2016年3月20日(日)北八ヶ岳 天狗
春分の日の 天狗岳 1 天狗岳の鼻からの続きです
↑クリックすると戻ります
肉刺の手当てを済ませてから
再び天狗を目指して歩を進めます
踏み出した足に痛みはありません
靴擦れはよくなるため
良いのか悪いのか…
手慣れたものとなってしまっていますσ(^^;)
これならば歩けます!
確信すれば 歩調も少なからず
先ほどよりは軽いものになるはずです
天狗の鼻
天狗の鼻の先に待っていたのは
急な斜面の登りでした
足の痛みの心配は 無くなったのですが
足どりは軽くなるどころか
肩で息をして登る羽目に…
その上岩の狭い尾根道で
下ってきた人とご対面すると 離合が難しく
渋滞を引き起こす原因となってしまいます
稲子岳とニュウ
天狗の鼻の岩場を過ぎて振り返れば
岩場の狭い所で 人の塊が止まっています
やはり離合で時間がかかるようです
譲り合いと
早めの判断で対応をしないと
難しい所で身動きが取れなくなります
一歩間違えると
切立った斜面を転がる事になりかねませんから…
その渋滞の岩の向こうに
稲子岳とその奥からニュウの頭が覗いています
さて…頂は目の前です
まだ続く急な登りを登り詰めた先に
東天狗の頭が待っています
東天狗 2645m
東天狗の上には 雪がなく
岩が出ています
それでも、冬山らしい姿で
人々を魅了しています
風もなく穏やかな間に 双耳峰の西側に歩を進め
西天狗岳の頂で休むことにしましょうか…
東天狗標識
惜しげもなく頭上に広がる碧い空
東天狗ここにあり!といわんばかりに 標識が天を突いて立っています
そんな標識の下で
歓喜の声を上げて休む人々の間を抜けて
西天狗へと向かいます
西天狗岳
東の峰と違って
何やら雪を被って鎮座するお姿が傍にあります
尾根つづきの双耳峰なのに
雪のつき方に違いがあるのでしょうか?
少し丸みを帯びたその稜線が
凛とした中にも優しさを漂わせ
来る人拒まずで誘います
西天狗への尾根道
白い流線形のような尾根
嫋やかに延びるその尾根に 引き寄せられるように向かっていきます
道中を寄り添ってついてくるように目にするのは
南八ヶ岳の姿です
硫黄岳野後ろに赤岳と阿弥陀岳
硫黄岳の平坦な尾根と大きな爆裂火口跡を正面に
その後ろから赤岳と 阿弥陀岳が覗いています
この風景はどのアングルからも同じように身近に見る事が出来ます
うしろの正面 だ~れ?
…そんな事を云いそうな赤岳と阿弥陀岳
そう思うのは私だけでしょうか?(^m^)
嫋やかに見えた尾根も
取りついてみれば 意外に急な斜面です
舐めてかかるわけにはまいりません
最後の急登を踏ん張って登ります
ただ、腐った雪ではなく 足元はしっかりとしており
歩きやすいと言えば 歩きやすい雪の稜線です
西天狗岳 2646m
1.8メートルもある標識は
雪の下から辛うじて頭を出しています
東天狗と違って こちらはなんと多くの雪が残っているのでしょう
標識の向こうには
南八ヶ岳のおなじみのお山が
顔を揃えてこちらを見ています
左 仙丈ヶ岳 右 駒ヶ岳
更にその向こうには 薄らと浮かぶ 仙丈ヶ岳と駒ヶ岳
ズームにすると その綿帽子を被った姿が はっきりと見えます
赤岳 中岳 阿弥陀岳
何度拝見しても、南八ヶ岳の面々は素晴らしいです
こうして見ていると 八ヶ岳は冬の装いが本当によく似合います
いつか厳冬期に 八ヶ岳の縦走をしてみたいものです
東天狗と桜坂から登ったコース尾根
以前桜平から入山し オーレン小屋を起点に
天狗岳~硫黄岳~峰の松目のコースを周ったことがあり
その記憶が戻ります
この前は あの尾根を歩いて東天狗に登ったのよね
そうだよ
登ったのは無積雪期だったからかしら
感じが違うように思うのですが…
そうか?
うん…
陽気なお天気に融けそうになりながら
他愛もない会話を楽しみます
西天狗岳山頂の様子
西から東天狗を望みながら
皆さん各々に休憩を取っています
かつて 雪のあるお山の頂で
こんなにのんびりと 過ごした事があったでしょうか
時間の過ぎるのも忘れて
暫し お山の異邦人となって溶け込んでいました
西天狗からのエスケープ・ルート
さて そろそろ帰りましょうか…
東天狗経由で戻ろうか…
えっ! 御冗談を!
