未熟者武道記

空手徒然。
二つの戈を止める武を核とし、諸諸と調和して溶け込んで。(いけたらいいな)

それが集大成

2021-01-29 21:42:00 | 雑感
明後日に審査を控えた六甲道教室。
来たのは青帯3名でしたが基本稽古を確認していると愕然としてしまいました。


全員受けの基本が出来ません。


私はチェックの為に号令だけ送っていたのですが私が「上段揚げ受け」と言うと彼らは復唱しながらも構えません。そして1人の取った構えが下段払い。其れを見て横の1人が下段払いを構え、もう1人は何か違う…といった感じで構えを取れず。中段受けも同様でした。


今まで私が前で説明して動いているのを毎回何も考えずにただ真似ていただけなのでしょう。乾いた笑いしか出ません。何でも今この時が集大成と言えますが、3人平均して5年半ほど通っていてその集大成がこれです。


生気そのものが出ていない現状。
でも進級はしたいと。贅沢なもんです。


前回審査は外に出すには余りに恥ずかしい出来だったので審査の告知もしませんでした。しかし今回六甲道教室としては最後の審査会ですから受けたい子は受けていいと受け付けましたが何も進まなかったどころか反抗期を拗らせて更に後退した彼らが受かることは先ずありません。


恥をかく、身の程を知る、と言うのも教育の一表現でしょう。それも彼らに自省する受皿が備わっていればの話ですが。



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下手を行く

2021-01-29 12:51:00 | 稽古
尼崎は現在天井取付工事中につき武庫東生涯学習プラザにて少年部は稽古中。

学生時代のバイト先がこの先だったんで毎日横を通ってましたがこんな広い施設だったとは。


告知通り私のクラスは平安をしております。
ちょっと難しいかもしれません。初段と三段は下の帯の子たちはチンプンカンプンになってた子もいましたね。それでも色んな空手がある、と知るだけでもいいと思います。


シンプルな事ほど差が見えやすくなります。
その運動神経では誤魔化せない部分が生涯武道たる所以です。その事実を知ってまた普段の基本稽古等に生かしていってほしいと願ってます。


表情筋までフル活用して奇声を発するような大会用形は無視して結構です。ああなると目的がよく分からんので。上手い下手はあれど繰返しの中から何を見つけるか、そこが武道の本来の面白さだと私は思います。正解が一つではないので互いの考えを尊重出来ます。
(空手は何故かそこで調和せず分裂やら派閥になるのですが…)


覚えて吐き出してハイ終わりー。
は作業なので詰まらんのです。教える側も楽ですよね考えなくていいので。


私の幸運はそういう先生に出会わなかった事。下手を笑ってくれましたし発想を褒めてくれました。そうやって三十数年前から習った形や技は今でも私の中で良き先生として君臨してくれております。下手な内、解らん内が一番楽しいです。



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