未熟者武道記

空手徒然。
二つの戈を止める武を核とし、諸諸と調和して溶け込んで。(いけたらいいな)

息づかせる

2018-02-17 09:16:46 | 雑感
何の為にするのか?という命題は何に従事するにおいても必要だと私は考えます。

空手においては形のための形稽古、組手のための組手稽古にならない事が肝要。よく「形は使えない」「顔面攻撃がないから弱い」等の言葉を聞きますが、これは物事を表面でしか捉えられない愚かで未熟な物の考え方の典型と言えるでしょう。

空手に限らず基礎として学んだ事をそのまま使う事なんてあるのでしょうか。じゃあ君は九九を、否、今まで学業で学んだ全てを駆使するような日常を送っているのかと問いたい。使いはしないが役に立てているのではないのかと。それこそが学び。こういう手合いはきっと頭が相当悪いのです。学問の為に学問をするような或いはその域にすら達することのない私が特に苦手な人種(苦笑)

しかし形の為に形を、組手の為に組手をしている人たちも上記の連中と同じラインに存在している事を忘れてはいけません。youtubeなんかを見ていると参考にもならない形の自撮りが横行していますが彼らにとって形はイイネ!なのでしょう。生涯白帯でいろと思いますが。

組手は所詮組手。形も所詮形。
それをどう空手として表現するのか。私はこれらの稽古を通していつか空手でなくなる事が目標です。




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無駄を削る

2018-02-15 19:50:01 | 稽古
東支部は普段から鏡を正面にして基本稽古をしますが尼崎支部でも鏡を見ながら稽古しました。自分の姿をよく見ろと。理想の形と重ね合わしてどう想うか。

道場に鏡があるなんて恵まれているなと私は思うのです。しかも壁一面。私は昔窓ガラスに映る姿を見て稽古&チェックをしていましたから余計に。是非活用してもらいたいし、もっと自分の相を映してみてほしいものです。

さて今週は左手での攻防。
動きを極端に限定されると基礎能力の度合いが見事に炙り出されます。頭の回路も露わにされます。
力の弱い左故に余計に力み攻撃にも受けにも無駄が生まれ自滅するが如く崩れて行く…。

同じ条件なのに何かに焦り、恐怖を感じているのが分かります。それはやはり土台の脆さや自信の無さが原因なのでしょうね。四肢が使えれば力技で誤魔化す事も出来ますが、パワータイプの子で今回の組手稽古が上手くいっている子は居ませんでした。逆に力はなくても普段丁寧に練習している子は下級帯であっも上手く出来ていました。いつも通り崩れない。

無駄を省くこと。
そう努めているだけでも動きは洗練されて行くと思うのです。組手だけでその考えを持つのは難しいので鏡をしっかり観て基本稽古をするだけで意識が芽生えるような気がします。





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出雲詣り 弐

2018-02-12 21:59:31 | 旅行
参拝を終え神門通りの店が開き始めるまで仮眠を取り朝食は出雲蕎麦へ。まだまだ眠い(笑)

実食。蕎麦は当たり外れが激しいので新規開拓は先ずしないジャンルですが此処は美味でした。

食後は神門通りをブラブラし、ある程度回ってから出雲阿国の墓へ向かいます。すると来るんじゃねえと言わんばかりに突然吹雪き始めました(苦笑)氷点下の吹雪きは洒落になりませんが此処まで寒いと何故か笑ってしまいます。池だか田圃だかも凍ってます。

こんなに5〜600mの道のりを長く感じた事はありません。しかも無料駐車場あるし…

武「芸」の上達を胸に。ミニ雪達磨を御供え。

最後に土産屋を物色。打出の小槌をゲットするのが訪れた目的の一つでもありますがお高いのね…数百円〜五万円まで。金塗り仕様もあり。

また吹雪いてきて店の中にも雪が降り注ぎます☃️
暖をとる場所が無ぇ…

さて、昼過ぎに大体見終えたのでこの後は投入堂〜鳥取砂丘を経て帰宅予定。その前に行きしな見かけて気になっていたレトロで洒落た来待駅に電車ファンを連れてきました。暗い時の方が雰囲気あったな。一時間に二本。時間が合わんので撤退。

