赤抜沢ノ頭からの続きです
漸く 最終章へ…σ(^^;)
赤抜沢ノ頭から白鳳峠への道は余り人が行かないのでしょうか…
急に人の姿が消えてしまい 二人だけの山歩きになります
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早川尾根
カラマツとハイマツ そしてシャクナゲの木々が混在するヤセ尾根がつづきます
決してなだらかなものではなく 意外に変化に富んだ稜線歩きを味わえます
この時はルンルン気分♪
痩せ尾根の稜線歩きを楽しみます
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登ったと思ったら 激下り
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またまた 岩の間の急な登り…
だけど展望良く 気持ち的には爽快で楽しんでいます♪
花崗岩特有の岩肌を見せた稜線は
青い空によく映え 本当に気持ちがいいのですが…
油断すると突風に煽られ グッと身を構えて対抗する事に…
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寄り添うように白根三山の山々が…♪
その姿を見ながら 白砂と岩の稜線を歩きます
しかし! やはり、風が邪魔するように 吹きつけてきます
風さん やきもちですか?
それとも ただの悪戯心?
お山を綺麗に見せてくれているのは 風さんのお陰…
雲さんを 退散させてくれたのですもの
ありがとう ありがとう…
だから、ほんの少し 力を緩めて頂けませんか?
風さんにお願いするけど
聞き入れてはくれそうもありません…
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色白の山肌 サクサクと歩きます
白砂のトラバースするときは
風さんに押されながら サッサと慎重に渡ります
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高嶺が近づいてきます
その向こうで北岳が様子を窺っております
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高嶺への急な登りが立ちはだかります
もう少しです!
ハイマツの間を抜けて参りましょう…!
ここを抜けると、あとは下り…
(この時は 早川尾根の事を 安易に考えていたのです)
ほれ!ガンバ!
ガンバ!
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大きな岩の尾根道に
こんな岩壁も…越えて見せます 何のその!
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岩の向こうに何が見えますか
このまま天まで 登りましょうか…
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振り返るとオベリスクが…
あそこから ここまで歩いたのですね
稜線を目で追いながら ため息一つ…
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現実に戻って 岩を越えてみれば ハイマツの中…
少し緩やかな稜線が延びています まだ… 着かないのですね…
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振り返ったチチに写真を撮られます
私! オベリスクと並んで記念撮影…?
おぉ~♪ 同じ背丈だったの…?
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北岳と仙丈ヶ岳
進む尾根の先に見えるのは
右に仙丈ヶ岳 左に冠雪の北岳
そのちょうど真ん中のもっこり尾根が 高嶺?
もうすぐです♪ もうすぐです♪
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高嶺 2778.8m
高峰の標識と北岳の記念撮影
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高嶺からの振り返ってみる早川尾根
馬の背のような稜線
振り返るたびに 少しずつ姿を変えて見えるような…?
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甲斐駒ヶ岳
高嶺を越える時に 前方に見えるは甲斐駒ヶ岳…
以前登った甲斐駒ヶ岳を思い出しながら 下って行きます
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高嶺からの先も また…急な下り…
岩尾根の本性を見せ始めます
岩尾根はダケカンバを添えながら 道は落ちてます
所々、クライミングダウンをしなければ
ザックが当たってバランスを崩しそうになる所も…
鎖はありません
ロープもありません
だけど、しっかりとホールドを確認して下れば 大丈夫です…が
用心にこした事はありません
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北岳と広河原と大樺沢
ここからは、常に 北岳が前方で構える様に鎮座して
目を楽しませてくれます
チチが
北岳には 広河原から あの大樺沢を登って行くんだよ
昔 自分が登った時の事を思い出しながら
懐かしそうに教えてくれます
標高の問題が 私にはありますが いつか登って見たい
富士山の次に高いお山…北岳…
憧れます♪
何と悠然と神々しいお姿…いつの日か…
そう語りかけながら下って行きます
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ハイマツの広がる広い尾根
その向こうに見える甲斐駒ヶ岳もまた
常に前向きに構えております♪
展望に恵まれた道は、意外に急で
変成岩の岩屑を踏んで下るため 少々歩きにくいです
それでも、このときは然程しんどいと思う事もなく
景色を楽しみながら 下って行きます
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ここでも 北岳の美しさに圧倒されます
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ダケカンバ混じりの樹林帯の中へとはいって行きます
暫し 北岳とお別れです
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急な下りの樹林帯 木漏れ日が優しげに注がれます
樹林が風よけになって 風の脅威から守られた時でもあります
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白鳳峠
ここから広河原へと下りますが
このまま早川尾根へと進むならば
アサヨ峰を経由して北沢へと下れます
もしくは 甲斐駒ヶ岳への道もつづきます
この早川尾根…白鳳峠からの道も人は少なさそう
…行ってみたい…
そんな衝動に駆られながらも…
広河原へと下って行きます
そして…ここから 試練は始りだすのです…
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白鳳峠の樹林帯から抜け出ると
目の前に 再び北岳が姿を現し
それに向かうかのように ゴーロが広がります
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北岳を見ながら
広いゴーロの道を下っていきます
どんどん下っていきます
時折 北岳に目を移し 見入ってしまうと
躓いてしまいそうになりますので…用心
用心
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どこまでつづくこのゴーロ
ころころ転がる方が どんなに早かろう…
膝も笑うよ このゴーロ
頑張って…
頑張って…
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ゴーロ地帯から樹林帯に入って ホッとします
急な樹林帯の道だけど まだこの方が 歩きやすい…?
