2019年9月15日(日) 北岳
広河原 大樺沢からの続きです
道沿いに咲く野の花も
夏から秋へ移り変わり
季節顔になっています
ノコンギク
イタドリ
広河原バス停からゲートを越えて
すこし上流へと歩いていくと 左側に
野呂川にかかる吊橋の入口が見えてきます
野呂川沿いの道から・・・
野呂川の吊橋
広河原山荘
吊橋を渡って右側に広河原山荘が見えてきます
この時間は人の賑わいも少なく
森の中に溶け込むように佇んで
窓から洩れる灯が妙に暖かく感じます
この山荘では 夕食にワインが出されるらしく
ちょっと気になる所です♪
しかし 今回は素通りです・・・
その左横手から 大樺沢の左岸へと登っていきます
標識に従ってツガ林へ
気になる広河原山荘・・・
大樺沢左岸へと登る
広河原山荘からは
ツガ林の原生林を登っていきます
勾配は然程きついものではありませんが
登りには変わりなく
重く感じる体を前に押し出すように
ゆっくりとペースを考えながら登ります
コウシンヤマハッカの花
クサボタンの果実
レイジンソウ
大樺沢コース
白根御池分岐を左に進み
大樺沢を詰めて二俣へと向かいます
コウシンヤマハッカ
沢沿いに登る道には
秋のお花が一杯! 中でも
コウシンヤマハッカが多く目に留まります
ゴマナ
そしてゴマナも・・・
葉がゴマの葉に似ているキク科のお花
若芽は山菜としても知られています♪
思わず こんなに沢山食材が・・・
なんて思ってはいけませんね・・・
梯子?
大樺沢
水量が多いのか少ないのか
よくは分かりませんが ここで見る流れは
力強く流れ その音で声も届かないほど・・・
キオン
クサボタン
ヤマホタルブクロ
台風などの災害で
押し出された岩石や倒木!
この辺りの沢の道から よく目立ちます
何度も付け替えたのか
それもと補強してきたのか
古いもの 新しいもの 様々な木道が
行く先の手助けをしてくています
キツリフネもいっぱい!
正面顔のキツリフネ
左岸の山腹より覗ける観音岳
時折視界が開けた向こうに
鳳凰三山の山が見えます
まだまだ遠くに感じますが
覗ける遠望は 心を癒し楽しませてくれます
木橋を渡って右岸へ
イヤリトリカブト
仮設橋
大樺沢
何度・・・大樺沢の流れを見ながら
左右の岸を往来するのでしょう・・・
木の橋・・・ 仮設の橋・・・ そして
渡渉と言い難い渡渉を繰り返し
高度を稼いでいきます
沢を渡渉する際に見上げると
遠景に見える稜線が眩しい・・・
その一番低い鞍部が八本歯ノコルの様です
ただ ここから見る稜線は
まだまだ遠くにありました・・・
ハンゴンソウ
サラシナショウ
小川に架かる木の橋
大樺沢の支流を幾度か渡り返して登ります
自然災害によって崩壊した部分には
木の橋などが設けられるなど
道は管理された中で導いてくれて
心配することは無く歩けます
ただ・・・
体が重くしんどい・・・
自分が考えていた以上に
体調の悪さを感じています
足が重く前に進めず
後続者にどんどん抜かされていきます
まだ 歩き始めて間がないのに・・・
これで大丈夫?なのかと
不安が付きまとい始めます・・・
勾配はさらにきつくなる・・・
どんどんチチとの距離が開くばかり
姿が見えるところでチチの足が止まり
私を待つ・・・ これが繰り返されます
まだ標高は2000を超えてはいないはず・・・
なぜ・・・ こんなに体が重い・・・
歩き始めてから ずっと
自分の体と向き合いつつ登ります
そんな中でも
空はあくまでも明るく
樹林の中の空気は涼しく
機嫌のよい山の神様の吐息が聞こえそう・・・
お天気であることが救いかもしれません・・・
二俣まで まだ1時間も・・・
仮設橋がまた見えます
今日は橋を渡らずとも 対岸へ行けそうですが
先に渡ったチチがカメラをこちらに向けています・・・
なので・・・
ちょっとモデルになった気分で
仮設の橋を渡ります
大樺沢の左岸に渡ります
ちょっとモデル気分♪
ここからは大樺沢の左岸を詰め
大樺沢二俣を目指します
ここからもまだ しばらく・・・
広葉樹林帯の中の急な登りが続きます
もうそろそろ体が慣れてきても良いはずなのに
中々モードの切り替えてできないように
しんどい思いも続きます
樹林帯の急登
北岳が顔を出す
樹林帯を抜けると 草付きの斜面がひろがり
景色は一変します
大樺沢に残る少しの雪渓と
その先に八本歯のコルが見えてきて
テンションが上がる・・・ところです・・・
私は・・・
足が止まり その景色に息をのみます・・・
そしてチチは・・・
この景色になってから
クライマーズ・ハイになって行く
チチの後ろ姿を追う事に・・・
体調の戻らない私は 早く休みたい一心で
二俣への急登を忍の一文字で登っていきます
髪の毛は水を被ったように汗で濡れているのに
体は余り汗をかかず
普段ならびっしょり濡れている服も
まだ乾いたままです
何かがおかしい・・・
そう感じても 何がおかしいのか
わからない・・・
足が前に出るからまだ大丈夫・・・
そう言い聞かせながら
黙々と登っていきます
センジョウアザミ
ミゾガワソウ
背の高い草原のお花畑に変わって
開けた展望に歓喜したいところでしたが
この時すでに 疲労感が襲って
足を前に出すのが辛くなってきています・・・
止めようか・・・
嫌だ・・・
自問自答しながら登る事の始まりでした
ハクサンフウロ
センジュガンピ
キタダケトリカブト
そして・・・
大樺沢二俣につきました
大樺沢二俣
二俣の休憩様子
二俣には夏場だけに設置された
チップ制(100円)の簡易公衆トイレがあり
そこから少し離れた広い所で
先行者の方たちも一休みされております
その横をかき分けるようにして
休める所を探す私・・・
チチの ここで休もうという言葉より先に
ザックを放り出し 座り込む私が居ました
これで登れるのだろうか・・・?
そう思うほど疲れているのに
二俣からの景色は
それさえも忘れさせ
気分を高揚させてくれます
しかし・・・
高峰~観音岳
大丈夫なのだろうか・・・
どこまで頑張れるのか・・・
来たかった北岳を諦める事になるのか・・・
まだまだ先は長い・・・
不安を抱えたまま 暫く
鳳凰三山方面の山々を眺めて
ぼ~としておりました・・・
つづく
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