「愛詩tel by shig」さまより
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ウチコトより
2017年03月08日
【缶のまま保存はNG?】開けた缶詰の保存どうしてる? ちゃんと知りたい缶詰のこと
保存に便利な缶詰。
忙しい時の献立にも大活躍ですね。
一度開けた缶詰の中身はどう保存していますか?
使い切れれば問題ありませんが、余ってしまった時には、保存方法や保存期間に迷いますよね。
今回はそんな<開けた缶詰の保存>についてご紹介します。
<開けた缶詰の保存の前に>「缶詰は長期保存できる?」
缶詰は、1800年代イギリスで発明されたとか。ナポレオンの時代、兵士の食料確保の目的で考えられたそうです。
缶詰は空気を除いて密閉し、真空の状態にして加熱殺菌し、中を無菌状態にします。
無菌状態で食物を腐敗させる菌や微生物がいないため、長期保存できるんですね。
開けた缶詰の保存はどうする?
缶詰は日持ちするというイメージがありますが、それは未開封での状態のこと。
缶詰の中身に保存料は使われていないそう。
一度開けると中身は腐りやすくなるので、注意が必要です。
缶の素材により、開けた缶詰の保存方法は異なります
一般的に缶詰の素材は鉄製のブリキ缶(鉄にスズメッキしたもの)か、アルミ製。
入れる中身によって内側がコーティングされます。
魚や野菜の缶詰は、主に内側を樹脂でコーティングしたもの、果実の缶詰は内面塗装していないブリキ缶(鉄にスズメッキしたもの)が使用されています。
このコーティングがあるかどうかで、保存上の注意点が異なるのでご注意ください。
以下に詳しくご紹介していきます。
なお、果物の缶詰で内側をコーティングをしない理由ですが、果物などに含まれている酸素をスズが吸収し、果物などの中身の品質が変化することを防いでくれるためだとか。
これは世界共通の仕様だそうですよ。
スズの濃度に関しては食品衛生法で規定されていて、溶け出た微量のスズは人体に蓄積しないで、排泄されてしまうことがわかっているようです。
出典:公益社団法人 日本缶詰びん詰レトルト食品協会「缶詰、びん詰、レトルト食品Q&A (安全性)」
一度開けた缶詰の保存<果物の缶詰の注意点とは?>
先ほどご紹介したように、果物の缶詰では、内面を塗装してないブリキ缶(鉄にスズメッキしたもの)が使われているため、開けてから缶のまま置いておくと、空気に触れてスズが溶けやすくなるそうです。
缶詰開封後は、必ず別の容器(ガラスや陶器、プラスチックなど)に移し替え、冷蔵庫に保存の上2~3日で食べきりましょう。
<魚介類や野菜の缶詰の場合>開けた缶詰の保存は?
魚介類や野菜の缶詰も、「もう一品」という時に便利ですよね。
開けた缶詰が余ってしまった場合、どのように保存すれば良いのでしょうか?
魚介類や野菜の缶詰に関しては、内面が塗装されている缶が使われているケースが多いので、そのまま冷蔵庫で保存でもあまり問題ないそうです。
ただし、一度開けた缶詰は密閉できないため、空気や微生物が入り込みやすく、中の食品は傷みやすい状態に。
蓋付きの密閉容器に移して、冷蔵庫で保存するほうがよいようです。
開封後は冷蔵庫で保管し、2,3日で使い切りましょう。
日頃からよく使う缶詰などは、使い切れるサイズを購入するよう意識しておくと良いですね。
未開封の缶詰も保存中、温度や湿度に注意が必要
未開封の缶詰は、温度変化や湿度の少ない所で保管しましょう。
缶詰は加熱殺菌し、空気や微生物などが入らないように密封しています。
しかし、どんな缶詰でも温度や湿度の高いところに長期間保存すると、品質は低下してしまいます。
コンロ下や暖房機器の近く、直射日光の当たるところなど、高温になりやすい場所での保管は避けましょう。
また、缶に錆が発生するのを避けるため、湿度の低い場所で保管すると良いそうです。
おわりに
いかがでしたか?
開けた缶詰の保存については「容器を移し替えて冷蔵庫で保存」が良さそうです。
なるべく使い切ることを意識して、開封した缶詰が残った場合は保存に気をつけたいですね。
参照:日本缶詰びん詰レトルト食品協会