攻守に精彩欠く東京
1失点目。自陣ゴール前で川口がトラップミス。
2失点目。相手の懐に安易に飛び込んだ結果、伊野波がファウルし、PKを献上。
3失点目。ロングボールに対応した徳永がクリアミス。
FC東京の失点は、どれもこれもつまらないミスが原因だった。
「内容はよくなかった。相手のミスに助けられた」
新潟・鈴木監督も語る通り、ワンサイドの試合展開になった原因が東京の自滅であることは明らかだ。
攻撃面でもオウンゴールの1点のみに終った。
ルーカスを完全に抑え込まれ、攻め手といえば右サイドから単調なクロスを入れるだけ。
「千代反田さんとどっちかがルーカスを潰すことになっていた。彼に仕事をさせなかったことが勝利につながった」と永田が語るとおり、完全にしてやられた格好だ。
原監督は「単純にシュートすればいい場面で時間がかかっている」勝負の場面でパスがひとつ多いことを問題にあげた。
それは、新潟の守る機会を増やすことになる。
つまり、慎重になりすぎていたのだ。
ホーム未勝利という事実の重さ
東京のアタッカーたちは、なぜそんなにも慎重だったのか。
もしかしたら、ホームで勝っていないせいなのかもしれない。
原監督は試合前、今期のホーム初勝利をあげようと発破をかけたという。
それが「負けちゃいけない」という重圧につながったのではないか。
そのため、大事にいこうという意識が強くなり、攻撃の手数が増えたのだ。
守備で繰り返された凡ミスも、そのプレッシャーと無関係ではないだろう。
アウェイの洗礼ならぬ、ホームの呪縛が東京に重くのしかかっていたのである。
ひとり奮闘した新守護神
暗い話題ばかりのチームで、ひとり気をはいたのがGK塩田だ。
カップ戦での活躍が認められてのリーグ戦今期初出場。
DFがミスを繰り返し失点を重ねたが、一方で決定的なピンチを何度も防いだ。
その孤軍奮闘に応えるかのように、少しだけ東京にリズムができる。
後半20分過ぎから中盤のこぼれ玉を拾えるようになってきたのだ。
それは10人であったにもかかわらず、ワンチョペ、平山を投入した成果。
ふたりが入り前線でボールをキープできるようになり、中盤に余裕ができたのである。
原監督が標榜する〝攻撃サッカー〟がほんのわずか垣間見えた瞬間だった。
もちろん、攻撃的な選手が増えれば失点する危険は増す。
しかし、リードされているのだから攻めなくてはならない。
そんな状況で最後方に当たっているGKがいることがなんとも心強い。
ひとかけらだけ見られた東京らしさは、塩田のがんばりのたまものだ。
しかし、試合後の塩田の表情は暗い。
「ピンチを防いだといっても3失点している。プロだから結果がすべて」と敗戦を悔やむ。
「プロなんだから勝たなくては」と何度も繰り返し、もっと効果的な指示出しをしたい」とその結果を出すための課題を口にする。
昨シーズンまでは完全に土肥の影に隠れていたが、今期はカップ戦を中心に出場機会が増えた。
「下を向いていてもしかたない。もっと意見を出し合って、前を向いていく」。
そう言って顔を上げた背番号22の視線の先には、レギュラーの座とチームの勝利しか映っていない。
F東京1-3新潟(試合詳細)
1失点目。自陣ゴール前で川口がトラップミス。
2失点目。相手の懐に安易に飛び込んだ結果、伊野波がファウルし、PKを献上。
3失点目。ロングボールに対応した徳永がクリアミス。
FC東京の失点は、どれもこれもつまらないミスが原因だった。
「内容はよくなかった。相手のミスに助けられた」
新潟・鈴木監督も語る通り、ワンサイドの試合展開になった原因が東京の自滅であることは明らかだ。
攻撃面でもオウンゴールの1点のみに終った。
ルーカスを完全に抑え込まれ、攻め手といえば右サイドから単調なクロスを入れるだけ。
「千代反田さんとどっちかがルーカスを潰すことになっていた。彼に仕事をさせなかったことが勝利につながった」と永田が語るとおり、完全にしてやられた格好だ。
原監督は「単純にシュートすればいい場面で時間がかかっている」勝負の場面でパスがひとつ多いことを問題にあげた。
それは、新潟の守る機会を増やすことになる。
つまり、慎重になりすぎていたのだ。
ホーム未勝利という事実の重さ
東京のアタッカーたちは、なぜそんなにも慎重だったのか。
もしかしたら、ホームで勝っていないせいなのかもしれない。
原監督は試合前、今期のホーム初勝利をあげようと発破をかけたという。
それが「負けちゃいけない」という重圧につながったのではないか。
そのため、大事にいこうという意識が強くなり、攻撃の手数が増えたのだ。
守備で繰り返された凡ミスも、そのプレッシャーと無関係ではないだろう。
アウェイの洗礼ならぬ、ホームの呪縛が東京に重くのしかかっていたのである。
ひとり奮闘した新守護神
暗い話題ばかりのチームで、ひとり気をはいたのがGK塩田だ。
カップ戦での活躍が認められてのリーグ戦今期初出場。
DFがミスを繰り返し失点を重ねたが、一方で決定的なピンチを何度も防いだ。
その孤軍奮闘に応えるかのように、少しだけ東京にリズムができる。
後半20分過ぎから中盤のこぼれ玉を拾えるようになってきたのだ。
それは10人であったにもかかわらず、ワンチョペ、平山を投入した成果。
ふたりが入り前線でボールをキープできるようになり、中盤に余裕ができたのである。
原監督が標榜する〝攻撃サッカー〟がほんのわずか垣間見えた瞬間だった。
もちろん、攻撃的な選手が増えれば失点する危険は増す。
しかし、リードされているのだから攻めなくてはならない。
そんな状況で最後方に当たっているGKがいることがなんとも心強い。
ひとかけらだけ見られた東京らしさは、塩田のがんばりのたまものだ。
しかし、試合後の塩田の表情は暗い。
「ピンチを防いだといっても3失点している。プロだから結果がすべて」と敗戦を悔やむ。
「プロなんだから勝たなくては」と何度も繰り返し、もっと効果的な指示出しをしたい」とその結果を出すための課題を口にする。
昨シーズンまでは完全に土肥の影に隠れていたが、今期はカップ戦を中心に出場機会が増えた。
「下を向いていてもしかたない。もっと意見を出し合って、前を向いていく」。
そう言って顔を上げた背番号22の視線の先には、レギュラーの座とチームの勝利しか映っていない。
F東京1-3新潟(試合詳細)