大分県議会議員・なかの哲朗です(^_^)

大分県議会議員の中野哲朗です。
誠心誠意、全身全霊をかけてがんばります👊

市の休日のため、市議会休会。

2017-03-18 23:00:02 | 日記
日田市議会3月定例会。
今日は「市の休日のため休会」。

今週は月曜日が委員会審査、火曜日が本会議、水曜日から金曜日が委員会審査で、議会に缶詰の日々でした。そして、帰宅後は、毎日、午前様。といっても、飲みに出歩くのではなく、議案と予算の勉強。中学1年生の長男は勉強もせずに、とっくに寝ていましたが、毎晩1時、2時までその日の委員会審査で湧き上がった疑問点などを整理し、翌日の委員会でぶつける毎日は、とても充実していました。火曜日に鍼を打っていただいた後は、腰の痛みも忘れるほど(しかし、今日は一息ついたためか、痛み再発)

「結果として」賛否が割れた「新しい公共推進事業」については、特段の精査が必要と考え、真剣に取り組みました。「住民との対話、丁寧な説明が足りない!」と執行部を突き上げることも、「現地での前向きな意向に期待したい!」と住民の想いを代弁することも、もちろん大事。そして、「議決した予算が適正に執行されているか」「効果的に事業が行われているか」「条例、規則等に照らし合わせた原理原則との整合性はどうか」などの論点を整理しながら、結論を導くことは、議員にしかできない大切な仕事だと思っています。

昨年12月議会で、私の会派の三苫議員が「今年度中の住民自治組織の立ち上げは可能なのか」と質問したのに対して、副市長は「率直かつ端的に申し上げて可能である」と答弁。また、私の会派の先輩・石橋議員の質問の中で市長は「時間もまだ4か月もある」と答弁しました。

私が今回、新年度予算での住民自治組織交付金の予算減額に賛成した理由は、実は、この答弁にもあります。29年度予算での交付金交付の前提となる、28年度中の組織の立ち上げは、お二人そろっての答弁にもかかわらずできなかったのです。その責任は大きい。

皆さんは、議会でこのようなやりとりがあったことをご存じでしょうか? 議会での発言は、重く大きいと、自戒の念を込めて申し上げます。お時間のある時は、ぜひ、本会議の傍聴にお越しください! 議事録検索システムをご覧くださいm(__)m

さて、現年度予算の執行状況に厳しく目を向けて、新年度予算の審査に反映させた後は、これから先にも目を向けなければならないと思います。

今回の委員会審査で執行部からは、「住民の皆様の意向を尊重するのが第一」という趣旨の発言が、相当多く出たと記憶しています。では、今後、そのための条件整備をいかに図っていくか? 

地域にその芽が出ているのであれば、その芽を伸ばすため、市は早急に手立てを講じなければならないのではないでしょうか? 条件が揃い、その上で、交付金についての予算が議会に提出されれば、その時は適切に判断したい。今は、静かにそう思っています。

日田市議会総務環境委員会審査(3日目)

2017-03-18 00:49:02 | 日記
日田市議会3月定例会。
委員会審査3日目。3日間のまとめを行い、議案の採決を行いました。  

まず、申し上げますが、3日間、徹底的に審議した「新しい公共推進事業」について、住民自治組織を立ち上げるという、その趣旨には決して反対するものではありません。丁寧な説明の上、地域住民の理解がしっかり得られ、市の業務委譲に耐えうる団体が発足すれば、素晴らしいことではないかとも思います。  

この事業の平成28年度最大の目玉は、「上津江・中津江地区を一体とした住民自治組織の立ち上げ」であったはず。予算計上も、28年度は上・中を一つとした組織設立、29年度はその組織への交付金支出でした。ところが、今日の同期議員の質問に対する執行部の答弁に、「住民説明会で、上津江と中津江は別々でないとだめですよという意見が多かった。上津江と中津江を一本にするということにはこだわっていない」との発言がありました。私はこうした内容が、質問により初めて知らされることに対して、「丁寧な説明がない。予算には柔軟性も必要というが、柔軟がすぎる」とついつい大きな声をあげてしまいました。予算の確定・裏付けがないと執行部も動けない、御理解を。積算根拠と現実に乖離はあるが、予算を柔軟に使いたいとも言われましたが、あまりにも不誠実な態度であると言わざるを得ません。まして、28年度も、開くべき地域住民との「まちづくり会議」を開かず、「地域活性化プラン」も策定できず、予算を適正に執行していないのです。地元への丁寧な説明はなされたのか? 地元の方にお話を聞いてみたいと思います。  

さて、交付金支出の根拠となる規則や住民自治組織の位置づけを定める条例なども定められていないことは昨日、確認しました。どんなに素晴らしい事業であろうと、交付の根拠も定まらず、かつ、交付する相手先団体も今の時点で設立されていない。公金を支出する環境が整わないような予算を認めることはできないとの判断をいたしました。  

私は、平成29年度日田市一般会計予算の2款1項6目 企画費「新しい公共推進事業」2,486万2,000円のうち、住民自治組織交付金2,051万1,000円の減額修正に賛成いたしました。なお、総務環境委員会の中では、3対3の可否同数となり、委員長が裁定し、委員会として予算修正を決めました。あとは、23日の閉会日に本会議で採決をします。  

もう一度、繰り返しますが、私はこの事業そのものに反対しているのではありません。予算を減額修正しようという意思表示が、やる気を示している方々のモチベーションを低下させるかもという懸念の声を耳にしました。そうかもしれませんが、税金を投入するのに、きちんとしたルールが確立されているとは言い難いものを認めるという判断は、議員としての私にはできません。2000万円の交付金を含む予算を審査しているまっただ中で、地域への説明会を行った執行部には、そうした点をすべてクリアして、賛成できる予算を示してほしかったのですが、今後は、これまで以上に、厳しく予算をチェックすることを固く誓いました。  

この件については、本会議の採決の結果を待つこととなりますが、直接、総務環境委員会で審議を行った身として、閉会後は詳しく経緯・経過を説明させていただきたいと思います。