未熟者武道記

空手徒然。
二つの戈を止める武を核とし、諸諸と調和して溶け込んで。(いけたらいいな)

としつき

2017-12-03 23:21:10 | 稽古
本日は神戸地区少年部審査会でした。恒例の三部編成でしたが今回は変則的な組み合わせではなく初級・中級・上級と分けての審査。

先週の尼崎審査会でもそうでしたがやはり上と下の差がハッキリ分かる内容でしたね。審査の意味や運びを理解している云々よりも、武道とスポーツの垣根が無いのが初級。其処を分けられるのが上級。そんな感じです。

私が昔空手を始めた頃、7つの子供ながらに衝撃を受けた言葉は映画ベストキッドのミヤギ先生とダニエル青年の「何の為に稽古をする?」「使わない為に」という会話で、それは今も私の武道理念となっているのですがそれがカケラも無い目の前に立つ奴は叩きのめすのみ!という在り方に首を傾げたのであります。

十の力を持つ者が三の力しか無い者に十の力で襲いかかるとそれは余りに動物的ではありませんか。使わない為ではなく力は使う為にこそ存在すると言わんばかりの殴り合いに武道精神は見受けられませんでした。
それを素人同然の初級に求めるのかと問われると難しいのかも知れませんがそれこそが武道の本懐ではないかと思いますので拙いながらもその姿勢は「優しさ」として示して欲しいかなと思うのです。

手伝いに来てくれた黒帯は強く、上段蹴り等が相手の顔に直撃し泣かせてしまう場面もありましたが組手が終わった後に改めて声を掛けに誰に言われる事なく行っていたのは素晴らしい心掛けだなと思いました。驕りがありません。

昔のように下の帯にも上級の審査を見させる必要があるのかという話も出ていましたが、それはやはり一年に二回行う内の何方かでも必要なのだろうと思います。毎回でなくとも夏か冬を懐かしの合同審査会にするのは大賛成です。

上級帯は良く出来ていたのでその調子で精進して行ってください。初級帯は…ベストキッドを見ろ(`・ω・´)

皆強いだけではない良い人間を目指して日々稽古に励んでください。お疲れ様でした。


強い人は優しいのです。




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