甘かった…
倒木 浮き石 苔付きの岩…
崩れた斜面にははしご付き…
悪路という悪名高き樹林帯…
下れば下るほどに 急斜面…
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下って
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下って
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下ります~
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下ったハシゴ 振り返ると デ~ン!
なんでも 最近 滑落事故も… 遭ったところらしいです…
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ハシゴの次は
戯れた土と砂と小石の道が 急降下…
傍には倒木 荒れてます
油断すると 落石発生!要注意!
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次は岩場の急登 その先?
岩を巻くようなトラバースが待ってます
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ありがたや~ 山道のかけ橋?
渡れば滑りそう…
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見た目以上に…危険です
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ねぇ… この急斜面 まだ 続きますか…
膝が泣きだしております…
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ご遠慮は致しません
下れば下るほど 急斜面となって お迎え致します…
げっ!
結局このまま 登山口まで続きます
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白鳳峠入口の標識
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白鳳峠入り口
南アルプス林道に出た時は…ホッとしました…
そして、一気に虚脱と疲労感が襲います
膝が 悲鳴を上げます
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林道を歩きながら
もう少しだから 私の膝よ!頑張れ!
励まし 励まし…広河原へと向かいます
疲れを感じながらも
安堵した気持ちと
ガクガク泣いている膝を励ましながら林道を歩いていると
チチが ぽつりと言います
白鳳峠からの道は…
無事に通過で来た…そう思う事よりも
危険なポイントをしっかりと 危険と認識して歩く事が大切だよ…
危険な個所を 危険と認識できなかったら
その方が もっと危険な事だから…
うんうん…うなづく私でした
こうして お山は 意外な所で
教えてくれる事が多いような気がします
高度ばかりが難しいお山ではなく
低い所でも 危険は一杯…心してお山を愉しまねば…
チチの言葉…
私への戒めの言葉として 心に刻みます
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山々は 何事もなかったかのように
色づいたすそ野を広げ
まるで十二単の女人のように
静かに佇み こちらを見ながら ただ笑うだけでした…
終
長編にお付き合いありがとうございます
コメントも頂き励みになっております
これからもよろしくお願い致します
広河原から夜叉神駐車場までは
路線バスを利用して駐車場に戻る予定でしたが、
広河原に着いた時間では1時間30分以上バスを待つことになるもよう…
ちょうど近づいてきたドライバーさんに
「運良く2名乗車できるよ」と声をかけて貰い
乗合タクシーに乗車することになりました
少し割高ですが 高速道路の渋滞を避けるために
時間を お金で買ったと思えば 安いかも…(^m^
料金は1,200円(乗車料金1,100円+協力金100円)
乗合タクシーは定員になると出発する様です
料金は前払いで、この時は乗車と同時に出発してくれました
お山情報
地蔵岳以降のルートは注意個所があります。
・高嶺直下の岩場の下降(鎖やFIXなどは有りません)
・その後、広い這松の尾根に出ますが、標布が劣化し見つけにくく、ガスっている時は要注意です。
・白鳳峠からのゴーロ以降の樹林帯の中は一部かなり荒れています。
倒木や崩れで登山道が寸断されている中をどうにか通れる様に手を加えていました。
・鉄梯子の前後は要注意。
・初心者には厳しく必ず熟練者の同伴が必要です。
立寄りの湯:金山沢温泉 850円
漸く 最終章へ…σ(^^;)
赤抜沢ノ頭から白鳳峠への道は余り人が行かないのでしょうか…
急に人の姿が消えてしまい 二人だけの山歩きになります
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早川尾根
カラマツとハイマツ そしてシャクナゲの木々が混在するヤセ尾根がつづきます
決してなだらかなものではなく 意外に変化に富んだ稜線歩きを味わえます
この時はルンルン気分♪
痩せ尾根の稜線歩きを楽しみます
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登ったと思ったら 激下り
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またまた 岩の間の急な登り…
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だけど展望良く 気持ち的には爽快で楽しんでいます♪
花崗岩特有の岩肌を見せた稜線は
青い空によく映え 本当に気持ちがいいのですが…
油断すると突風に煽られ グッと身を構えて対抗する事に…
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寄り添うように白根三山の山々が…♪
その姿を見ながら 白砂と岩の稜線を歩きます
しかし! やはり、風が邪魔するように 吹きつけてきます
風さん やきもちですか?
