3.18新宿ロフト。もう一週間以上前の話。
ムーンライダーズ3ヶ月連続のマンスリーライブ、その3。毎回若手を対バンに迎えて若者エキスを吸いとる企画?
ウワサの…とか言って、たったの一ヶ月前に知ったばかり。行きつけの床屋で、ラジオから流れてきた「地獄先生」に一発でやられた。シャンプーされながら「相対性理論」というバンド名をしっかり頭に刻みつけ(憶えにくい名前じゃなくてよかった)、家に帰ってすぐ検索。YouTubeで聴けるのはすべてチェックし、その週末にCDコンプリート!2枚だけだから楽!これは生で見てみたいなーと思っていたら、チケット既に買ってたライダーズ3月の対バンが、相対性理論に決定したと聞いてびっくりするやら嬉しいやら。
ロフトの雰囲気が前2回とまったく異質だった。無言の期待感が渦巻くライブハウス。照明が落ちた瞬間、私の近くにいた一部の客(男ども)がステージに吸い寄せられるように近づいていく(おかげで空間に余裕ができてありがたかった)。そしてバンド登場。やくしまるえつこはどんなルックス!?と私もステージ凝視。本当はもっと寄りたかったが、連れの手前、極端な行動は自粛。期待どおりの不思議ちゃんオーラ出まくってた、と評しておきます。「相対性理論です」とやくしまるさんの声が響いた瞬間、息を詰めて舞台を見つめていた(私を含む)一部のオーディエンスの、無言のどよめきが確かに聴こえた。一曲目が出会いの曲「地獄先生」だし!
演奏は、はっきり言って期待以上。ドラム、ベースのグルーヴは完全にCDを上回っていた。ギターはちょっと理想に追いついていない部分もあったが、光るプレイを随所で見せた。やっぱりマー・マニアだよね?そしてヴォーカル。あの脱力ウィスパースタイルで、あの安定感は想定外!フラフラでも許すよ、と覚悟してきたのに、リズムもピッチも申し分なし。カッチリ音符にはまる歌詞(すべてベースの真部脩一による詞曲)が多いので、はじめての曲でも内容(そんなに内容ないけど)がわりと頭に入ってくる。
もういろんな人が分析していそうだけど、真部脩一のソングライティングは相当に中毒性が高い。妙にひっかかるダサめのフレーズをちょいちょい入れてくるメロディ。やくしまるえつこの反則声に歌わせるのは、チープSF+学園的日常のミックスされた確信犯的無意味歌詞(しかもダジャレ成分多め)。萌え系クール…今気付いたけど、まんま綾波なのかもしれん。分かりやす過ぎる落とし穴に嵌った気分で、ちょっと悔しいくらいなんだな。
ファースト『シフォン主義』(2008)からは代表曲の「LOVEずっきゅん」のみ。セカンド『ハイファイ新書』(2009)から9曲中7曲、そして未発表2曲。ほとんど「レコ発ライブ」といっても通用しそうな全10曲で満足度高し。一曲がほとんど3分前後で終わるってのもいいねえ。
ライブを終えて相対性理論がステージを去ると、呼吸を忘れて見つめていた人々の緊張が解けた溜め息とともに、客席後部でかつてないほどの民族大移動が!ひょっとしてみんな帰っちゃうの!?とライダーズファンとしては危機感を覚えるほどだったけど、ライダーズ登場前にはちゃんと空間は埋まっていた。でも正直、ライダーズのほうが立ちスペースに余裕があった…まあ「注目度」という点では明らかに負けてるから…って言うより今最も注目されているバンドを対バンに組んだわけだから。
ライダーズは、2000年代特集。個人的には慶一さんの暗黒面が顔を出す「Blackout」とか「今日もトラブルが…」とか「親愛なるBlack Tie族様~」とか「ワンピースを、Pay Dayに」とか狂った曲を聴いてみたかったけど、さすがにライブ向きではないか。
アンコール「マスカット ココナッツ バナナ メロン」は、やくしまるえつこ with ムーンライダーズで。これは貴重なデュエットだったな。ロリヴォーカルのバッキングならアグネス・チャンの昔からお手のものだぜっ!1番は慶一さんが歌い、やくしまるさんがコーラス、2番はやくしまるさんがリードをとる。客席からの萌へ視線が半端じゃなかった。慶一さんは「ズボン」、やくしまるさんは「ポケット」で歌ってた。ちなみに1月のロフトの一曲目がこの曲で、また振り出しに戻る、という趣向だった。
真心の8cm「マスカット ココナッツ バナナ メロン」についてはこちらを。
こんな萌へ~な空気で終わっちゃうのか?と思っていたら、最後の最後に空気を凍らせる名曲「When This Grateful War is Ended」を。英語パートを普通に演奏し、日本語の「一度眠って~」の部分は慶一さんの語りで。良明さんと武川さんを残しメンバーはけて、ふたりで「Round Midnight」(Thelonious Monk)。最後の一音のためだけにまた全員揃って終了。
ムーンライダーズ3ヶ月連続のマンスリーライブ、その3。毎回若手を対バンに迎えて若者エキスを吸いとる企画?