いや? これも トレーニングだよ
いえ! 御遠慮申し上げます
目の前の尾根を登る事を考えると
御辞退申し上げるほかありません
私の切なる願いを聞き入れてもらって
エスケープさせて頂く事にしました
ほっ…
…と言っても 楽ではありません…
トラバースを苦手とする私にとっては
アイゼンを引っかけて転ばないように 必死のパッチでの歩きです
斜面に転がる雪塊が
なぜか 妙に不安を掻き立てます
大丈夫…大丈夫…
怖くない…怖くない…
心の中で呪文を唱えるように呟き歩きます
蓼科山と北八ヶ岳全貌
トラバースしながら見える景色は最高です
ヒヤヒヤしながらも
どこかに景色を楽しむ余裕はあるようです
矛盾した自分に ふと笑いが零れます
天狗の奥庭分岐
天狗の奥庭の分岐まで来ました
登りの時とは違い にぎやかです!
時間的にでしょうか?
人が何処から湧いたのでしょう
多くの人が休憩をしていました
奥庭を行こうか…
元来た道を行こうか…
ここで少し 思案しますが
天狗の奥庭…以前 ガスと雨の中を歩いた時の記憶が蘇り
元来た道を選択します
しかし…
すぐにその選択が間違っていたと気付きます…
後から後から 団体さんのパーテーが続々登ってきます
離合や譲り合いで かなりの時間ロスが出来てしまいます…
天狗の奥庭に下れば良かった…
ボソッとつぶやくと
チチが振り向いて 苦笑いします
ボチボチ 下ればいい…
その一言で 腹をくくって下る事にします
東の天狗と 西の天狗に別れを告げます
樹林帯の中へと一気に下って行きます
中山峠
今度は静かな峠です
あの賑わっていた様子から 一変したような静けさです
峠から 黒百合ヒュッテはもうすぐです
黒百合平 ヒュッテ
テントの数が減っていますが
賑やかさは登りの時と変わりません
再びここで休憩を取って
今度は渋の湯まで一気に下って行きます
渋の湯入口・唐沢鉱泉分岐
分岐の道を通過して行きます
まだまだ 緩やかな雪の樹林帯で
アイゼンも必要と思えないほどです
表面は融けだしており
ジュクジュクと湿気を含んだ
シャーベットの様な道となっている所が多く見られます
しかし…
登山口近くになるほどに 斜面は一変して急な勾配と化して行きます
この辺りの雪はまだ凍ったままの部分もあり
アイゼンは有った方が安全です
登山口
取り付きの橋が見えました
登り同様 ここでアイゼンを外す事にします
渋の湯
ここまで来ると本当にホッとします
ヤレヤレと言葉が漏れながらも
満足感に満ちています
程よい疲れが心地よい時でもあります
いつかまた
訪れましょう…
春分の日の 天狗岳 1 天狗岳の鼻からの続きです
↑クリックすると戻ります
肉刺の手当てを済ませてから
再び天狗を目指して歩を進めます
踏み出した足に痛みはありません
靴擦れはよくなるため
良いのか悪いのか…
手慣れたものとなってしまっていますσ(^^;)
これならば歩けます!
確信すれば 歩調も少なからず
先ほどよりは軽いものになるはずです
天狗の鼻
天狗の鼻の先に待っていたのは
急な斜面の登りでした
足の痛みの心配は 無くなったのですが
足どりは軽くなるどころか
肩で息をして登る羽目に…
その上岩の狭い尾根道で
下ってきた人とご対面すると 離合が難しく
渋滞を引き起こす原因となってしまいます
稲子岳とニュウ
天狗の鼻の岩場を過ぎて振り返れば
岩場の狭い所で 人の塊が止まっています
やはり離合で時間がかかるようです
譲り合いと
早めの判断で対応をしないと
難しい所で身動きが取れなくなります
一歩間違えると
切立った斜面を転がる事になりかねませんから…
その渋滞の岩の向こうに
稲子岳とその奥からニュウの頭が覗いています
さて…頂は目の前です
まだ続く急な登りを登り詰めた先に
東天狗の頭が待っています
東天狗 2645m
東天狗の上には 雪がなく
岩が出ています
それでも、冬山らしい姿で
人々を魅了しています
風もなく穏やかな間に 双耳峰の西側に歩を進め
西天狗岳の頂で休むことにしましょうか…
東天狗標識
惜しげもなく頭上に広がる碧い空
東天狗ここにあり!といわんばかりに 標識が天を突いて立っています
そんな標識の下で
歓喜の声を上げて休む人々の間を抜けて
西天狗へと向かいます
西天狗岳
東の峰と違って
何やら雪を被って鎮座するお姿が傍にあります
尾根つづきの双耳峰なのに
雪のつき方に違いがあるのでしょうか?