それとも ただの悪戯心?
お山を綺麗に見せてくれているのは 風さんのお陰…
雲さんを 退散させてくれたのですもの
ありがとう ありがとう…
だから、ほんの少し 力を緩めて頂けませんか?
風さんにお願いするけど
聞き入れてはくれそうもありません…

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色白の山肌 サクサクと歩きます
白砂のトラバースするときは
風さんに押されながら サッサと慎重に渡ります
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高嶺が近づいてきます
その向こうで北岳が様子を窺っております
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高嶺への急な登りが立ちはだかります
もう少しです!
ハイマツの間を抜けて参りましょう…!
ここを抜けると、あとは下り…
(この時は 早川尾根の事を 安易に考えていたのです)
ほれ!ガンバ!
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大きな岩の尾根道に
こんな岩壁も…越えて見せます 何のその!
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岩の向こうに何が見えますか
このまま天まで 登りましょうか…
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振り返るとオベリスクが…
あそこから ここまで歩いたのですね
稜線を目で追いながら ため息一つ…
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現実に戻って 岩を越えてみれば ハイマツの中…
少し緩やかな稜線が延びています まだ… 着かないのですね…
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振り返ったチチに写真を撮られます
私! オベリスクと並んで記念撮影…?
おぉ~♪ 同じ背丈だったの…?
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北岳と仙丈ヶ岳
進む尾根の先に見えるのは
右に仙丈ヶ岳 左に冠雪の北岳
そのちょうど真ん中のもっこり尾根が 高嶺?
もうすぐです♪ もうすぐです♪
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高嶺 2778.8m
高峰の標識と北岳の記念撮影
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高嶺からの振り返ってみる早川尾根
馬の背のような稜線
振り返るたびに 少しずつ姿を変えて見えるような…?
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甲斐駒ヶ岳
高嶺を越える時に 前方に見えるは甲斐駒ヶ岳…
以前登った甲斐駒ヶ岳を思い出しながら 下って行きます
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高嶺からの先も また…急な下り…
岩尾根の本性を見せ始めます
岩尾根はダケカンバを添えながら 道は落ちてます
所々、クライミングダウンをしなければ
ザックが当たってバランスを崩しそうになる所も…
鎖はありません
ロープもありません
だけど、しっかりとホールドを確認して下れば 大丈夫です…が
用心にこした事はありません
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北岳と広河原と大樺沢
ここからは、常に 北岳が前方で構える様に鎮座して
目を楽しませてくれます
チチが
北岳には 広河原から あの大樺沢を登って行くんだよ
昔 自分が登った時の事を思い出しながら
懐かしそうに教えてくれます
標高の問題が 私にはありますが いつか登って見たい
富士山の次に高いお山…北岳…
憧れます♪
何と悠然と神々しいお姿…いつの日か…
そう語りかけながら下って行きます
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ハイマツの広がる広い尾根
その向こうに見える甲斐駒ヶ岳もまた
常に前向きに構えております♪
展望に恵まれた道は、意外に急で
変成岩の岩屑を踏んで下るため 少々歩きにくいです
それでも、このときは然程しんどいと思う事もなく
景色を楽しみながら 下って行きます
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ここでも 北岳の美しさに圧倒されます
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ダケカンバ混じりの樹林帯の中へとはいって行きます
暫し 北岳とお別れです
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急な下りの樹林帯 木漏れ日が優しげに注がれます
樹林が風よけになって 風の脅威から守られた時でもあります
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白鳳峠
ここから広河原へと下りますが
このまま早川尾根へと進むならば
アサヨ峰を経由して北沢へと下れます
もしくは 甲斐駒ヶ岳への道もつづきます
この早川尾根…白鳳峠からの道も人は少なさそう
…行ってみたい…
そんな衝動に駆られながらも…
広河原へと下って行きます
そして…ここから 試練は始りだすのです…
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白鳳峠の樹林帯から抜け出ると
目の前に 再び北岳が姿を現し
それに向かうかのように ゴーロが広がります
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北岳を見ながら
広いゴーロの道を下っていきます
どんどん下っていきます
時折 北岳に目を移し 見入ってしまうと
躓いてしまいそうになりますので…用心
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どこまでつづくこのゴーロ
ころころ転がる方が どんなに早かろう…
膝も笑うよ このゴーロ
頑張って…
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頑張って…
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ゴーロ地帯から樹林帯に入って ホッとします
急な樹林帯の道だけど まだこの方が 歩きやすい…?