阪神間では出来ない雪合戦。しかし手が冷た過ぎて半泣きで車へダッシュ(・Д・)都会のもやしっ子です。

いざ投入堂へと車を走らせていると天候がどんどん怪しくなってきました。少しずつ路面に積もり始め…あっという間に真っ白に。ホワイトアウトする瞬間もあったので鳥取は諦めて帰る事に。

途中米子周辺で通行規制速度規制も掛かり、スリップして横向いてる車や牽引されている車もありました。降らないとこに住んでると分かりませんでしたが冬用タイヤは大事だなと思い知りましたね。経験は大事ですし無知は罪です。兵庫に近づいて行くと雪もなくなり普通に走れるように。物足りなくなった気もしますが雪は当分いいや。

途中姫路で降りて家族でお気に入りの中華へ。正道会館時代の県行事打ち上げでお馴染みのてんじく。ここのりんごカスタード春巻は兵庫県最高のスイーツ。

流石に運転疲れしましたが色んな意味で充実した小旅行でした。縁について再考する切っ掛けも頂けました。心残りは日本海を見れなかったこと。宍道湖を日本海と勘違いしていた二人の為にまた暖かくなったら再訪したいと思います。




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出雲詣り 壱

2018-02-12 13:13:24 | 旅行
三連休の間に齢三十六を迎えるので三周目を無事終えた感謝にと出雲大社へ。無理矢理こじ付けるなら四周目への縁繋ぎ。

深夜に出発。
中国自動車道の濃霧に恐怖を感じながら午前六時前に松江玉造へ到着。断続的に現れる濃霧に緊張しっぱなしで首回りカッチカチ。下道で少し島根の様子を眺めながら残り数十キロをのんびり行こうと思ってたのですが。流石山陰は違うなと思ったのも束の間。

ちょっと九号線を進んだローソンがこれ。入ろうにも雪が硬くて最早氷。途中までしか侵入出来ず。途中雪にタイヤを取られて動かなくなったりしながら何とか到着。途中で降りたりせず出雲まで高速にすべきでした。後で案内所で聞くところによると出雲は雪が少なくこの雪は極めて異例で皆さんちょちょ舞うてるんだとか。

荘厳であります。しかし後ろ看板はポケモンGOするんじゃねえぞという注意書き。阿呆は間接的に何でも壊します。

下り参道は非常に珍しいそうです。鳥居は四つ。何も言わなくても息子が一礼して入って行く姿が微笑まし。有相無相問わず礼儀・挨拶・マナーが縁に繋がるだろうと思います。

噂には聞いていましたがウサギ、ウサギ、ウサギ。時々大国主命。なんだか戌年の年男が来るのが場違いなような気がしてきました。

四の鳥居手前に因幡の白兎像が。大国主命の袋には我々人間の苦難や悩みが入っていてそれを代わりに背負っておいでなのだとか。非常に美しい発想だと思いますね。

その隣に手水舎。この寒さでは苦行です。

拝殿と本殿。日本建築最強。

御朱印も戴きました。料金設定がないお気持ちスタイル。器が試されている感…

相場に少し色を付けた五百「縁」で。
八時頃に詣り終わり、境内を隅から隅まで見て回れる気温でもないので一旦車へ。二時間ほど寝てから神門通りを散策することになりました。




つづく。





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美ら形

2018-02-06 20:22:13 | 稽古
息子が生まれる前からなのでナイハンチを自主鍛錬に取り入れて十年余。毎日してますが未だ全体的にしっくりきません。特に裏拳。

乗らないと言うか何と言うか。崩れてるとも言えます。
流派によって打ち方は様々なのでもはやどれも正しいしどれでも良いのですが理想としてはやはりこの御二方。

知花朝信先生
言わずと知れた形の知花。技と技の繋ぎが只々美しい。


新里勝彦先生
早く重く美しい。

沖縄の師範は「美らくして」と教えられたと何かで読んだ事があります。美しければ則ち無駄もなし。素人に凄いと思わせるのは非常に簡単なのです。無駄が満載な動きを速さと筋力で見せとけば良いのです。何なら空手習ってると言っただけで無味乾燥な「凄い」を戴けますね。

点数や順位、力技を超えたところにある美ら形はいつこの身に降りてくるでしょうか。一度沖縄で本場の空気を感じねばなりませんな。




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