1.画像のプリントアウト
栄中日文化センターの「創作版画入門」のインストラクター、山田彊一先生に透明フィルムではなく、コピー用紙にプリントして露光する方法を教えていただきました。
プリントしたコピー用紙を、乳剤塗布した上に置き、オイルを塗ります。
紙にオイルを垂らすと透明になることを応用しています。原理は、日本化学会のサイトを参考にして下さい。
油絵に使うペトロールやホワイトスプリット、塗料のシンナー(ターペン)などの低沸点炭化水素が使いやすいと思います。
透明になるか、インクが滲まないかなどを事前に確認してから使います。
2.洗浄
紗に付いた油分を落とします。台所用洗剤で洗い乾燥します。
3.感光乳剤塗布
ジアゾ感光乳剤を調液します。
スクリーンに乳液を塗布するのにバケットを使います。市販品は高価ですので、バケットを試作しました。
暗室で塗布、乾燥します。乳剤の塗布は少し馴れればプリントに支障ないようになれます。多少のムラは気にしない事です。
4.露光
乳剤を塗布したスクリーンにプリントした紙を置き、ペトロールを塗り、ガラス板を載せます。
下にクッションを置いて、スクリーンとガラス板が密着するようにします。
自作露光装置で照射します。(株)ミノスクリーンのジアゾ感光乳剤「MS ブルー」で、露光時間は3分です。天気、季節に左右されずに露光でき、自作した価値があります。
シャワーで非感光部の乳剤を落とします。
乾燥後、2次露光し、樹脂を完全硬化させます。