少し丸みを帯びたその稜線が
凛とした中にも優しさを漂わせ
来る人拒まずで誘います
西天狗への尾根道
白い流線形のような尾根
嫋やかに延びるその尾根に 引き寄せられるように向かっていきます
道中を寄り添ってついてくるように目にするのは
南八ヶ岳の姿です
硫黄岳野後ろに赤岳と阿弥陀岳
硫黄岳の平坦な尾根と大きな爆裂火口跡を正面に
その後ろから赤岳と 阿弥陀岳が覗いています
この風景はどのアングルからも同じように身近に見る事が出来ます
うしろの正面 だ~れ?
…そんな事を云いそうな赤岳と阿弥陀岳
そう思うのは私だけでしょうか?(^m^)
嫋やかに見えた尾根も
取りついてみれば 意外に急な斜面です
舐めてかかるわけにはまいりません
最後の急登を踏ん張って登ります
ただ、腐った雪ではなく 足元はしっかりとしており
歩きやすいと言えば 歩きやすい雪の稜線です
西天狗岳 2646m
1.8メートルもある標識は
雪の下から辛うじて頭を出しています
東天狗と違って こちらはなんと多くの雪が残っているのでしょう
標識の向こうには
南八ヶ岳のおなじみのお山が
顔を揃えてこちらを見ています
左 仙丈ヶ岳 右 駒ヶ岳
更にその向こうには 薄らと浮かぶ 仙丈ヶ岳と駒ヶ岳
ズームにすると その綿帽子を被った姿が はっきりと見えます
赤岳 中岳 阿弥陀岳
何度拝見しても、南八ヶ岳の面々は素晴らしいです
こうして見ていると 八ヶ岳は冬の装いが本当によく似合います
いつか厳冬期に 八ヶ岳の縦走をしてみたいものです
東天狗と桜坂から登ったコース尾根
以前桜平から入山し オーレン小屋を起点に
天狗岳~硫黄岳~峰の松目のコースを周ったことがあり
その記憶が戻ります
この前は あの尾根を歩いて東天狗に登ったのよね
そうだよ
登ったのは無積雪期だったからかしら
感じが違うように思うのですが…
そうか?
うん…
陽気なお天気に融けそうになりながら
他愛もない会話を楽しみます
西天狗岳山頂の様子
西から東天狗を望みながら
皆さん各々に休憩を取っています
かつて 雪のあるお山の頂で
こんなにのんびりと 過ごした事があったでしょうか
時間の過ぎるのも忘れて
暫し お山の異邦人となって溶け込んでいました
西天狗からのエスケープ・ルート
さて そろそろ帰りましょうか…
東天狗経由で戻ろうか…
えっ! 御冗談を!
いや? これも トレーニングだよ
いえ! 御遠慮申し上げます
目の前の尾根を登る事を考えると
御辞退申し上げるほかありません
私の切なる願いを聞き入れてもらって
エスケープさせて頂く事にしました
ほっ…
…と言っても 楽ではありません…
トラバースを苦手とする私にとっては
アイゼンを引っかけて転ばないように 必死のパッチでの歩きです
斜面に転がる雪塊が
なぜか 妙に不安を掻き立てます
大丈夫…大丈夫…
怖くない…怖くない…
心の中で呪文を唱えるように呟き歩きます
蓼科山と北八ヶ岳全貌
トラバースしながら見える景色は最高です
ヒヤヒヤしながらも
どこかに景色を楽しむ余裕はあるようです
矛盾した自分に ふと笑いが零れます
天狗の奥庭分岐
天狗の奥庭の分岐まで来ました
登りの時とは違い にぎやかです!
時間的にでしょうか?
