令和3年6月29日(水曜日)
日田市議会6月定例会20日目。
閉会日。
各委員長の審査結果の報告、質疑、討論、採決が行われました。
「天ヶ瀬温泉街復興プロジェクト事業」を盛り込む補正予算第2号を修正可決し、その他の議案は原案通り、可決しました。
この事業の予算案を審査した総務環境委員長の審査結果報告を聞き、数点、質疑をいたしました。
私は、事業担当者から直接、内容を確認するとともに、採決前の委員会を傍聴し、修正案の提案理由を聞きました。
【委員会での採決結果】
・全額(1,522万8,000円)を削減する修正案・・・賛成3名(居川・梶原・髙倉)
・一部(850万5,000円)を削除する修正案・・・賛成1名(日隈)
・原案・・・賛成2名(梅原・宮﨑)
「8月に計画されているイベントをコロナ禍の今、行う必要があるのか」という意見はもとより、「イベント実施は、3月議会で予算を可決した天ヶ瀬温泉街復活ビジョンを策定してからであり、順序が逆」とか「予算の積算根拠が曖昧」として、いったん、この事業費の全額を削除するという提案は、委員会の過半数は得られなかったものの、結果として、委員会内の最大の意見であったこともあり、この案に賛同したいと思いました。
また、1,522万円の事業費全体の積算根拠が曖昧というのであれば、一部を削るということではなく、全額を予算案から削除するのが、筋だと考えました。
ここで難しいのは、天ヶ瀬温泉街の復興に取り組もうと一生懸命頑張っている地域の皆さんに対して、議会が予算を減額することにより、モチベーションを低下させてしまうのではないのかということです。
私は、天ヶ瀬温泉街、女子畑、杉河内などの天瀬地区はもちろん、昨年7月の豪雨災害で甚大な被害を受けた上津江地区、中津江地区、旧市内でも石井工業団地や北友田など、被災した地域の再建を応援する気持ちは、常に持っています。
一方で、市民の皆様からお預かりした貴重な税金は公金であり、その使い途を審査する議員が、積算根拠が曖昧で、費用対効果も示されない補助金の支出を、要望、意欲、期待、モチベーションを根拠に議決してよいものかどうかということは、ここ数年、常に頭を抱える課題でした。
新しい公共事業(平成29年3月議会)、豆田地区日田祇園山鉾収納庫整備事業(平成29年12月議会)、中津江地区福祉保健施設移転整備事業(本年3月議会)もそうでしたが、団体や特定地域に、交付金・補助金を支出し、施設整備を行うような事業については、じっくり丁寧に取り組み、議会を二分しなければならないような案件のまま、議会に提案しないことを執行部には強く求めたいと思います。
今回の案件について、私は、いったんの全額減額を主張しましたが、天ヶ瀬温泉街の復興や事業実施そのものを否定しているのではなく、将来ビジョンを踏まえた効果ある事業としてほしいとの思いでいっぱいです。
なお、本会議での採決結果は、以下のとおり。本日の議長を除く出席議員は、20名。
・全額(1,522万8,000円)を削減する修正案・・・賛成3名(中野・中島・髙倉)
・一部(850万5,000円)を削除する修正案・・・賛成10名(大谷・日隈・溝口・井上・梶原・飯田・居川・三苫・松野・坂本盛) → 可否同数につき、議長が裁決。一部削除を可決。
議会としては、「天ヶ瀬温泉街復興プロジェクト事業」のうち、8月に計画された「天ヶ瀬温泉まつりウィーク」のみを減額することに、決定しました。
帰宅して、一杯飲みながら、ホルモンを焼きました🍺
その前後、多くの方から連絡をいただき、本日の議会の結果を報告しました。明日の新聞報道を見て、補足していきたいと思います。