甘かった…
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倒木 浮き石 苔付きの岩…
崩れた斜面にははしご付き…
悪路という悪名高き樹林帯…
下れば下るほどに 急斜面…
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下って
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下って
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下ります~
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下ったハシゴ 振り返ると デ~ン!
なんでも 最近 滑落事故も… 遭ったところらしいです…
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ハシゴの次は
戯れた土と砂と小石の道が 急降下…
傍には倒木 荒れてます
油断すると 落石発生!要注意!
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次は岩場の急登 その先?
岩を巻くようなトラバースが待ってます
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ありがたや~ 山道のかけ橋?
渡れば滑りそう…
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見た目以上に…危険です
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ねぇ… この急斜面 まだ 続きますか…
膝が泣きだしております…
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ご遠慮は致しません
下れば下るほど 急斜面となって お迎え致します…
げっ!
結局このまま 登山口まで続きます
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白鳳峠入口の標識
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白鳳峠入り口
南アルプス林道に出た時は…ホッとしました…
そして、一気に虚脱と疲労感が襲います
膝が 悲鳴を上げます
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林道を歩きながら
もう少しだから 私の膝よ!頑張れ!
励まし 励まし…広河原へと向かいます
疲れを感じながらも
安堵した気持ちと
ガクガク泣いている膝を励ましながら林道を歩いていると
チチが ぽつりと言います
白鳳峠からの道は…
無事に通過で来た…そう思う事よりも
危険なポイントをしっかりと 危険と認識して歩く事が大切だよ…
危険な個所を 危険と認識できなかったら
その方が もっと危険な事だから…
うんうん…うなづく私でした
こうして お山は 意外な所で
教えてくれる事が多いような気がします
高度ばかりが難しいお山ではなく
低い所でも 危険は一杯…心してお山を愉しまねば…
チチの言葉…
私への戒めの言葉として 心に刻みます
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山々は 何事もなかったかのように
色づいたすそ野を広げ
まるで十二単の女人のように
静かに佇み こちらを見ながら ただ笑うだけでした…
終
長編にお付き合いありがとうございます
コメントも頂き励みになっております
これからもよろしくお願い致します
広河原から夜叉神駐車場までは
路線バスを利用して駐車場に戻る予定でしたが、
広河原に着いた時間では1時間30分以上バスを待つことになるもよう…
ちょうど近づいてきたドライバーさんに
「運良く2名乗車できるよ」と声をかけて貰い
乗合タクシーに乗車することになりました
少し割高ですが 高速道路の渋滞を避けるために
時間を お金で買ったと思えば 安いかも…(^m^
料金は1,200円(乗車料金1,100円+協力金100円)
乗合タクシーは定員になると出発する様です
料金は前払いで、この時は乗車と同時に出発してくれました
お山情報
地蔵岳以降のルートは注意個所があります。
・高嶺直下の岩場の下降(鎖やFIXなどは有りません)
・その後、広い這松の尾根に出ますが、標布が劣化し見つけにくく、ガスっている時は要注意です。
・白鳳峠からのゴーロ以降の樹林帯の中は一部かなり荒れています。
