さて今回の救命成功は、ラブハートです。
(ラブハートの親記事はこちら)
クリスマスのラブラブイベントを盛り上げる為に40鉢仕入れております。
(もちろんバレンタインのラブラブイベントでも仕入れます)
というのは建前で、観葉植物の陳列がクリスマスに負けて端に追いやられてから
ガクンと売上ペースが落ちたので、律儀に2倍発注をしていられなくなりました。
その為の苦肉の策、といいましょうか。
ラブハート(過去名、ラブリーハート)は乾燥、暗さに強いので
多少、倉庫にいる期間が長くても、しっかり頑張ってくれるいい子たちです。
しかし40鉢もくれば、根性のない子から弱ってきます。
それも葉っぱの根元から腐るように変色して、どろどろ溶けてしまいます。
これは一体、何が悪いんだろう?
と長年の疑問なのですが、まだ解消されてません!(大威張りですか)
今回の救命は、この溶けちゃう病ではなくて、水やりの注意点です。
基本中の基本なので、クリアされてる方は問題ありません。
読み(笑い)飛ばして下さいネ。
□ □ □
ラブハートは乾燥状態を好むので、水やりはほとんどしなくてもいいくらいですが
この、「水やりをしない子」に水をやるのが
素人には難しい!(素人代表、激白)
売り場で世話をしていると、乾燥を好む植物は総じて乾燥期間をとりますが
土がすっかり乾燥してしまって、水をやる時にはちっとも水を受け付けません。
今では鉢底からの水の流れ具合や、鉢の重みで
土が水分を含んだか含んでないかを判断できるようになりましたが
初期のころには、
水をやったんだからまあいいだろう
と思っておりました。これが、乾燥を好む子をも枯らしてしまう恐ろしさ。
生き物ですから、乾燥好きでも水は必要です。
土にしっかり水分を含んだか確かめましょう。
そして、またしっかり乾かして乾燥期間をとりましょう。
その土に水を含ませる、という感覚を分かってもらうために
まず、ラブハートの分解図です。
四角い鉢の中に黒ポットが入っていて
その中に苔に包まれたラブハートが入っています。
それをさらに分解。
苔をむくと、木の皮に包まれたラブハート出現。
この木の皮をむくと、ラブハートの根っこがちょろりと出てきますが
いたずらに根を傷めるので、ここまででやめておきます。
以前は、この状態で透明のパッケージに封入されて入荷していました。
これをどうしろと?!
と思ったのが今では懐かしいです。
まあそれはそうとして。
単に如雨露などで苔の上から水をやっても隙間から流れ出るだけで
中にはまったく届いていません。
↑この方法で水をやってから、分解図のように取り出して確認しましたが
内部は全く濡れていませんでした。
興味のある方はお試しを。
苔をしっかり湿らせて、木の皮の中にある根っこにまで水が行き届かないと
ラブハートは枯れてしまいます。
今は冬なので売り場ではまったく水は与えておりません。
こんなにカラカラでも大丈夫なの?!
と、時にお客様に心配していただきますが、大丈夫!なんです。
ラブハートは
水がほしいよ、のサインをしっかり出してくれます。
ハートの葉っぱが
なんだかしわしわになってきた?
ちょっと表面がでこぼこしてきた?
と思ったら、それは、水不足のサインです。(経験談)
この時にしっかりと水をやらないと、枯れてしまいます。
七咲の救急救命はひとつ覚えですから、当然、ここも水風呂です。
苔全体がしっかりと水を含むまで、鉢底から水を吸わせます。
(鉢が入るくらいの入れ物に水を張って、鉢ごと、しばらく浸しておきましょう)
翌日にはしわも消えて、はりとつやが出て
バーン!と復活します!!(経験談)
高い化粧品を使わなくても、水だけで、しわが消え、ハリとツヤ!
世の奥さまの羨望の的!感動です!