ウワサの…とか言って、たったの一ヶ月前に知ったばかり。行きつけの床屋で、ラジオから流れてきた「地獄先生」に一発でやられた。シャンプーされながら「相対性理論」というバンド名をしっかり頭に刻みつけ(憶えにくい名前じゃなくてよかった)、家に帰ってすぐ検索。YouTubeで聴けるのはすべてチェックし、その週末にCDコンプリート!2枚だけだから楽!これは生で見てみたいなーと思っていたら、チケット既に買ってたライダーズ3月の対バンが、相対性理論に決定したと聞いてびっくりするやら嬉しいやら。
ロフトの雰囲気が前2回とまったく異質だった。無言の期待感が渦巻くライブハウス。照明が落ちた瞬間、私の近くにいた一部の客(男ども)がステージに吸い寄せられるように近づいていく(おかげで空間に余裕ができてありがたかった)。そしてバンド登場。やくしまるえつこはどんなルックス!?と私もステージ凝視。本当はもっと寄りたかったが、連れの手前、極端な行動は自粛。期待どおりの不思議ちゃんオーラ出まくってた、と評しておきます。「相対性理論です」とやくしまるさんの声が響いた瞬間、息を詰めて舞台を見つめていた(私を含む)一部のオーディエンスの、無言のどよめきが確かに聴こえた。一曲目が出会いの曲「地獄先生」だし!
演奏は、はっきり言って期待以上。ドラム、ベースのグルーヴは完全にCDを上回っていた。ギターはちょっと理想に追いついていない部分もあったが、光るプレイを随所で見せた。やっぱりマー・マニアだよね?そしてヴォーカル。あの脱力ウィスパースタイルで、あの安定感は想定外!フラフラでも許すよ、と覚悟してきたのに、リズムもピッチも申し分なし。カッチリ音符にはまる歌詞(すべてベースの真部脩一による詞曲)が多いので、はじめての曲でも内容(そんなに内容ないけど)がわりと頭に入ってくる。
もういろんな人が分析していそうだけど、真部脩一のソングライティングは相当に中毒性が高い。妙にひっかかるダサめのフレーズをちょいちょい入れてくるメロディ。やくしまるえつこの反則声に歌わせるのは、チープSF+学園的日常のミックスされた確信犯的無意味歌詞(しかもダジャレ成分多め)。萌え系クール…今気付いたけど、まんま綾波なのかもしれん。分かりやす過ぎる落とし穴に嵌った気分で、ちょっと悔しいくらいなんだな。
ファースト『シフォン主義』(2008)からは代表曲の「LOVEずっきゅん」のみ。セカンド『ハイファイ新書』(2009)から9曲中7曲、そして未発表2曲。ほとんど「レコ発ライブ」といっても通用しそうな全10曲で満足度高し。一曲がほとんど3分前後で終わるってのもいいねえ。
ライブを終えて相対性理論がステージを去ると、呼吸を忘れて見つめていた人々の緊張が解けた溜め息とともに、客席後部でかつてないほどの民族大移動が!ひょっとしてみんな帰っちゃうの!?とライダーズファンとしては危機感を覚えるほどだったけど、ライダーズ登場前にはちゃんと空間は埋まっていた。でも正直、ライダーズのほうが立ちスペースに余裕があった…まあ「注目度」という点では明らかに負けてるから…って言うより今最も注目されているバンドを対バンに組んだわけだから。
ライダーズは、2000年代特集。個人的には慶一さんの暗黒面が顔を出す「Blackout」とか「今日もトラブルが…」とか「親愛なるBlack Tie族様~」とか「ワンピースを、Pay Dayに」とか狂った曲を聴いてみたかったけど、さすがにライブ向きではないか。
