偏屈じいさんが二人を守るために最後に取った行動がこれまた衝撃的・・・
しばらくは声も出ませんでしたが、布団に入ってからいろいろ思い出して号泣
最悪な気分で寝てしまいました
ところで、映画を観るときは、ストーリーそのものだけではなく、
その国の文化や歴史といった背景知識があるといろんな角度で楽しめますね。
クリント・イーストウッド演じる偏屈じいさん、名前はコワルスキーでポーランド系です。
ポーランド系は移民グループの中でも後続にあたり、ミリタリーや、自動車産業におけるブルーワーカーなどに多い。
コワルスキーも例に漏れず、軍人として朝鮮戦争に行ったし、フォードの工員でありました。
そして、彼の息子はトヨタの営業マンでトヨタに乗っている。
彼が息子を気に入らない理由もわかります。
ご近所のモン族は、ベトナム戦争時、アメリカの味方をしてモン族特殊部隊なるものが結成。
しかし、戦況が悪化するとアメリカはモン族特殊部隊を見捨てて撤退。
ベトナム戦争後も、モン族の悲劇なるものが続いたらしいですが、
その後、難民となったモン族をアメリカが受け入れたということ。
その人たちが、デトロイトのこの地域に集められていたのでしょう。
ちなみに、上記のバックグラウンド情報は、夫から。
夫の解説付きDVD鑑賞は、解説の度に一時停止になりますが
DVDだからこそできること、わりきって楽しんでます。