最後の宿題、書き初め。
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後戻り、やり直しが利かんと謂う潔さと心構えが習字には肝要ぞ。などと息子にそれらしい事を言うのですが私も字が苦手。一番苦手ですね。四年間書道に通わされたのですが、色々通わされた中でぶっちぎりで身に付かなかった習い事です。センスがないのは小さい頃から自覚してまして、小学生の頃から先生が例外なく字が上手いのを見て教師にはなれないなと思ったものです。
高校生時分に何かで項羽の言葉を読んで感銘を受けました。『字など所詮真似事の才能に過ぎぬ』みたいな言葉でしたが当時の私は「その通り!」としょうむない政治家についた支持者の合いの手みたいなことを思い磨くことはしませんでした。数学教師の『ノートは字の練習帳と違うぞ』という成績の悪い子のノートの取り方に言及した言葉にも乗っかりましたねえ。医者のカルテに書く字も汚ったないドイツ語だったりしましたし、心の弱い私は常に肯定感を探しておりました。
しかし時は流れ大学を出てそれなりの年齢になった時強烈なコンプレックスとなりました。冠婚葬祭の芳名帳、親になってからは幼稚園や学校への提出物。とても出せたもんじゃねえという字で書くのは辛いもんです。丁寧に書いても小二レベル。なんなんでしょう。三兄妹皆下手です。下二人も硬筆習ってた筈ですが。字が汚いと何と言いますか、とてもバカに見えるんですね(苦笑)逆に馬鹿でも字が上手いと賢くしか見えません。
道場でも入会手続きや審査申込等を見ると物凄い達筆な方がいらっしゃいますが羨ましいと言いますか憧れますね。文字をどう捉えているのだろうと。ご教授願いたい。
鉛筆の持ち方からしてヘンテコな息子ですがそれなりの字は書けるようになっといてほしいものです。
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