未熟者武道記

空手徒然。
二つの戈を止める武を核とし、諸諸と調和して溶け込んで。(いけたらいいな)

道義

2016-11-27 22:59:46 | 審査会
少年部の神戸地区審査会でした。朝から長丁場の三部構成。

白帯(七級)&黄帯(四級)
柿帯(六級)&紫帯(五級)
青帯(三級)&緑帯(二級)&茶帯(一級)

いつもの様に総評の中で各級ごとの留意点を述べられていましたが共通して言えるのは「そこに道義はあるのか」ということだったと思います。

子供には難しいところかもしれませんが武道は基本的に点数教育ではありません。結果が良ければ偉いというものではないのです。経過主義ともいえるかもしれません。
出来るまで繰り返す。出来ても繰り返す。毎日が本番であり準備であり。その中で忍耐や思いやり(礼節)を知っていきます。

時代の流れもありますが普通は審査の為の稽古などあってはいけないぐらいです。私の少年期は「来週誰某と誰某は審査するぞ」でした。しかし本気でしたので「よしっ!来た!」の心持ち。指名されるのも普段の稽古次第でしたから指名=進級でもありました。

今は…。
取り敢えずやっとけ、というお座なり感に満ちてますね。勿論全員ではありませんよ。こうしていれば合格は貰えるという打算が透けて見えると言うか。取りに来るではなくて貰いに来ています。オール3狙い。

その色々透けて見える処に道義はあるのか?と問いたいところなのです。そこに目を閉じてきた結果、今回の昇段審査合格率の低さに繋がってしまったのではないかと。

こういう形態ですから強ければ正しいと思っている連中が湧いてくるのは必然ですがそれが異常だという感覚を直接打撃というルールの中で見出していく事に武道としての意義があります。そこは点数から先の価値観です。

最後にお父さんお母さんに礼をしますね。
毎日お父さん或いはお母さんは辛い仕事に出、家に在っては炊事をこなします。その毎日の当たり前の生活は父と母が、家族が毎日をベストの状態で過ごせるために粛々と繰り返している努力の結果だったりする訳です。週に一〜二日我々が何かを言っても響きにくいでしょう。けど実は一番頑張っている人が一番近くにいる。
だから子供達はその姿をもっと見て、続けるとは何か、努力とは何かという事を生活の中で気付き稽古に活かしまた生活へ還元してもらいたいと思います。武道を通して心が生きた人間に成れれば最高です。




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