父の実家は四国の中心からほど近い大野原町(現在は統合により観音寺市)という名前通り過ぎな超弩田舎です。
何も無い。だから楽しい。
大人になって、否、親になってそう思えるようになりました。
この地の一つ誇れるものは超遠浅の海。大潮の日は水に辿り着くまでに一苦労します。香川の人も東の人は殆ど知らないでしょう。以前高松の友人とその子供を連れて行くと感動しておりました。
祖谷から帰って早速その大好きな一宮海岸へ行きたがる息子。乾ききってない海パン履いて潮の引き始めにやってきました。今日は若潮。それでもこの距離。大潮は倍ほど引いてます。
いつも同じ所に陣取っているカモメの大群。この付近は糞と羽だらけで泳げません(苦笑)
子供に見つかると大体こうなります。望遠レンズが有れば子供と素晴らしい写真が撮れるでしょうね。これやったの私ですが(笑)
クロール教えたら懸命に練習する健気な男。息継ぎの仕方が壮絶な鈍臭さを物語る(笑)
此処にはカニとヤドカリとハゼが沢山います。昔はハマグリもよく獲れて遊びに行った日の晩はハマグリの味噌汁がお約束だったのですが今は全然居ません。マテガイは居ます。
穴に塩をかけて満潮と勘違いして出てきたのを捕獲。これがまた美味ですが今回は不作でした。
引き潮時に水溜りが数箇所出来ます(一枚目の写真に写っています)がそれを心得ているハゼの群れ。それも凄いのですが、干上がっている間の水温は40℃程でほぼお湯。そんな中を普通に泳ぐハゼ&カニ、ヤドカリ。
彼らは何度まで生きられるのでしょう。此処のだけ耐性が出来ているのでしょうか?進化の一端?
2時間程経ち泳ぎ飽きた息子とカニ取り(取るのは私)をしていたら珍しい模様のワタリガニが。バスターソード模様。金の臭いw
そうこうしていると満潮時刻も近付いてきたので引き上げることに。際々での人柱ごっこ。今日これで事故があったそうですね。此処は埋め立てではないので陥没事故もありません。
埋め立てといえばこの海はこの遠浅を利用されて逆に其処を埋め立てて農業用地にしてしまった程。父が少年期の頃は自宅から自転車でサッと行けたそうですがその父の泳ぎ場は今こんな具合。右手前のミラー下に堤防跡がありますね。ここまで海岸だったそうですよ。
今は奥に見える木々と堤防の先に海岸があります。物凄い距離。勿体ない事です。
四国は田舎ですが現在田圃はどんどん減っています。父の実家は農家で周りも全部農家でしたが父の代になると近所で農家をしているのは四件だけとのこと。
高松の実家は現在栄えている場所のマンションですが、私が高校生の頃その界隈は全て田畑で埋め尽くされておりました。今はそんな事が信じられないぐらい建物だらけです。
昔は兎に角田圃を作れ、米を作れと囃されましたが今では米を作るなと言われる始末。
結果論かも知れませんが一宮海岸のように潰さなくて良かった自然も全国に多々あるのでしょう。
国土の7割が山という日本ですから人口増加で自然をある程度犠牲にしてしまうのは仕方のないことかも知れません。しかし人も自然の一部ですから企業が得た利益を何らかの形で自然に還していかないといずれ立ち行かなくなると思うのです。
必要な物を削って不要な物を生み出しているのですからね。
更に話は逸れますが、この辺には無造作に墓があります。こんな感じで。
これはうちのすぐ近所なのですがいつも私はこれを見て、嗚呼いいなあと思うのです。というのも私が中高生時代過ごした牟礼という町の隣に庵治町という石の町があります。
墓石で有名な庵治石。死んでは湧いて出てくる人間の墓の為に八栗山をガンガン削っている様を見て子供ながらに馬鹿げた人間の尊厳というものを思ったものです。
なので大昔とはいえ最低限の施ししかしていないこの墓を見ると何だか安心するといいますか。
人間優位ではないその潔さが自然としての人間を捉えていてフラットな心持ちになるのです。
豊かになるとは何なのか。
田舎に居ると何も考えない分都会へ戻った時の落差に苛まれます(苦笑)
随分と脱線しましたが、子供の泳ぎやすい一宮海岸。是非一度海水浴に行ってみてください。若い子は余り居ませんけど(笑)