アンコール「マスカット ココナッツ バナナ メロン」は、やくしまるえつこ with ムーンライダーズで。これは貴重なデュエットだったな。ロリヴォーカルのバッキングならアグネス・チャンの昔からお手のものだぜっ!1番は慶一さんが歌い、やくしまるさんがコーラス、2番はやくしまるさんがリードをとる。客席からの萌へ視線が半端じゃなかった。慶一さんは「ズボン」、やくしまるさんは「ポケット」で歌ってた。ちなみに1月のロフトの一曲目がこの曲で、また振り出しに戻る、という趣向だった。
真心の8cm「マスカット ココナッツ バナナ メロン」についてはこちらを。
こんな萌へ~な空気で終わっちゃうのか?と思っていたら、最後の最後に空気を凍らせる名曲「When This Grateful War is Ended」を。英語パートを普通に演奏し、日本語の「一度眠って~」の部分は慶一さんの語りで。良明さんと武川さんを残しメンバーはけて、ふたりで「Round Midnight」(Thelonious Monk)。最後の一音のためだけにまた全員揃って終了。
やはりライブでも理論らしさが出てて、レポ読んでるだけでも想像できますねー。
6/14のライブは先行申し込んだので、リベンジできますよーに(-人-)
ヴォーカルの娘がちょっと「やらされてる感」を出しているのがたまらない(笑)
それと僕はああいうギターのスタイル、好きなんです。やっぱりマーですよね。スタジオ盤だとどんな感じなのか興味があります。
ムーンライダーズは密かに「ひとは人間について語る」を期待していましたが、ハズしました。いつか聴きたいなー。
あら~残念でしたね。そろそろmikeさんの5日のレポが出るから先に書かないと!とがんばったのに(笑)私も先行申し込みました。倍率すごいことになってそう…
石ばしさん
もう、はまってますよ~。「やらされてる感」大事ですね(笑)あの一行MCとかね。逆にあれだけ動かずに歌えるってのもスゴイ。
じつは裏で男どもを操っていてほしい。
ヴォーカルもベースもキャラ立ってるけど、いや、じつにギターバンドなんですよ。
『シフォン主義』は5曲入りで1000円のお買い得盤!
確かに!あの飲み方、ついつい凝視してしまいますよね(笑)なんだか喉が鳴る音が聞こえてきそうなくらい客全員がじーっと見つめていた気がします。
バンドの成り立ち、興味ありますね。おそらく真部さんが足を使って探し出してきたのではないかと想像しますが。
良いですねー。
僕も好きです。
謎のバンドですよね。
やはり演奏も良いですか。
nakamura8cmさんを始めとする男性客の視線の緊張感が文面から伝わってきました。
判る気がします。
江口寿史氏もお気に入りだとか。
>男性客の視線の緊張感
まさに。妙な緊張感がまた楽しかった~
「今が旬」な勢いをビシビシ感じるライブでした。
まさか、ライダーズと対バンとは!でも行けそうにない...そして行けなかった
この日を境に何故かライダーズから心が遠のいてしまったなぁ
この年の暮のJCBホール音悪かったなぁ
真心のカバー、コレ何故か持ってます
カップリングの方が良かったっす、愛がある。チャタヌガチューチューだなとか思いながら
真心も8cmレアなのありますよね、同級生とか
あれ屈指の名曲だと思うんですが、何故ベスト盤に入れん!明日はどっちだ!も入ってなかった悔しい
もう3年前か。このライブは興奮しました。このとき楽屋で「MOTHER」の話で盛り上がって、翌年の「SMILE and TEARS 2010」につながったんですよね。
真心の初期8㎝はなんとなく冷遇されてる感じあります。「マスカット~」は、ほぼなかったこと扱い?