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東京目黒から山梨へ育児のためにお引越し。40代高齢出産ママの雑記帳です。

無銭優雅(山田詠美)

2009年09月24日 | 本のこと
無銭優雅 (幻冬舎文庫)無銭優雅 (幻冬舎文庫)

幻冬舎 2009-08
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「心中する前の日の心持ちで、つき合って行かないか?」人生の後半に始めたオトコイ(大人の恋!?)に勤しむ、四十二歳の慈雨と栄。二人は今、死という代物に、世界で一番身勝手な価値を与えている―。


わたしが読みたかった恋愛小説がここにあった~!

自分たちの世界に入り込むのが恋愛の極意だけど、
自分を投影させることができる恋愛小説ってなかった。

昔読んだ恋愛小説は、お洒落すぎ、重すぎ、思い詰めすぎ、それでいてありきたり。

こういう馬鹿みたいだけど、幸せ♪っていう恋愛小説が読みたかった。

しかも作家は山田詠美。ポンポンと軽快なのに、相変わらず美しい比喩や描写は健在。
ここ十数年、山田作品からは離れていたけれど、読んでいない作品も読んでみようかな。