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何も無い。だから楽しい。
大人になって、否、親になってそう思えるようになりました。
この地の一つ誇れるものは超遠浅の海。大潮の日は水に辿り着くまでに一苦労します。香川の人も東の人は殆ど知らないでしょう。以前高松の友人とその子供を連れて行くと感動しておりました。
祖谷から帰って早速その大好きな一宮海岸へ行きたがる息子。乾ききってない海パン履いて潮の引き始めにやってきました。今日は若潮。それでもこの距離。大潮は倍ほど引いてます。
いつも同じ所に陣取っているカモメの大群。この付近は糞と羽だらけで泳げません(苦笑)
子供に見つかると大体こうなります。望遠レンズが有れば子供と素晴らしい写真が撮れるでしょうね。これやったの私ですが(笑)
クロール教えたら懸命に練習する健気な男。息継ぎの仕方が壮絶な鈍臭さを物語る(笑)
此処にはカニとヤドカリとハゼが沢山います。昔はハマグリもよく獲れて遊びに行った日の晩はハマグリの味噌汁がお約束だったのですが今は全然居ません。マテガイは居ます。
穴に塩をかけて満潮と勘違いして出てきたのを捕獲。これがまた美味ですが今回は不作でした。
引き潮時に水溜りが数箇所出来ます(一枚目の写真に写っています)がそれを心得ているハゼの群れ。それも凄いのですが、干上がっている間の水温は40℃程でほぼお湯。そんな中を普通に泳ぐハゼ&カニ、ヤドカリ。
彼らは何度まで生きられるのでしょう。此処のだけ耐性が出来ているのでしょうか?進化の一端?
2時間程経ち泳ぎ飽きた息子とカニ取り(取るのは私)をしていたら珍しい模様のワタリガニが。バスターソード模様。金の臭いw
そうこうしていると満潮時刻も近付いてきたので引き上げることに。際々での人柱ごっこ。今日これで事故があったそうですね。此処は埋め立てではないので陥没事故もありません。
埋め立てといえばこの海はこの遠浅を利用されて逆に其処を埋め立てて農業用地にしてしまった程。父が少年期の頃は自宅から自転車でサッと行けたそうですがその父の泳ぎ場は今こんな具合。右手前のミラー下に堤防跡がありますね。ここまで海岸だったそうですよ。
今は奥に見える木々と堤防の先に海岸があります。物凄い距離。勿体ない事です。
四国は田舎ですが現在田圃はどんどん減っています。父の実家は農家で周りも全部農家でしたが父の代になると近所で農家をしているのは四件だけとのこと。
高松の実家は現在栄えている場所のマンションですが、私が高校生の頃その界隈は全て田畑で埋め尽くされておりました。今はそんな事が信じられないぐらい建物だらけです。
昔は兎に角田圃を作れ、米を作れと囃されましたが今では米を作るなと言われる始末。
結果論かも知れませんが一宮海岸のように潰さなくて良かった自然も全国に多々あるのでしょう。
国土の7割が山という日本ですから人口増加で自然をある程度犠牲にしてしまうのは仕方のないことかも知れません。しかし人も自然の一部ですから企業が得た利益を何らかの形で自然に還していかないといずれ立ち行かなくなると思うのです。
必要な物を削って不要な物を生み出しているのですからね。
更に話は逸れますが、この辺には無造作に墓があります。こんな感じで。
これはうちのすぐ近所なのですがいつも私はこれを見て、嗚呼いいなあと思うのです。というのも私が中高生時代過ごした牟礼という町の隣に庵治町という石の町があります。
墓石で有名な庵治石。死んでは湧いて出てくる人間の墓の為に八栗山をガンガン削っている様を見て子供ながらに馬鹿げた人間の尊厳というものを思ったものです。
なので大昔とはいえ最低限の施ししかしていないこの墓を見ると何だか安心するといいますか。
人間優位ではないその潔さが自然としての人間を捉えていてフラットな心持ちになるのです。
豊かになるとは何なのか。
田舎に居ると何も考えない分都会へ戻った時の落差に苛まれます(苦笑)
随分と脱線しましたが、子供の泳ぎやすい一宮海岸。是非一度海水浴に行ってみてください。若い子は余り居ませんけど(笑)
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