人が何処から湧いたのでしょう
多くの人が休憩をしていました
奥庭を行こうか…
元来た道を行こうか…
ここで少し 思案しますが
天狗の奥庭…以前 ガスと雨の中を歩いた時の記憶が蘇り
元来た道を選択します
しかし…
すぐにその選択が間違っていたと気付きます…
後から後から 団体さんのパーテーが続々登ってきます
離合や譲り合いで かなりの時間ロスが出来てしまいます…
天狗の奥庭に下れば良かった…
ボソッとつぶやくと
チチが振り向いて 苦笑いします
ボチボチ 下ればいい…
その一言で 腹をくくって下る事にします
東の天狗と 西の天狗に別れを告げます
樹林帯の中へと一気に下って行きます
中山峠
今度は静かな峠です
あの賑わっていた様子から 一変したような静けさです
峠から 黒百合ヒュッテはもうすぐです
黒百合平 ヒュッテ
テントの数が減っていますが
賑やかさは登りの時と変わりません
再びここで休憩を取って
今度は渋の湯まで一気に下って行きます
渋の湯入口・唐沢鉱泉分岐
分岐の道を通過して行きます
まだまだ 緩やかな雪の樹林帯で
アイゼンも必要と思えないほどです
表面は融けだしており
ジュクジュクと湿気を含んだ
シャーベットの様な道となっている所が多く見られます
しかし…
登山口近くになるほどに 斜面は一変して急な勾配と化して行きます
この辺りの雪はまだ凍ったままの部分もあり
アイゼンは有った方が安全です
登山口
取り付きの橋が見えました
登り同様 ここでアイゼンを外す事にします
渋の湯
ここまで来ると本当にホッとします
ヤレヤレと言葉が漏れながらも
満足感に満ちています
程よい疲れが心地よい時でもあります
いつかまた
訪れましょう…
終
渋の湯の温泉は
おひとり様1000円とは少し高めですが
良い温泉と聞き 下山後 利用させていただきました
26度の源泉は 硫黄の匂いも濃く
乳白色をしていて いつまでも体から硫黄の匂いが離れません
温泉好きには たまらない温泉だと思います
おひとり様1000円とは少し高めですが
良い温泉と聞き 下山後 利用させていただきました
26度の源泉は 硫黄の匂いも濃く
乳白色をしていて いつまでも体から硫黄の匂いが離れません
温泉好きには たまらない温泉だと思います
八ヶ岳の天狗岳に来られていましたか。
素晴らしい「八ヶ岳ブルー」の空の下、雪山と絶景を
楽しむことができ、良かったですね。
私達は冬の天狗岳は歩いたことはありませんが、今年
も2月に同じような「八ヶ岳ブルー」の日、隣の北横岳・
縞枯山を歩き、雪山と絶景を楽しみました。
八ヶ岳からの眺望は素晴らしいですね。
来冬、天狗岳を同じコースで歩ければと思っています。
何しろ天候に恵まれたことがよかったですよね。
相変わらず、このコースは人気がありますね。
ヒュッテのテントの数が物語っていますね。
無事登頂、おめでとう。
山頂で憩う登山者たち
その表情は伺えませんが
背中に「やったぜ」という文字が見える様です。
しかし雪の八ヶ岳
何だか別の山を見ている様でした。
いいですね、私も登ってみたい・・・もう無理かな?頑張れば行けるかな?
そんな想いが交錯します。
すっかり魅了されました。
ありがとう。
レスが遅くなってスミマセン
八ヶ岳ブルーを漸く見る事が出来た気持ちです
雲一つない空に雪肌の山がよく映えます
このコースは人気のようで人も多く
トレースもついていますから
雪山にしては 比較的登りやすいお山かもしれません
今回はお天気に恵まれ
本当にラッキーでした
来年 八ヶ岳ブルーを楽しめるといいですね
そのレポ、楽しみにしております
コメントをありがとうございます
レスが遅くなってすみません(汗)
本当に人気が伺えるコースのようです
渋の湯は初めてでしたが
八ヶ岳はどのコースも 面白いですね
冬は純白に包まれ 夏は緑の苔むした神秘の世界になり
本当に色々なお顔が見られます
又 登りたくなるお山ですね
コメントをありがとうございます♪
足は大丈夫です
ありがとうございます
お天気にも恵まれ
登られた方のお顔は 満足そうでした
嬉しそうにカメラを向けては 歓喜に酔っているようでした♪
たか様
私も冬の天狗岳無理かも…って思っていましたが
来てみれば いつの間にか頂に立つことができておりました
ゆっくりとご自身のペースで歩けば
登れないでしょうか?
確かに 昔の様には行きませんが…
若いころとは違った感触を味わう事が出来るように思う私です
無理はいけませんが
行けそうだったら 行ってみて考えるのもいいのかしら?
腰も膝も、ほかにも色々と
問題を抱えた体を持つ私は
いつもそうしているから…
ごめんなさい
凄く自己勝手な事を書いてしまいました…
いつまでも、登りたいお山に 自分のペースで登れるといいですね♪
コメントをありがとうございます