倒木や崩れで登山道が寸断されている中をどうにか通れる様に手を加えていました。
・鉄梯子の前後は要注意。
・初心者には厳しく必ず熟練者の同伴が必要です。
立寄りの湯:金山沢温泉 850円
昨年北岳から見た高峰は鋭峰でしたので、
意外でした。
白鳳峠からの下りは、思っていた以上にえぐい角度。
わたしは、この峠を登り夜叉神に下るコース選択をしたいなと感想になりましたが思いました。
次はいづこの山へ
その場に行くと 微妙なもっこり感のお山でした
しかし登りはさすがに急登でしたが(笑)
岩の感じも 決してやさしげなお山ではありませんでした
だけど、景色は本当に恵まれた頂です
白鳳峠の下りは 予想だにしない急な下り…
こちらを登られている方に数名お会いしましたが
結構大変そう…
登るも 下るも 根性が要りそうです
錫杖様が今度 逆コースを登られた時の感想を
今から楽しみにしてしまいます(^^)
次は どこぞのお山に身を潜めましょう…
地図と写真のにらみ合いです♪
初冬の井出達の剱岳…
その周辺の紅葉の様子を楽しみにしております
コメントをありがとうございます♪
こちらは、その上に厳しさが付くのですね。
今の私には残念ですが真似が出来そうに有りません。
でも、面白そう (気持ちだけがそう言ってます)
厳しい登山道を下りつつ一寸足を止めてカメラをむけられたのでしょう甲斐駒や北岳の雄姿
素晴らしいですね。
こうして拝見させて頂いていますと
来年は私も登っていないアルプスを目指そう!と思ってしまいますが
出来るの?無理じゃない?ともう一人の私の囁きが聞こえてしまいました。
お疲れ様
私にとりましても心に残るnanekobiさんの鳳凰三山でした。
私もしんどかった記憶が残っております
>今の私には残念ですが真似が出来そうに有りません
膝が辛いところなのでしょうか…?
急な下りは、確かに膝や腰にきますね…
今・・まだ…痛み残っています(笑)
景色は本当に素敵でしたし
何よりも、人が少なかったです
>出来るの?無理じゃない?ともう一人の私の囁きが聞こえてしまいました。
私も、いつも迷っていますが
えいっ!って感じで 行っちゃいます
その無謀さに チチの方がハラハラしていますが…(笑)
ゆっくりと登ればいいかな?
昔のようには絶対行かないから…と
言い聞かせながら 行きたいお山…
自分の中だけの百名山目指しています♪
どこかのアルプスでお会いできるかしら?
>私にとりましても心に残るnanekobiさんの鳳凰三山でした。
とても嬉しいお言葉 ありがとうございます
何よりも心に沁みてきます
いつも 心に残るコメントをありがとうございます♪
きめ細かな山行記についつい引きこまれような
楽しいレポですね。いつぞや挑戦した甲斐駒からの鳳凰三山のオベリスクを確認したときは必ず其処にもと願ったものの今だに叶っておりません、北沢峠を基点に甲斐駒&千丈と廻りましたが 甲斐駒は時間切れで駒津峰であえなく撤退の苦い思い出がありました。やはりアルプスは懐ふかい山でしたね。自分達も今夏はポピュラーな展望コースの燕岳~常念~蝶ヶ岳を楽しんできました。ただ九州からは往復の日程が余分にかかり、いつもなかなか大変でしたね。
また宜しくお願いします。
出来れば、梯・鎖は避けたいですが(笑)
こちらも風に悩ませられたようですね。
この風で雲ひとつない好天気に恵まれますが、吹いて
ほしい時とそうでない時がありますよね。
我々はいつも贅沢なことを考えてしまいます。(苦笑)
私の方はちょくちょくと
山帽子様のブログにお邪魔させていただております
九重山系のお山の紅葉
楽しませて頂いております♪
>きめ細かな山行記についつい引きこまれような…
くすぐったい気持になりますが
そう言っていただけると、励みになり 素直に喜んでしまいます(^O^)
ありがとうございます♪
九州からでは 本当にアクセス面で大変ですよね
こちらから 九州に行くのですら 日数がその分要りますし…
お気持ち凄く伝わります
それでも、北や南方面まで足を延ばされているのですね♪
もしかしたら、どちらかでニアミスなんて事あるのかもですね
今年の冬は九州に行く予定にしております♪
こちらこそ、よろしくお願いいたします♪
コメントありがとうございます♪
遮る所のない風は ちょっときつめに体当たりしてきますから
大変ですよね♪
高嶺から広河原へのルート 参考になりましたか?
それは、とても嬉しいお言葉です♪
だけど、ハシゴがあり、その場に鎖がなかったり…
本当に気をつけなければならない道だと
私は感じました
北岳を見て下る景色は 感無量ではありましたが…(笑)
本当に 人って勝手なものかもしれませんね♪
自然はありのままの姿で迎えてくれているのに
文句ばかり言うのは 人間だけかもですね(笑)
いつも コメントありがとうございます♪