まあ、それはそれとして2。
この水風呂、時間をかけて水をやるのが面倒な人向けです。
売り場では、いろいろ込みで最大180鉢くらいいるので
この子の苔全体を丁寧に湿らせてあげるほど過保護にできません。
なので、乾燥して土が水を受け付けない子らには、
トレイに水を張って、一気に吸わせて一気にひきあげる戦法をとります。
皆様のおうちでは、普通に、霧吹きなどでじわじわ湿らせてあげてもいいです。
水をあげる時はたっぷりと、それからしっかりと乾燥。
(月に1度くらいでも大丈夫、と心強いコメントもいただきました♪)
お世話が簡単なのに、なぜか枯れる。とお嘆きの皆様。
乾燥している間は葉っぱのしわしわ具合を、
水をやったときは、中の苔の湿り具合を、見てあげる。
この2点を気をつけてあげると、そうそう枯れたりはしないと思います。
一度、お試しを。
□ □ □
そうそう枯れたりはしない!
と堂々と言えるのはですね、売り場で1年ほったらかしの子が健在だからです。
ハートの左部分が事故で折れてしまって売り物にならず
コーヒーのドリッパーに植えてやった子が、今だに生き生きしてます。
あまりに生き生きしてるで、実は、生きてないんじゃないか?と疑うほどです。
この子が成長して、蔓を伸ばすのを気長に待っているのですが
待っていること自体忘れそうです。
ラブハートに関しては、よく、成長したらどうなるんですか?
と、ご質問をいただくので
こうなるんですよぅ!
と見せてあげたいんですが、いったいいつになるのやら?
この子は木の皮を巻きつけたまま、サンセベリア培養土で植えましたが
多分、普通の木に成長させたい場合はこの皮をむいて
根をのびのび成長させると、木になると思います。
が
今は冬なのでやめておきましょう!
春になったら売り場で実験してみます。
芽が出ましたー!と、報告できるといいのですが。
実験してたことすら忘れそうなので・・・皆様も忘れたフリしてお待ちください。
冬の間は、水遣りは月一くらいでも大丈夫だと思います。
溶けるのは土が湿っていませんか?
おー!ありがとうございます!!
やっぱり溶けちゃう病は湿気ですか・・・。
冬に突入してからはまだ、脱落者は出ていないので
問題は夏の間の成長期かもしれません。
次の夏は通気性を確保して様子を見てみますネ
お客様にも、そのようにお伝えしてみます!
(ラブハート常連のお客様とナンデカシラネー?と言い合ってます/笑)
検索をかけたら素敵なブログにヒットして、大喜びで思わずコメントを書きました。
実は、我が家のラブハートがしおしおで水やりをしても復活しなくて困っていたのです。
おかげで参考になりました(*^-^)b
只今、水風呂に浸してます。
ありがとうございます。
他に我が家にはシンゴニウム(先日ご臨終)とクリプタンサスと多分めいげつ(札が無い状態で購入)があるので、大変参考になります。
またお邪魔いたします。
長文にて失礼いたします。
はじめまして!秋原サン♪ようこそおいで下さいました。
ヒットしてくださってありがとうございます
喜んで頂いて、コメントもいただけて、七咲は感無量です!
この水やりのポイントが、秋原サンのラブハートの
ツボをついているといいのですけれど。
やっぱり苔で木の皮が巻きついていましたか?
(結構曲者だと思います、この仕立て)
復活するように今夜一晩、ラブハートに声援を送っておきますネ!
当店では只今ラブハートが欠品中で入荷していません。
秋原サンのお陰で、久しぶりに懐かしく思い返せました。
こちらこそ有難うございます、なのです
シンゴもクリプスもメイも、七咲にはすっかりお馴染みです。
なんだか遠いような近くないような親戚みたいな気がします。
(えーつまりは他人のような気がしない、と…)
気が向いたらいつでも!気の向くままに長文でも!
残して行ってくださいませませ。大歓迎でございますヨ♪