未熟者武道記

空手徒然。
二つの戈を止める武を核とし、諸諸と調和して溶け込んで。(いけたらいいな)

デコとボコ

2019-10-20 19:56:05 | 稽古
尼崎東支部にて一般部審査会を行いました。尼崎からは昇段に2名、二級に1名、四級に1名が挑戦し皆練習の成果が遺憾なく発揮出来たのではと思います。

全体を見ると昇段に臨む茶帯の質が抜きん出ていました。手前味噌ですが2名は尼崎、尼崎東所属の21歳。しっかりしてますね。今、副業で彼らと同い年の子の研修についているのですが覇気の違いに戸惑います。黒帯を締めんとする若者がその辺ののんべんだらりな無気力派遣と一緒の訳がありませんが、180°違いますねえ。

少年部の頃からずっと体の小さかった智加良。
背は伸びましたがボクシングをしているのもあり体重はまだ50kg台。前回、一級を受けた時はその体格差から課題の残る五人組手になり悔し涙を流しましたが今回はそれを十人組手で乗り越えて嬉し涙に変える事が出来ました。私は普段稽古を見ていませんが、それでもあの動きを見れば努力している姿が目に見えるようです。最近は映画撮影や演武にも参加してくれて心強いのです。おめでとう!

そして反対に昔からずっと体の大きかった択実。
この子はキングオブ不器用で力の加減も分からない程でしたので昇級には随分時間が掛かりました。少年部を黒帯で卒業したので一般部は四級からでしたが中学三年間で一度も審査を許可されなかったのは後にも先にも択実だけでした。折れて辞めてしまうかな?とも思いましたが、沢山いた同世代が様々な理由で辞めていくなか択実だけは一番遠いところから自転車で通い続けながらコツコツと努力を重ねて今では立派な全日本選手です。それでも不器用なまま(笑)ですが、驕らず努力を続けているのは黒帯に相応しい姿だと私は思います。おめでとう!

二人の間に立ち十人組手を捌いておりましたが冷静に捌くのが大変でした(笑)沢山いた同期の中で残った二人が揃って晴れて初段となります。支部が違うので二人が一緒に稽古する機会は少ないですが、体格も性格も全然違うこの凸凹な二人が両支部の若い衆を引っ張っていける『人財』となってくれる事を願います。

松井先生の涙から分かる様に愛弟子の頑張りは格別です。次は少年部の審査会ですが、帯以上のものを審査会で掴んでください。





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